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【危険サイン】PCの熱暴走!夏を乗り切るための冷却術と緊急対策

うだるような暑さが続く日本の夏。人間だけでなく、私たちが毎日使うパソコンにとっても非常に過酷な季節です。

「最近、PCのファンがずっとうるさい…」 「なんだか動きがカクカクする…」 「突然、電源が落ちてしまった!」

もし、こんな症状に心当たりがあれば、それはPCが発している危険なサイン、「熱暴走」かもしれません。放置すると、パフォーマンスの低下だけでなく、大切なデータやPC自体の故障に繋がることも。

今回は、PCの熱暴走の危険なサインから、今日からできる冷却術、そして万が一の時の緊急対策まで、夏を乗り切るためのPC熱対策を徹底解説します!

これって熱暴走?見逃してはいけない「4つの危険サイン」

まずは、お使いのPCが悲鳴をあげていないか、セルフチェックしてみましょう。

  1. ファンが常に「ウィーン!」と唸っている PC内部の熱を外に逃がそうと、冷却ファンが常にフル回転している状態です。最も分かりやすい危険サインと言えます。
  2. 動作が異常に遅くなる・カクつく CPUなどの重要パーツは、熱くなりすぎると自身を守るために性能を意図的に落とします(サーマルスロットリング)。その結果、動画の再生やアプリの起動が遅くなります。
  3. 突然フリーズする・電源が落ちる(シャットダウン) セーフティ機能が働き、熱による致命的なダメージを防ぐために強制的に動作を停止させている状態です。これはかなり危険な兆候です。
  4. 本体が触れないほど熱い 特にノートPCの裏側やキーボード、デスクトップPCの排気口付近が異常に熱くなっている場合、内部に熱がこもっている証拠です。

これらのサインが1つでも当てはまれば、すぐに対策が必要です。

なぜ夏に多発する?熱暴走の2大原因

PCは内部の熱をファンで吸い出した空気によって冷やしています。しかし夏は、この冷却システムが機能しづらくなるのです。

  • 原因1:室温の高さ そもそも取り込む空気の温度が高いため、冷却効率がガクンと落ちてしまいます。
  • 原因2:内部のホコリ PC内部に溜まったホコリが、冷却ファンや風の通り道(通気口)を塞いでしまいます。これは、PCに「ダウンジャケットを着せたまま走らせる」ようなもので、熱が内部にこもる最大の原因です。

今日からできる!PCを熱から守る「冷却術」

難しい作業は不要です。普段の使い方を少し見直すだけで、大きな効果があります。

《手軽にできる環境改善》

  • PCの「置き場所」を見直す 壁にピッタリつけたり、布の上に置いたりするのはNG。PCの周りに空気の通り道を確保し、通気口を塞がないようにしましょう。
  • ノートPCは「浮かせる」 ノートPCスタンドを使って底面に空間を作るだけで、劇的に放熱効果が上がります。本などを挟んで少し角度をつけるだけでも効果的です。
  • エアコンや扇風機を活用する 人間が快適な温度は、PCにとっても快適です。エアコンで室温を管理しましょう。扇風機やサーキュレーターの風をPCに当てるのも有効です。
  • 直射日光を避ける 窓際など、直射日光が当たる場所にPCを置くのは避けましょう。

《効果絶大!内部をリフレッシュ》

  • 通気口のホコリを掃除する PCの電源を完全に切り、ケーブル類をすべて抜いてから、通気口(排気口・吸気口)に溜まったホコリをエアダスターで吹き飛ばしましょう。 ※掃除機は静電気でパーツを壊す危険があるため、直接吸うのは避けてください。
  • デスクトップPCなら内部清掃も ケースを開けて、ファンやヒートシンク(金属のヒダヒダ)に付着したホコリをエアダスターで除去すると、冷却性能が新品同様に蘇ることもあります。
  • 冷却グッズを活用する ノートPC用の「冷却パッド」や、デスクトップPC用の「増設ファン」など、冷却を補助するアクセサリーを利用するのも非常に効果的です。

【緊急対策】もしPCが熱暴走してしまったら?

すでにPCがフリーズしたり、電源が落ちたりした場合は、慌てず以下の手順で対処してください。

  1. すぐに作業を保存してシャットダウン もし操作できる状態なら、開いているファイルをすべて保存し、正常な手順でシャットダウンします。フリーズしている場合は、電源ボタンを長押しして強制終了してください。
  2. すべてのケーブルを抜く 電源ケーブルやUSB機器などをすべて取り外し、完全に放電させます。
  3. 涼しい場所で「休ませる」 直射日光の当たらない、風通しの良い場所で、最低でも30分以上は放置して本体をしっかりと冷まします。
  4. 環境の確認とホコリ除去 PCを休ませている間に、通気口が塞がれていなかったか、周りにホコリが溜まっていないかを確認し、エアダスターで掃除します。
  5. 再起動して様子を見る 十分に熱が冷めたことを確認してから、再度電源を入れます。これで問題なく動作すれば応急処置は完了です。

もし、これらの対策をしても頻繁に症状が再発する場合は、内部パーツの劣化や故障も考えられます。その際は、専門の修理業者に相談することをおすすめします。

まとめ

PCの熱対策は、夏のPCトラブルを防ぐための必須作業です。日頃からPCの置き場所に気を配り、定期的にホコリを掃除するだけで、PCの寿命は大きく変わります。

大切なPCとデータを守り、快適なデジタルライフでこの夏を乗り切りましょう!

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アイコン哀喜
ピシコ
北海道苫小牧市でパソコンとiPhone修理業を営んでいます
三度の飯よりも修理好きでゲームとプラモが趣味
19匹多頭飼いするほどのハムスター好き
最近は筋トレでの減量にハマってます(←NEW)