
ここ数日、お客様からのご依頼で「ぷららのメールが受信できないんです!」という声を、正直もう耳にタコができるほど聞いています。修理というよりも「設定変更」で済む話ではあるのですが、その件数があまりにも多い。気づけば今週だけで5件も出張サポートに出かけていました。
私自身、「また・・・ぷらら?」と思うも、同じトラブルで困っている方がこれだけ多いのだから、やっぱり一度記事にしてお伝えしておくべきだと思ったわけです。
サーバートラブルと設定変更のダブルパンチ
まず、今回の大きな原因のひとつは「ぷららのウェブサイトが丸一日落ちていた」という事実です。これは私もX(旧Twitter)で確認したのですが、相当深刻だったようです。ウェブメールを使っていた方はこの影響で完全にアウト。
さらに追い打ちをかけたのが、今年5月から強制的に切り替わった「メールサーバー設定」。従来は推奨に留まっていた新しいPOP・SMTPサーバーが、今回からは設定しなければ受信できない状況になってしまったんです。
結果として、古い設定のまま使っていた方は一斉に「メールが来ない!」というパニックに…。私のところに来る相談も、OutlookやThunderbird、さらにはGmailの外部アカウント登録で利用していたケースまで、見事に全滅といった感じでした。
出張サポート続きの日々
普段、当店では「ご来店サポート」を推奨しているのですが、今回はそうもいかず。シニア世代の方や会社で使っているケースが多いため、どうしても「出張で来てほしい」というご依頼が増えてしまいました。
正直、内心では「同じ説明を何度繰り返したことか…」と苦笑しながら車を走らせています。でも、お客様の立場に立てば「メールが届かない=仕事も生活も止まる」に近いわけで、笑って済ませられない深刻な状況なのですよね。
「ぷらら、もしかして終わる?」という不安
今回の件で多くのお客様から聞かれるのが「ぷららってそのうち終了するんじゃないの?」という不安です。確かに、過去にADSLが終了したり、新規契約ができなくなったりと、ぷららが縮小している流れを考えると不安になるのも分かります。
ただ、公式の案内を見る限り「すぐにサービス終了」というわけではなく、今後はOCN光やドコモ光を通じて利用を推奨している形のようです。なので、「ぷららが即終了!」というわけではなさそうですが、確実に潮目が変わっているのは間違いないでしょう。
今後どうすればいいのか
今回のように設定変更で受信が復活する方も多いのですが、正直これが最後ではないと思います。今後も仕様変更やサービス縮小があるたびに、同じような混乱が起きる可能性があります。
そのため、私が個人的におすすめしたいのは 「Gmailなどの別メールに切り替えておく」 こと。ぷららのメールをどうしても使う場合でも、転送設定をしておけば、突然の受信不能に慌てるリスクを減らせます。
特に会社でぷららのアドレスを基盤にしている方は要注意です。受信はなんとかなるとしても、送信(返信)で設定を間違えると相手に届かないことも…。長期的には「ぷらら一本頼り」はリスクが高いと感じています。
ぷらら、やばいぞ
今回の記事は、あくまでも私がこの数日で実際に対応したケースと、お客様から寄せられた声をまとめたものです。正直に言うと「またこの問題か」と思うくらい頻発しているので、まだトラブルに遭っていない方も、今のうちに設定やバックアップを確認しておくことをおすすめします。
私から一言でまとめるなら、
「ぷらら、ちょっとやばいぞ」
ということ。
メール設定の情報、掲載しておきます
こんな注意書きばかりをかいていてもあれですので、最後に補足として「ぷららメールの設定手順(Outlook/Thunderbird)」をわかりやすくまとめてみます。
Outlookでのぷららメール設定
受信メール(POP3)
- サーバー:secure.plala.or.jp
- ポート番号:995
- 暗号化接続:SSL/TLSを使用
- セキュリティで保護されたパスワード認証(SPA):チェックしない
- ユーザー名:メールアドレス全体(例:
example@plala.or.jp
)
送信メール(SMTP)
- サーバー:secure.plala.or.jp
- ポート番号:465(推奨)または 587
- 暗号化方式:
- 465 → SSL/TLS
- 587 → STARTTLS
- セキュリティで保護されたパスワード認証(SPA):チェックしない
- ユーザー名:メールアドレス全体(例:
example@plala.or.jp
)
Thunderbirdでのぷららメール設定
受信メール(POP3)
- サーバー:secure.plala.or.jp
- ポート番号:995
- 接続の保護:SSL/TLS
- 認証方式:通常のパスワード認証
- ユーザー名:メールアドレス全体
送信メール(SMTP)
- サーバー:secure.plala.or.jp
- ポート番号:465(推奨)または 587
- 接続の保護:
- 465 → SSL/TLS
- 587 → STARTTLS
- 認証方式:通常のパスワード認証
- ユーザー名:メールアドレス全体
注意点:ユーザー名は「メールアドレス全体」
ここがもっとも大きな落とし穴です。以前のぷららメール設定では、ユーザー名に「アカウント名だけ」(例:example
)を入力しても利用できました。
しかし、現在は 「アットマーク以降も含めたフルのメールアドレス」 を入力しないと認証されません。つまり、example@plala.or.jp
のように、@以降のサフィックスまで必ず記入する必要があります。
この部分を入力し忘れると、受信も送信もできないまま「パスワードエラー」のような表示が出てしまいます。
ポイントまとめ
- 「secure.plala.or.jp」を受信・送信ともに指定する
- 受信は 995 + SSL/TLS
- 送信は 465 + SSL/TLS(推奨) か 587 + STARTTLS
- SPA(セキュリティで保護されたパスワード認証)は 必ずオフ
- ユーザー名は必ずメールアドレス全体を入力!
この設定だけ押さえておけば、OutlookでもThunderbirdでも基本的に問題なく送受信できるはずです。ただ、既存の古い設定(非SSLなど)で動いていた方は、今回の変更で必ず止まるので「もう一度最初から入力し直す」のが一番確実ですね。
これらはぷららの公式ページに記載されている内容ですので、上手くいかない方はご覧になられた方が良いです