ツ〇モに絶大な信頼をおいているお客様がおりました。
そのお客様はパソコンのWindowsやソフトウェアの知識が苦手とは言え、パソコンの構成はとんでもないハイスペックのパソコンをお持ちの方という、まさにロマンを追い求めた結果、ツ〇モに超モンスターマシンを組んでもらったそうです。
そんなお客様が何故当店と関わりを持ったのかと言えば、多忙により札幌に行けないとの事で、当店にお問い合わせを頂きました事がきかっけです。
モンスターパソコンが壊れた理由
修理に着工させて頂きましたが、上記にお伝えしたように物凄いモンスターパソコンなのですよ。
業務用パソコンなのにハードディスクは4機でRAID10を構築、グラフィックスボードは懐かしのCrossFire構成、そしてSSDも2機をRAID構成で組まれておりました。これがいつのモデルかと言えば、11年前なのですよ、つまり2010年。
そんなモンスターパソコンでも10年が経てば色々と経年劣化が発生しますので、故障箇所があるかと思いきや、破損していたのはRAID10で構築したハードディスクとSSDの一部のみ、つまり他のハードウエアは一切の破損なし、これは驚きましたね。
今回はこの箇所を昨年の2020年12月に修理を行い、お渡しを行ったのですが、先日10ヶ月振りにお客様がアポなしの来店をされました。
修理をしたのに10ヶ月間起動しないパソコン
その雰囲気は当店にご不満を感じられるような表情で一枚の用紙を取り出し、確認が始まりました。内容は「あれから一度もパソコンが起動しないんだよね」との事で実際に作業を行った内容を記録したいとの事で【HDDは確認をおこなったか?】や【SSDは確認をおこなったのか?】などの内容を【はい・いいえ・やっていない】という確認が始まったのです。
つまりは、当店が「何も修理をしていない状態で納品した」いう思い込みが生じて、そのパソコンをツ〇モに持ち込もうとする前に、実際に何をしたのかという内容を踏まえて確認を取りたかったそうです。
因みに、この問題は一度だけご連絡を頂いておりまして、その際は「周辺機器を全て取り外して確認を行ってみて下さい」とお伝えしたのですが、それからご連絡を頂いておりませんでしたので解決したのかと思っていたんですよね。
そこで、お客様に「本件のお代は頂いておりますので最後に現地で確認を行わせて頂いて宜しかったでしょうか?」とのお願いをして即お伺いをたてました。
現地で5分で解決、原因はやっぱり周辺機器だった
現地に到着し、事務所のような場所で起動しないパソコンが佇んでおり、即確認を行いますが確かに電源が入るものの、起動はしません。
ですがパソコンの動作にはなんら不具合は感じられませんでしたので、周辺機器のUSBのハブを取り外して再度起動してみたのです。
すると、あっさりと起動
原因はUSBハブの不具合で、故障したハブは通電する事によって基板の制御を狂わせパソコンのBIOS起動ロゴも出さない状況までに発展したという訳です。
こんな事もあるんですよね、最後にお電話を頂いたときに私がお願いした事(上記に書いてます)を行っていなかった事になります。そこで4回ほど再起動を繰り返し行いましたが問題無く起動、つまりは修理は正常に行われていたという事になります。
このような問題は、現地で確認を行うとどのような環境でパソコンが接続されているかが鮮明に理解が出来ますのでお伺いをして良かったと思いました。
どちらにしても10年が経過したパソコンですので、入れ替えの準備をお願いしつつ今後のアドバイスをさせて頂きました。
「業務としてだけ利用しているパソコンだから使えないと困る」と仰っておりましたが、このようなモンスターパソコンは表計算ソフトだけを使うのは全然問題もありませんが、故障があると特定しにくい事からシンプルなパソコンをオススメさせて頂きましたが、既に予備のパソコンがあるとの事ですがWindows7が動作するパソコンではないと動作しないアプリケーションソフトがあるが故にこのような運びとなったそうです。
ともあれ、ロマンを追い求めるのは素晴らしい事ですよね。どうかまた素晴らしいモンスターパソコンをツ〇モさんで新調してほしいと思います。