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2010~2016年製のNECルーターに脆弱性!?「管理者PW」や「暗号化キー」の漏洩が懸念

NEC製ルーターの 2010~2016年製に脆弱性!?

家電量販店でもスタッフが自信を持ってオススメできるのがNEC製のWi-Fiルーター。その理由は安定したシステムと安価である事にありますが、そんなNEC製の一部の商品に深刻な脆弱性が発見されたとの事です。

USBポートを搭載したAtermシリーズの脆弱性に関するお知らせ

このたび、USBポートを搭載したAtermシリーズ(生産終了製品)にて「ディレクトリ・トラバーサル」とそれに付随して「格納型クロスサイトスクリプティング」および「OSコマンドインジェクション」の脆弱性が発見されました。

「ディレクトリ・トラバーサル」は、下記表内の製品をルータモードまたはブリッジモード(機種によっては無線LANアクセスポイントモード)で使用しており、USBポートにUSBストレージ(外付けのハードディスクやUSBメモリなど)を取り付けている場合に該当します。

本脆弱性によって、管理者パスワードや無線の暗号化キーの漏洩が懸念されます

下記機種についてはサポートが終了しており、ファームウェアの更新は行われません。機器の切り替えをご検討いただきますようお願いいたします。

NEC「USBポートを搭載したAtermシリーズの脆弱性に関するお知らせ」より引用

今回の問題となる点は、サポートが終了したWi-Fiルーターでの脆弱性での不具合が発見されたものの修正ファームウェアの提供は行われない事から、NEC側からのお願いとしては「USBポートに記憶媒体は刺さずに使うか新品に買い換えてね」という事。

NEC製のルーターを10年以上交換されていないという方は、今回で見直すべきとの判断になりますが、Wi-Fiルーターの交換時期は通常5年から7年程度の寿命を持ちますが、個々の製品によっても耐用年数は異なるため、製造元の推奨年数はサポート終了時期である事を目安とすると良いでしょう。

交換は面倒・・・と思われるかもしれませんが、Wi-Fi規格は定期的に進化しており、新しい規格ではより高速なデータ転送速度や信号の安定性が実現されています。もし現在使用しているルーターが古い規格(例:802.11n)である場合、最新の規格(例:802.11acまたは802.11ax)にアップグレードすることで高速な通信を得られるメリットがあります。

ご自宅でご利用されているWi-Fi機器は10年前と比べると、格段に増えている気がしませんか?そう感じた方がほとんどだと私は思いますのでこのようなNECのアナウンスが決して不親切だと感じず、今回を機に入れ替える事を強くオススメしたいです。

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