
先日、とあるニュースを観ていて驚いたことがありました。タイトルは「高校に『アイス自販機』を! 最寄りのコンビニは徒歩20分」。岐阜県郡上市の高校で、生徒たちがアイスの自販機を校内に設置してもらうために、先生たちにプレゼンテーションを行うという話題です。
もちろん、生徒たちの熱意や論理的な構成、1年越しの取り組みには感動したのですが……それ以上に私が衝撃を受けたのは、生徒たちが当たり前のようにSurfaceなどの高性能なデジタル端末を活用していたという事実でした。
タッチパネル付きPCが「当たり前」の時代に
プレゼンの様子を見ていて真っ先に目についたのが、Surfaceのようなデバイスを何人もの生徒が持っていたこと。しかも、それをまるで大人のビジネスマンのように自然に、堂々と使いこなしていたのです。
正直言って、私たちの世代(40代・50代)からすると、Surfaceってちょっとした“高級機”の部類に入る端末です。会社で使っている人もいれば、まだノートPCをメインに使っている人も多いと思います。
それを、高校生がごくごく自然に使っている。
この光景には、時代の変化をまざまざと感じさせられました。
若者こそ最もパソコンを使いこなしているのでは?
近年では、「若い人はスマホばかりでPCが使えない」といった声も一部では耳にします。
しかし、今回の映像を観て思いました。
いまの高校生たちは、もしかすると私たちよりも“PCを自在に操れる世代”なのではないか?
- タッチ操作もキーボードも自在
- Officeアプリをプレゼンに使いこなす
- ネットリサーチ能力の高さ
- 周囲と連携してひとつのプロジェクトを仕上げる能力
これらは、社会人でも苦手とする人が多いのに、彼らはそれを自然にやってのけている。
PCの需要はますます広がると確信
この一件で、スマートフォン以上にPCの存在価値が見直されていることを実感しました。
しかも、それがタッチパネル式や2in1デバイスという、より柔軟なスタイルへと進化しています。
今後、AIやウェアラブルデバイスの活用が進めば進むほど、PCは「ただの作業機」ではなく「発想を実現する道具」へと変わっていくでしょう。それを、いまの学生たちはいとも簡単に使いこなしているのですから、本当に頼もしい時代です。
修理業として感じた「これから」の視点
私はパソコン修理を生業としていますが、今回のニュースを観ていて、ひとつ実感したことがあります。それは、今後増えていくのは「タッチパネル対応機種の修理」であるということ。
物理ボタンやヒンジだけではなく、
- デジタイザの不具合
- ペン入力の反応不良
- 液晶割れとタッチ不良の複合症状
など、より精密なトラブルが修理対象になっていくでしょう。
これからの若い世代に応えられるよう、自分自身の技術も進化させていかねばと、改めて思いました。
最後に:アイスもいいけど、未来はもっと熱い
生徒たちはアイスが欲しかった。でも、その過程で見せた努力と行動力、そして“あたりまえのようにPCを活用する姿”には、まさに未来を感じました。
冷たいアイスの話から、なぜか私は胸が熱くなってしまった。そんな不思議な体験を、今日はここに書き残しておきたいと思います。