iPhoneのiOS10.3.2アップデートで文鎮化しない対策を
最新のiOSがリリースされるごとにつきまとう不安
2017年5月15日にiPhoneのiOS10.3.2がリリースされました。いつもの事ながら最新のiOSが発表されると不具合が修正され、追加機能が増える事で良いことではありますが、なぜワクワクしないのでしょうか。
それはiOSの更新を失敗した場合のデータ損失の恐れ、起動が出来なくなった場合での文鎮化の恐れがあるから。それを理由にアップデートを遅らせて行う方も増えているようです。
今回の修正は脆弱性対策がメインのようです、追加機能などは一切ありません。
・Safariの脆弱性の修正
・とある条件でのメモリがクラッシュしないように修正
・一部のアプリの読み込みが出来ない問題を修正
・WebKitの脆弱性の修正
・SQLiteの脆弱性の修正
最新のiOSのアップデートの情報は常に書き続けておりますが、例え面倒であっても必ず最新版にアップデートすべきであり、その前提の準備として完全にバックアップを取ってから行うことをオススメしております。まずは「iPhoneのiOS10.3はアップデートに失敗すると文鎮化しそうです」にバックアップを行うべき項目を書いておりますので参考にしてください。
セキュリティ対策が軸、ランサムウェア対策か?
今回もMacOSとiOSの最新アップデートが同日公開になるタイミングとして、脆弱性の影響による旬なウイルスの対策と修正が考えられます。その中でもランサムウェアの影響は少なからずは対策されている可能性があり、今回のWebキットの修正はその辺りの配慮が含まれるのでないかと推測します。
先日Twitterで「iPhoneでロックが勝手に掛かり脅迫めいた画面が表示されたというのはランサムウェアでは?」と噂されおりますが、個人的にはAppleIDとパスワードが漏れたリモートロックによる被害と考えております。
旬なキーワードで判断するよりも、メモリが破壊される不具合の方が遥かに恐ろしい事から、今回のアップデートに関して警笛を鳴らすべき所はウイルスではなく文鎮化の防止として考えた方が良いかもしれません。
アップデートしてみた感想
今回もバッテリーの残量は50%未満ではアップデートが出来ない仕様になっており、充電した状態でWiFiでのエアダウンロードにて行いました。完了までの時間は20分程かかり、リンゴマークの下のプログレスバーが5分程止まったままの時は少し焦りましたが問題ありません。
当たり前ではありますが、起動も速くなる感覚もなく初回のロック解除パスワードを指紋ではなく手動で行う程度で後はいつもの見慣れた画面を確認して完了となりました。
失敗しないためのまとめ
・アップデート前の充電は可能であれば満タンで
・iCloudのバックアップは必ず取る
・ゲームのアプリは必ず引き継ぎコードかユーザー登録を行う
・LINEのトーク履歴は手動でiCloudにバックアップを行う
・写真は念のため「Googleフォト」に保存しておく
・可能であればWiFi環境でのアップデートを行う
・起動中のアプリは全て終了させておく
これらの事前の準備を行えば万が一に備えて復元が容易ですので、面倒であったとしても行うことをオススメします。特に「半年振りにアップデートを行う」方は必ず事前にバックアップを行って下さい。