パソコンで「BIOSの設定をしなければWindows11はインストールする事が出来ない」と話題になっております。パソコンに詳しい方にとっては「は?今更?」と思う内容なのですが、これは今に始まったお話ではないのです。
今回はこの内容を分かりやすくご説明をしたいと思います。
USBメモリでのOSインストールが一般化
今の若者であれば知らない事かもしれませんが、当初はWindowsのインストールディスクはフロッピーディスクが40枚という、とんでもないボリュームでした。
その後はインストール媒体はCD、そしてDVDとなり、現在ではUSBメモリスティックとなりました。そこで今回のWindows11では販売形式をどの媒体にするかは定かになってはおりませんが「SecureBootを無効になっている事」が条件との記載がありましたので、今回もUSBメモリでの販売もしくはデータでの提供となりそうです。
SecureBootを無効にする事でWindows11のインストールが可能に
ここでさらっと「SecureBoot」と書きましたが、これがどういう意味かと言いますと
セキュアブートとは、コンピュータ起動時の安全性を確保するため、デジタル署名で起動するソフトウェアを検証する機能。UEFI(BIOS)の機能として提供され、OSに関係なく利用できる。
e-WordのIT用語辞典「SecureBoot」より引用
となりまして、つまり「SecureBoot」とは、起動させる媒体を外部メモリなどから起動が行えない安全措置を施している事になります。これはパソコンを制御している「BIOS画面」という設定画面にてSecureBootを「無効」にする事でUSBメモリからOSのインストールディスクとして起動する事が出来るという訳です。
SecureBootの設置の場所はメーカーによって異なる
上記のご説明を行いましたが、全てのパソコンがこの「SecureBootの設定を無効にする」という内容が統一されておらず、メーカーやBIOSチップによって場所がバラバラです。ホントにこればかりはどうにかして欲しいと思うのがパソコンサポート業のあるあるかもしれません。
また「SecureBoot」という項目が選択出来ない、または存在しないパソコンもありますが、これに関してはUSB経由で起動が行えないという訳ではなく、「そもそもが外部メモリからの起動を可能にしている」モデルもあれば、「USBメモリからの起動」という項目となっている事もありますので、この辺りは各パソコンのBIOS画面を拝見してみなければ分からないのです。
一般的にはBTOパソコンのような自作パソコンでは外部メモリからの起動は必ず行えるように設計されておりますので、メーカーパソコンよりも優位な立場にある事は間違いありません。
Windows11の発売もしくは提供は2021年の年末との事ですので、最初からWindows11が搭載されているパソコンを購入されるのもありかもしれませんが、一番肝心な事は現在ご利用中のアプリケーションソフトが対応していない等の問題を懸念されている方であれば、最新版OSのインストールは控えていただければ良いかな、と思われます。
OSは「新しいものが素晴らしい!!」とは言いにくい側面もありますので、ここは提供開始から半年もしくは1年後あたりに導入を検討されては如何でしょうか。