先日お伺いさせて頂いた会社からのご相談の内容で「特定のPCがサーバーに入る事が出来なくなった」との事で、診断をしてみるとWindowsサーバーが設置されておりました。
驚いたのはこれが社員が環境構築した様子で、ルーターとしての機能やファイル共有だけではなくドングルが必要な特殊なアプリケーションソフトをネットワーク経由で利用可能とされているどんでもないサーバーPCでした。
結論から申し上げれば本件の不具合の原因は分かりません。それは至極当然な事で、どのような構成をして設定を行っているかは社員さんでしか分からないのがWindowsサーバーです。うっかり設定を変更しただけでどんな不具合が発生するかは見当も付きません。
という事で、クライアント側のPCの環境だけを拝見するとやはりWindows11でした。因みに最新のOSの場合ではSMB v3が有効になっていない事で、これを有効にするだけで共有フォルダに入れない問題は解消されます。
ですが本件ではこれだけでは解消されず、結果としてサーバー側の設定が必要だと判断。そこでサーバーを構築された社員さんにご相談をしたかったのですがその社員さんは既に退職されたようで、無事ジ・エンドとなりました。
そこで別のアプローチとしてはNASやルーター機器の導入をオススメしたのですが、機材投資としては消極的な状況でありましたので、せめて遠隔操作で特定のアプリを使えるように契約をすべきでは?などのお話をして終わりましたが、これは困りましたね。
このように、業務の軸となるシステムをカスタマイズできる社員が万が一いなくなった場合において「システムをグレーな環境」にされていればするほどに、失ったときの代償は計り知れません。
当初は外注費が浮いたと思いがちだった環境はそのままリスクへと変わってしまう事になりますので、世の社長さん達は適切にシテスム環境設備費用に少しずつでも投資をされる事を強くオススメしたいと思います。
出費がマイナスどころか昨日が停止してしまう事だけは避けましょう。