中国で人気の「QQ」というメッセンジャーアプリで翻訳機能が使えない問題
お客様からのご相談。中国ではとても有名なメッセンジャーアプリケーションの「QQ」で翻訳機能が使えないという事、これらがパソコン側に問題があるのか、またソフト側に問題があるのかを学びながら検証してみました。
どうやら8億人が利用しているらしい
まず、どうやらこのアプリは世界で8億人が利用しているらしく、中国だけではなく中国と繋がっている方にとってはかなり有名なソフトのようです。お客様からの情報曰くこのソフトのチャット欄に「翻訳」ボタンが存在するらしく、これがとにかく便利だそうだ。では、そもそも有名になった理由はWikiにこう書かれていました。
つまりICQのパクリから生まれたソフトなのですね。それでも本家(ICQ)は衰退しているのに対して需要が増えたのも中国の人口の多さの強さでしょうね。また関心したのはWindowsXPでも動作するみたいです(未検証)、これって本当にスゴいことなんですよ。
サインアップはデスクトップ版では不可らしい
まずは公式サイトからソフトをダウンロードします、今回は「QQ International」版というもの。
ここでは利用しているOSのソフトをダウンロードを行える。今回はWindows版とMac版を各OS毎にダウンロードし設定を行った。
今回はMac版から利用を開始してみたが、デスクトップアプリを起動した場合でもアカウントの新規作成は行えない様子。Windows版でも同様の現象の様子、8億人も使っていて新規作成が出来ないのは国の規制でしょうか?それとも日本だけ?
仕方がなく、スマホ(iPhone)にてQQをインストールを行う。どうやらQQでは電話番号認証かFacebook認証を行わなければアカウントの登録は出来ないようだ。スマホからの操作では簡単にアカウントを登録する事が出来た。
またiPhone版のQQでは指定のダウンロードサイトのアプリは使用できず、「QQ日本語版」というアプリを使うことになるので以下にリンクを貼っておきます。
[appbox appstore id526025182]
Android版はこちら
[appbox googleplay com.tencent.mobileqqi]
LINEのようにIP通話やファイル転送も可能だった
iPhoneにアプリをダウンロードし、SMS認証を済ませるとパスワードを決めるだけで細かい登録は不要であった、これは直感的に使いやすいソフト(アプリ)かもしれないのでこれは高評価を付けたい。
また、LINEやSkypeのようなIP電話機能も搭載しているので通話代を気にせず利用ができる点でも中国は本当にすごいアプリを作ってしまったのだと痛感されられました。
ここまで万能であれば中国ではLINEもSkypeも不要という事が実証されます。またポータルサイトも持ち合わせているので個人的な所感としてはQQはmixiとSkypeの融合版のような感覚です。
結果として翻訳機能は動作せず
最後に今回の検証としての翻訳機能だが、Windows10にインストールしたアプリもMacにインストールしたアプリもチャットの入力画面では一切機能しない結果であった。またMac版に関してはそもそもが翻訳機能を搭載していない事で、これは事実上撤廃の可能性があるのではないでしょうか。
これらはそもそもQQが翻訳機能をGoogleを利用していた事で、連携が上手く行かず修正されることなく放置されている感覚です。今後のバージョンアップで復活するのか、または撤廃するのかは需要があるので是非とも修正して欲しい所だが、そもそもGoogleに申請しているのかも謎である事から、気長に待つしか無い状況という結果となりました。
また、パソコンを利用している方にとっては苦肉の策としてGoogle翻訳サイトでコピペをすれば良いだけの話ですが、なんとも使い勝手が悪くなった感覚です。今後の修正に期待しましょう。