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「ChatGPTを使って調べてみたんですが…」というお問い合わせが増えてきた話

「ChatGPTを使って調べてみたんですが…」というお問い合わせが増えてきた話

最近、本当に多いんです。「ChatGPTで調べたらこう書いてあったんですけど、これで合ってますか?」というお問い合わせ。

いやぁ…分かるんです。ホントに分かる。実は私自身もChatGPTをよく使っています。文章の下書きに使ったり、ちょっとした確認に使ったり。とても便利です。だからこそ、皆さんが頼りたくなる気持ちもよ〜く分かるんです。

でも、ここで少しだけ立ち止まって聞いていただきたいんです。

「AIの診断」と「人の診断」は違うということ

たとえば、「ハードディスクが認識しないので調べてみた」とか、「メモリを増設したいので相性を調べてみた」とか、「画面が映らないのでケーブルが悪いのかなと思った」とか――そういった“よくある症状”って、AIでもそれっぽい答えを出してくれるんですよね。しかも一見すると正しそう。

でも、これが実は落とし穴でして…。

AIの回答って、あくまで「一般論」がベースになっているんです。だから、肝心な型番が微妙に違っていたり、手順が機種によっては逆効果だったり…なんてことも少なくない。

うちのような修理店では、型番だけでは絶対に判断しません。実機を開けて、目で見て、テスターで電圧を測って、基板の焼けや膨張したコンデンサを確認して、ようやく「ああ、ここが原因ですね」と判断しています。

これは技術うんぬんの前に「確認作業」なんです。たとえるなら、料理でいえば「ちゃんと火が通ってるかを見て、箸を入れて、匂いをかいで確認する」みたいなもの。レシピ通りにやっても、素材が違えば仕上がりは変わりますよね。

「技術屋」ではなく「サービス業」としての誇り

時々、「プロだからすぐ直せるんでしょ」と言われることもあります。でも私たちは魔法使いではありません。お客様のパソコンを丁寧に扱い、他のパーツに負担をかけないように細心の注意を払って作業しています。

一発で直すことよりも、「これ以上壊さない」「余計なトラブルを起こさない」ことが、実は一番大切だったりするんです。

AIの活用は素晴らしい。でも「正しい」とは限らない

AIの回答って、何度も見ていると「これが正解だろう」と思ってしまうんですよね。実際、私もChatGPTの返答を見て「おっ、なるほど」と感心することはあります。でも、あとで実物を見て「ん?違うじゃんこれ…」とズッコケることも。

だからこそ、今後は“目で見て確認する”ことを習慣にしてみてください。例えば、壊れている箇所の写真を撮って、それをAIに見せるだけでも精度はぐっと上がります。それでも判断に迷うときは、無理せずプロに預けてください。AIはアドバイザーであって、責任は取ってくれませんからね。

焦らず、慌てず、時間をかけて

昔の私は、よく勢いで作業して失敗していました。「あーもう分かった分かった、ここでしょ」と思って取り外したら、逆に壊したり…。あの時の自分に一言言うなら「落ち着け!」です。

だから皆さんにも伝えたいんです。

慎重に、ゆっくり、焦らずに。

時間をかけることで防げるトラブルが、本当にたくさんあるんです。修理って、結局のところ「急がば回れ」なんですよね。

最後に

AIの進化はすごいし、味方につけるととても心強いです。でも、AIに「この通りでOK?」と聞く前に、ほんの少しだけ疑ってみる。そして、できることなら信頼できる人に相談してみる。

それが、遠回りに見えて一番近道だったりする――そんなお話でした。

パソコンサポート ピシコでは、あなたの「ちょっと困った」に、ちゃんと向き合う準備をしています。AIでも解決できないとき、いつでもお声がけくださいね。

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アイコン哀喜
ピシコ
北海道苫小牧市でパソコンとiPhone修理業を営んでいます
三度の飯よりも修理好きでゲームとプラモが趣味
19匹多頭飼いするほどのハムスター好き
最近は筋トレでの減量にハマってます(←NEW)