世の中は非常に便利になりましたね。これは私が今現在、第2種電気工事士の技能試験に向けて教材用の材料を集めているのですが、一回の練習を行うのに平均一万円の材料費がかかります。
ちなみに、練習は一回といっても計12項目の作業がありますので、その練習を行うのに必要なものとなります。とは言え、これを一回、いわゆる一周分行っても、やはり自信が持てない方が多いらしく、2回3回分の材料を買い求める方が多いです。こうなりますと、材料だけでも非常に高額となってしまい困り果ててしまうものの、やはり致し方なく購入に至ってしまいました。購入後になんとなくですが、もう少し安いものがないのかなと調べてみたところ、フリマサイトなどで非常に安価で販売されていることがわかりました。
ちなみに、アマゾンなどで購入した場合、一つの材料は平均一万円前後ですが、フリマサイトなどで購入すると平均5000円前後で購入できます。この違いは何なのかと考えると、業者の方もいれば、個人の方で不要になったものを販売している方、または盗難品の可能性もあります。もちろん、これは購入希望者がわかっていることではなく、あくまでも推測になるのですが、非常にグレーな出品者もいる可能性もあります。
ですが、この価格は非常に魅力的。アマゾンで計算回分の材料を購入した私にとっては、少しだけ後悔してしまいました。フリマサイトで買えばよかった。その後も何度もフリマサイトなどでさまざまな商品を確認してみたところ、材料だけではなく新品の道具までも出品していることが分かりました。これは紛れもなく転売です。
これを読まれている方は「じゃあアマゾンで購入すればいいんじゃないの?」という方がいるかもしれませんが、試験間近になるとアマゾンやECサイトなどは商品が在庫切れになることがあります。その時にフリマサイトなどで販売されている価格がECサイトの価格であったとしても、購入してしまう方がいるのが販売手側の手法と考えます。
では、同額で転売される方はどういう利益を上げているかというと、ポイントを現金化して、売れる道具などを見越してこう販売している方が多いと思います。また、あってはならないことだと思いますが、盗難品の可能性もあります。
このような出品を確認して、改めてフリマサイトはゴミでも売れると言われておりますが、これは本当なのかなと感じてしまいました。本来では家の不用品をフリマサイトなどで販売する、それが目的とされておりましたが、最近は「せどり」と言われているものが非常に人気となっておりまして、例えるならば、コロナ禍の時に大人気のプラモデルが高額で出品されているものの、瞬く間に完売となってしまっていることがありました。
現在では、このようなことを防止するために、大量にプラモデルは製造元が販売を開始しておりますので、このせどりを行う「せどらー」と言われている人たちは憤りを感じざるを得ないらしく、SNSなどで暴言を吐かれている方を見受けられました。いわゆるこれは矛盾が生じていることなのですが、このようなものを売れば売れると、せどりのコンサルを行っている人たちが広がっている様子で、それに高い授業料を払って何も考えずにプラモデルを購入された方が被害者となっているようです。
余談が過ぎましたがフリマサイトは現在、アマゾン以上に商品検索をされているターゲットとなりつつあります。つまり、価格の相場はフリマサイトでまず決まり、その後適正価格をECサイトなどで確認するという流れとなっていそうです。
この記事は私への戒めとして記載しておりますが、これから何か新品で物を購入しようとするときにこの方法を使えば、ある程度の相場を把握することができるのではないかと思います。年齢は関係ありません。以前にも高齢者、または20歳前後の若者が当店でのパソコンの修理のご依頼をいただいたときに、フリマサイトで購入したものという名目でご依頼をいただくときは少しだけ緊張が走ります。
理由は、素人が作ったパソコンが出品され、それを購入された方が問題を起こし、その問題を解明するのに割と酷な結果を出すということがあります。つまり、元々が不良品だったものを組み合わせて、それが奇跡的に稼働していたものを使われていた場合「これは〇〇が原因ですよ」とお伝えするものの「購入したときは状態が良い、または新品だと言っていたので、そんなことはない」と仰られる方が非常に多いです。
ですが、機器は嘘をつきませんのでどのぐらい稼働していたのか、どの世代のCPUなのか、どの程度の経年劣化などは簡単に把握することができます。ですので、機器や機械に関しては、フリマサイトなどで購入される場合は目利きが必要となると思ってください。
ちなみに、このような相談を受ける場合は、私の場合は「詳細はわかりかねますが〇〇」とアドバイスをさせていただいていることがあります。やはり現物が見れないのは非常に恐ろしいところです。いかがでしょう?それでもフリマサイトの出品は魅力的です。手取りでお金を稼ぐ方、またはそれらで安く購入されたい方、売る側も買う側もやはり目利きが必要なのだと痛感しました。