今まで当店では「iPadのバッテリー交換」は承っておりませんでしたが、理由は修理を要する時間とお支払い頂く費用の折り合いが付かない事にありました。そこで、改めてバッテリーの交換を行ってみて時間を計測してみたいと考えました。
今回検証として行ったのはiPadAir2で、一般的にはこのバッテリー交換は1時間~3時間を要す修理と言われております。
まずは開梱から、液晶パネルの周辺をヒートガンで暖めてピックのような薄いプラスチックを差し込み角と中央の計三点に設置して引き上げるとパネルは開きます。
パネルの開梱だけで15分ほど要しましたが、慣れれば10分程度でいけそうです。次にデジタイザーケーブルの取り外しを行います。
この箇所はiPhoneの修理を行って居る方であれば3分程で完了すると思われます。
次にロジックボードの取り外し。これが一番面倒大変で、Dockコネクタからアンテナケーブル全てを外さないとロジックボードの取り外しが出来ません。因みにロジックボードを浮かせないとバッテリーの交換が出来ない仕組みとなっているので、累計15分程度の時間を要しました。
そして最後に大変なのがバッテリーの剥がし作業。一般的には背面を暖めて粘着している接着剤を緩めて剥がす様ですが、私の場合は無水エタノールで注射器針からバッテリーの隙間に流し込んで剥がしました。それでも10分程度を要しました。
そして新品のバッテリーを交換し元に戻す作業を含めれば20分を要しました。これでざっくり1時間程度はバッテリーの交換に要しますので、如何なものかと。
因みに今回はバッテリーの交換だけで済みましたが、充電が行えない場合に関しては別途ドックコネクタの交換作業を行う必要がありますが、これって「はんだ処理」なんですよね。
よって、相当慣れないとiPadのバッテリー交換やドックコネクタの交換作業は承る事が出来ても作業時間を考慮すればiPhoneの4倍要す事になりますので、かなり高額になることが改めて理解出来ました。
引き続き交換の練習を行いますが、サービスとして提供するのは当面保留とさせて下さい。何せ一人で経営しておりますので、多数のご依頼がある時にこの修理作業はちょっとキツいです。
また進展がありましたら記事にさせて頂きますね。