まずはNAS導入すべき時代に
最近では多数の事業所にお伺いする事があるのですが、意外にも共有用のHDDが安易に取り付けられているケースを見受けられました。具体的にはルーターに通常の外付けUSBハードディスクが最も多く、そのハードディスクの故障によって当店にご依頼というのが多い事から、納品時に可能であればお伺いしてお渡しをしているのです。
そこで改善点をお伝えするのですが、まずはNAS(ネットワークアクセスストレージ)というネットワーク環境でハードディスクを共有して管理するというものなのですが、NASの利点はRAIDという規格を使って2つのハードディスクを搭載しているものがある事で初めて効果を発揮すると思っております。
因みに2つのハードディスクの存在が重要なのは、ミラーリング(RAID1)というモードになっている事がNASの最もポピュラーな使い方として、最近では標準で実装している事からNASが売れている理由に繋がります。
ここで私がいつもお伝えすべき事は「壊れたらハードディスクの費用の10倍の復旧費用がかかる場合があります」とお伝えするのですが、これは大げさではなくこれでも安いいお見積もりとしてお話をしておりますが、これをお聞きの方は半信半疑となるのですが本当に復旧作業は困難を極めてるパターンもある事から、それであればNASを一式導入すれば費用だけではなく、お金では買えないデータを保持する事が出来ます。
簡単に言えば復旧費用を払うならNASを買いましょうという事です。
これは、事業の規模は関係なく、一人でお仕事を運営している方であっても大事なデータはクラウドサービスに保管できない程の容量をお持ちの方であれば、導入すべきであり、それを多人数で行うのであればハードディスクの負担も責任も大きくなってくる事から言わずとも投資すべきものだと考えます。
そこで買うべきオススメのNASは完成品を選ぶのではなく、ハードディスクを選択できるモデルを選ぶ事が重要ですので、ここはNASのケースは以下の商品を買えば問題ないかと思います。
次に重要なハードディスクですが、NASシステムに特価したモデルを選ぶ事が大事です。因みにハードディスクの違いは長期間利用を約束している訳では無く、耐久性に特化しているモデルは自ずとお値段が少々高めになります。ですがここで数千円をケチる事は死活問題に繋がりますので、必ずNAS用と呼ばれるハードディスクを選びましょう。
全ての機器が到着しましたら、慣れている方でも丁寧にハードディスクを取り付けを行う事で、故障は最小限となります。Amazonなどのレビューで「すぐに壊れました」と書いている方は意外にも中級者もしくは上級者が多く、設置を行う過程で動かしている可能性が高いと考えています。
ハードディスクは皆様がお持ちのスマホとは違い、鉄の円盤(プラッター)を針のようなもので読み取っている精密機器です。ですので電源を一度落とした直後に傾けたり動かしたりしてはいけない、という事も覚えておきましょう。
これは先日修復したデータを格納した新しいハードディスクを手のひらでポンポンと叩いた方がおられました。ハードディスクの脆さ知っている方にとっては背筋が凍る気持ちになりますので、取扱にくれぐれもご注意くださいね。