MacMini(2012)の分解及び移植作業
MacMiniの入れ替えではなく移植作業
お客様からのご依頼で、MacMiniの冷却ファンのコネクタの根本が折れ、代替のMacMiniにSSDのみ移植作業を行いました。ご依頼品のため写真は少ないですが分解の注意点及び移植後の不具合を残したいと思います。
MacMini2012モデルはメモリが増設ができる事から今となっては貴重な機器である為に、現在でもとても人気のある機種です。BootCampでWindowsを動作されて使われている方も多くみられます。
MacMiniの分解に至っては気を付ける点は3点
WiFiのプラグの取り外し
ファンのピンは引くのではなく持ち上げる
電源ユニットの手前ピンを引き抜く
分解しSSD取り出し後の写真となります。通常ではSSDまたはHDD1台のみですが、今回は2台として上段ベイ用が増設されておりました。因みにドライブは「フュージョンドライブ」が搭載されておりました、フュージョンドライブとはSSDとHDDのハイブリッドらしいのですが実際に動作をみるとSSDの速さは期待できず、ほぼHDDと同様の速度です。
移植後の問題点
SSDのみの移植であってもMacMini2台分解の所要時間は3時間程、思った以上に時間のかかる機種でした。綺麗に納めるコツとしては電源ユニットのケーブルを下に収めること、上段ベイ用増設のSSD/HDDをの固定ネジをしっかりと固定することの2点。
SSDを移植したことでOSの起動に関しては特に問題はありませんでしたが、基盤チップが変わった事で一部WiFiの繋がらないとの事でしたが、Mac側の問題ではなくWiFiルーターの調整で正常に繋がった様子です。同一ハードであっても搭載しているチップが必ずしも同じでは無い事は想定しておりましたが、思いの外安定しており安心しました。
1台のMacにSSDを入れ替える作業であれば1時間以内で終わる内容かと思われます。交換用の工具が少し特殊ですが手順を知れば簡単な作業だと思いますのでSSD化されたい方は是非お試しください。