
「最近、RDR2がひどくカクつくようになった。でもVALORANTは普通に動く……なんで?」
こんな相談、実はここ数か月でちょこちょこ入ってきています。症状がゲームによって全然違うので、最初は「グラボが壊れかけてる?」って思う方も多いんですが、実際に調べてみると「WindowsのアップデートとNVIDIAのドライバーの組み合わせ問題」だったというケースがすごく多い。
今回は、この「重いゲームだけがカクつく」問題について、原因ごとに整理してお伝えしたいと思います。専門用語はなるべく噛み砕きますので、初心者の方もぜひ最後まで読んでみてください。
Windows 11 × NVIDIA GPU 環境で「特定のゲームだけカクつく」現象の主な原因 / 自分でできる切り分けと対処の手順 / どうにもならない場合にやること
なぜ「特定のゲームだけ」カクつくの?
まず「なんで軽いゲームは平気なのに、重いゲームだけカクつくの?」という疑問から解消しましょう。
RDR2やGTAのような大作ゲームは、CPUとGPU、それにSSD/HDDがフル回転しながら連携して動いています。マップを走りながら常にデータを読み込んで、グラフィックを生成して、物理演算もして……と、いくつもの処理が同時に走っている。
一方でVALORANTのような競技系ゲームは、グラフィックはシンプルで処理が軽く、余裕を持って動いています。だから多少ドライバーやOSの調子が悪くても、影響が出にくい。
CPU・GPU・ストレージをフル稼働させるため、OS側の微妙なズレがフレームタイムのスパイク(カクつき)として出やすい
処理に余裕があるため、OSやドライバーに多少の問題があってもフレームレートへの影響が出にくい
OS更新・NVIDIAドライバー・ゲーム本体のアップデートが複合的に絡むため、「どれが原因か」が見えにくい
実際に確認されている問題:KB番号って何?
「KB(ケービー)番号」というのは、Windowsの更新プログラムにつく固有の番号です。「KB5074109」みたいな感じで表記されます。このKBが、ゲームの不具合と直接関係していることがあります。
① KB5066835(2025年10月):NVIDIAがHotfixで対応
2025年10月にリリースされたWindowsの更新(KB5066835)を入れたあとから、一部のAAAゲームで急にFPSが落ちるという現象が報告されました。これに対してNVIDIAは「Hotfix 581.94」という緊急ドライバーを出して対処しています。
② KB5074109(2026年1月):アーティファクトや黒画面も
2026年1月の更新(KB5074109)後には、FPS低下に加えて「画面にノイズが走る(アーティファクト)」「突然黒くなる」といった症状も報告されました。NVIDIAのフォーラムでは「まずこのKBを削除してみて」という回避策が共有されるほどでした。
| 更新KB | リリース時期 | 主な症状 | 推奨される対処 |
|---|---|---|---|
| KB5066835 | 2025年10月 | 特定AAAゲームのFPS低下 | Hotfix 581.94 を適用 |
| KB5074109 | 2026年1月 | FPS低下+アーティファクト・黒画面 | KBアンインストールで検証 |
| KB5058499 (プレビュー) |
2025年内 | 一部ゲームが応答しなくなる | 後続の累積更新を待つ |
GeForce Experienceのオーバーレイも疑ってみて
「GeForce Experience(ジーフォース エクスペリエンス)」というソフト、NVIDIAのGPUを使っている方は大体インストールされていると思います。ゲームの自動最適化やスクリーンショット、録画などができる便利なソフトですが、これがカクつきの原因になることがあります。
特に Windows 11 22H2 環境では、GeForce Experienceが性能問題を起こすことがあるとしてNVIDIA自身が公式に認めており、バージョン 3.26 以降へのアップデートを推奨しています。
- GeForce Experience を最新バージョンに更新する
- ゲーム内オーバーレイ(Alt+Z で呼び出すやつ)を一時的にOFFにして様子を見る
- それでも変わらなければ Steam や Discord のオーバーレイも同様にOFFにしてみる
ゲームの画面に情報を重ねて表示するオーバーレイは、GPUの描画プロセスに割り込む形で動きます。複数のオーバーレイが同時に動いていると、重いゲームでは処理の競合が起きてフレームタイムが乱れることがあります。
RDR2・GTAに絡む固有の問題
RDR2(レッド・デッド・リデンプション2)の場合
RDR2はPC版リリース当初から、特定のNVIDIAドライバーとCPUコア数の組み合わせで、数秒単位のフリーズ(スタール)が発生することが知られていました。Rockstar はこれに対してゲーム側で CPU 負荷の割り振りを調整する仕組みを入れています。
最近(2025〜2026年)のコミュニティ報告では、ドライバーバージョン 552.12 以降の特定版で RDR2 だけカクつく、古いバージョンに戻したら直ったという例も出ています。RDR2 だけが異様に重い場合はドライバーの切り戻しも選択肢に入れてみてください。
GTA V Enhanced の場合
2025年8月のアップデート(Title Update 1.71)で DLSS フレームジェネレーション(FG)が追加され、2026年3月の 1.72 では「VSync と FG を同時に使ったときの問題」が修正されています。
つまり、以前は問題なかった「VSync ON + FG ON」という設定が、アップデートのタイミングによっては動作が変わる可能性があります。最新アップデートを当てた上で設定を見直すのが大事です。
フレームジェネレーション(Frame Generation)は、AIが中間フレームを補完することで見かけ上のFPSを倍増させる技術です。便利な反面、VSync(垂直同期)や可変リフレッシュレートとの組み合わせによっては逆にカクつきの原因になることがあります。
自分でできる「切り分け手順」まとめ
「どれが原因かわからない」というときは、一度に複数を変えないことが大切です。一つずつ変えて、その都度ゲームを起動して確認する。面倒ですが、これが一番確実です。
📋 推奨チェック順序
現状確認に使えるコマンド(コピペでOK)
Windowsの「スタートボタン右クリック → ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開いて、以下を入力すると確認できます。
:: OSのビルド番号を確認する
winver
:: インストール済みのWindows更新(KB)一覧を表示する
wmic qfe list brief /format:table
:: KB5074109 を一時的にアンインストールする(検証用)
wusa /uninstall /kb:5074109
覚えておきたいポイント
- Windows Update を適用したタイミングでゲームの調子が変わったら、KB番号を控えておく習慣をつけると原因特定が早くなります
- NVIDIAのドライバーは「Game Ready Driver(GRD)」の正式版のほかに「Hotfix」という緊急修正版も出ることがあります。不具合が続く場合はHotfixも確認を
- フレームジェネレーション(FG)を使っている場合、VSync・フレームリミット・可変リフレッシュレート(G-Sync/VRR)との組み合わせは要注意。変えるときは一つずつ
- 「RDR2だけおかしい」というときは、ドライバーバージョンを変えると改善することがあります。アンインストール後にDDU(Display Driver Uninstaller)でクリーンに入れ直すとより確実です
- メモリ整合性(セキュリティ機能)は、ゲーム性能に影響することがありますが、セキュリティが下がるので「確認のために一時的にOFF」にとどめておくのが無難です
まとめ
「特定のゲームだけカクつく」という問題は、パソコンが壊れているわけじゃないことがほとんどで、Windows の更新・NVIDIAのドライバー・ゲーム本体のアップデートが噛み合っていないことが原因であるケースが多いです。
対処は「一度にいろいろ変えない」「変えたら必ず検証する」が鉄則です。それでも直らなければ、ぜひ当店にご相談ください。遠隔サポートでも対応できますよ。
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