2009年に発売されたSONYのVAIO P。今から約13年前の機種となりますが、コンパクトながらも幅の広いキーボードにポインティングデバイスが実装されるなど、スペックよりもサイズにこだわった機種としてはこれを越える機種が未だに登場しないのは、近年のCPUでの熱処理の問題などが考えられます。
ここで残念なお知らせと、良いお知らせがあります。
惜しくもPCではなく、テキスト入力専門のデバイスのポメラ「DM250」がVAIO Pのデザインを継承したかのようなデザインで登場してしまいました。
これは欲しい!と思わせる鮮麗されたデザイン、キーボードの幅もVAIO Pと似ている事から、往年のVAIOファンは感涙しているでしょう。
ただし、テキスト入力専門のデバイスにしては、定価が6万円とちょっとお高い。
お値段的にはiPadとBluetoothキーボードの組み合わせを考えても良いかと思いますが、ポメラDM250の総重量は620gなのが魅力的。
またポメラが人気の理由は、日本語入力支援のATOKが実装されている事が最大のウリであり、iPadでもATOKは利用は出来るものの、WindowsやMacと同じような動作とは言えず、その点ではポメラのATOKはiPadよりも一歩秀でている事になります。
私はブログしか書きませんが、もしポメラを使うとしても下書き程度であり、文字を完成させる事が出来ない可能性があり、例えば「OSのインストール方法を画像で説明しながら補足を付ける」事はiPadであれば可能ですがポメラでは全体のイメージしながら入力を行う必要があるため、メモ程度の利用しか期待が出来なさそうなのが現状。
よってこのポメラは、連日に報告書を提出しなければならない方や、手順書を書きためておく方など、文字だけで完成できる文章や書類を作成される人にはピッタリ。
つまりは、淡い期待を寄せてポメラを購入してしまうと後悔しますよ、という事。
ともあれ、デザインは秀悦。
でもVAIO Pを意識しすぎてなんだか少しだけモヤモヤします。