おかしいですって。
ここ最近の市場のニーズが理解できなくなりつつある私ですが、例えば25年前に週刊少年マガジンで人気連載だった「特攻の拓」のコミックが現代ではプレミア価格となっている状態で、全巻セットが2万円以上でやりとりされていたりと、訳が分からないです(1年前なら7千円前後で買えたはず)。
本題はここからなのですが、先日お客様のご要望で指定のPCパーツで中古でしか手には入りにくいインテル第8世代のCPU(Coffee Lake)の価格がゴリゴリに高騰しております。
因みに、第8世代は今から4年前のCPUになるのですが、現代でも人気が理由は以下のいずれかの内容に当てはまる内容だと思っています。
- チップセットがUSB3.2に対応
- チップセットがDDR4メモリに対応
- 対応マザーボードの製造が終了間近?
- 終了間近でマザーボードプレミア化?
- 第8世代はWindows11がインストール可能
- 現行のミドルスペックと比べても大幅な差は無い
このように、現行の最新PCと遜色のない環境で構築が可能なCPUであるからこそ、マザーボードが枯渇しそうな状況で在るが故に起こってしまっている駆け込み需要。
現に私が自宅で愛用しているメインマシンのCPUは第7世代のi7-7700Kですが、ストレスなく快適に動作しているので、一部のPCマニアからすれば第8世代は安価で手に入る最もコスパが良く、満足のゆく構成に仕上げやすいのです。
それが今となってはこれらが高額でやりとりされており、2万円追加すれば最新のCPUを購入した方がコスパの良いPC環境が構築できるのに何故?という状況。
それでも、i7-8700Kを仮に2万円で購入できたとして、マザーボードが1.5万、メモリが16GBで6千円、SSDが1万円、電源ユニットを1万円で計算すれば5万円弱(グラボ抜きで)程度で構築可能という状況なので予算内と言えばそうなのかもしれません。
また、現行のモデルで試算すれば9万円前後なので、この差は大きいのかも。
結果として、4年前のCPUが高騰する理由をまとめると
- コロナ禍で半導体不足に
- 仮想通貨のマイニング需要でグラボが高騰
- 円安の影響によりPC市場の価格が高騰
- 値上がりに左右されなかった中古市場に白羽の矢が立つ
という事になるのでしょうかね。
ともあれ、ヤバいと言えばヤバい。このままでは一部のPCマニアが愛用していた購入ルートまでもが刈り取られ、PC市場で高額なものだけがのさばる事態になりかねません。
現代の10代~20代がこの負のスパイラル状態においてコスパの良いパソコンを手に入れられなくなるのは心苦しい限りです。
やはり、PCを新調するなら今は我慢の時、なのかもしれませんね。