先日お伺いした案件で「インターネットに繋がらないので出張診断をして欲しい」との事でお伺いさせて頂きました。予測として今回の案件はWiFiルーターが壊れてしまったのかな?等と勝手に推測しておりましたが予想以上の不具合が発生していたようです。
インターネットはWiFiのみインターネット接続が可能?
まずは診断を行いましたが、物理的な光ルーターやWiFiルーターに不具合はなく正常に動作はしておりました。それもWiFiで接続していた時のみ、インターネットが利用できる状態。今回の問題は「有線(LAN)接続ではインターネットが使えない」という内容でした。
これは何が原因なのか・・・各機器の接続も問題はなく、設定も全く問題はありません。こうなれば有線を一つ一つ確認してゆくしかありませんが、お客様のご自宅の全ての部屋を確認されて頂く許可が得られませんでしたので、パソコンから各ルーターの機器の設定内容を診断する事しか方法がありませんでした。
WiFiルーターが2台存在、これが原因だった
ここで整理すると
ここまでの確認を行ってふとギモンに思ったのが、「有線接続では光ルーターまでのPingが通らない」という事。これは「LAN端子は各部屋にあり、配線は光ルーターから分配している」事なので有線接続の場合は無条件に通信が行えて当然なのに対して今回の問題は、もしかすると以前ブログにしました「ひかりテレビが観られない問題」と何か似たような症状と感じました。
そこで有線接続の時、WiFiルーターの設定画面を拝見すると製品名が異なることを確認。もしかすると同一ネットワーク環境内でWiFiルーターが他に存在しているのではないかと考えお聞きしてみると別の部屋でWiFiルーターが存在しているとの事。
とりあえずはそのWiFiルーターの電源を切るか、WANポートからLANポートに配線を切替えて頂いた事であっさりと解決、有線で正常にインターネットが繋がり通信が行えなえるようになりました。つまり今回の問題は同一ネットワーク内に同じIPアドレスが存在していたことで通信経路が狂った事が原因という事が分かりました。
もう少し詳しくご説明すると、もう一つ存在していたWiFiルーターには「本来光ルーターに設定しておくだけで良いプロバイダの情報が入っていた」事。これが同一ネットワーク環境内で衝突し、有線の場合経路を見失ってしまったと考えます。
同じ悩みをお持ちの方は是非一度「WiFiルーターのWANポートを抜いてみて」とアドバイスさせて頂きます。
・WiFiルーターは有線で別部屋に配線し設置
・LAN端子は各部屋にあり、配線は光ルーターから分配している
・光ルーターから割り当てられるIPアドレスではない
・WiFiルーターは「ルーターモード」で利用
・WiFi接続の時はインターネット接続が可能
・有線接続のと時はインターネット利用不可
・有線接続のIPアドレスはWiFiルーターから割り当てられるIPアドレス
・有線接続では光ルーターまでのPingが通らない