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小さなパソコンサポート店でも「AI利用料」を請求書に載せる時代が来た話

ここ最近、目まぐるしくプログラムに向き合っています。……と言っても、正確には「自分で書いている」というより、AIに書いてもらいながら、私が設計・判断・確認を回している、という感覚に近いです。

そして今回、初めての経験をしました。請求書の中に「生成AIを使ったプログラミング提供」という項目を、実際に織り込んだんです。

なぜ請求書にAI利用料が入ったのか

理由はシンプルで、重量課金(使った分だけ費用が積み上がるタイプ)だったからです。

今回、Claude Maxプランで短期間に集中稼働させる必要がありました。お客様側も「とにかく急ぎで何とかしてほしい」という状況だったため、こちらも“普段の延長線”では間に合わない。

そこで、発生するコストの一部をご負担いただく形を正直に相談しました。結果として「成功すればここまで」という折り合いがつき、AIにかかった課金分を折半する形で、現実的なスピード対応が可能になりました。

「応援」を呼ぶ感覚が、AIで再現できた

少し例え話をします。

昔、建築関係の業界では「応援」という言葉がありました。人手が必要なとき、フリーの職人さんに来てもらって一気に工期を進める。その分の費用は施工主さんに請求する。小さな板金業さんや建築業さんでも、その仕組みで回していた(今もあります)わけです。

ただ、ソフトウェアの世界はこれが難しい。小さな規模の事業者が、他社に「応援お願いします」と言っても、そもそも来てもらえないことが多い。来たとしても、かなり高額になりやすい。そういう現実がずっとありました。

でも今回、AIを使うことで、その「応援」を別の形で成立させられた。私はこれが、かなり衝撃でした。

サポート終了ソフトの移行は、手探りが前提になる

今回の案件は、いわゆるメールソフト(Shurikenのような、過去資産に近いもの)の解析と、データ移行・環境移行が絡む内容です。

サポートが終わっているソフトの移行は、手探りが前提になります。情報が少ない、仕様が読みにくい、失敗が許されない。しかも、作業は「移すだけ」では終わらず、状況に応じてツールを作ったり、データ構造を追いかけたり、泥臭い検証が続きます。

ここで、一人でやる限界が出てきました。だから私は、

  • データ移行を補助する小さなプログラム(アプリ)の開発
  • メールソフト側の構造解析

この二つを、AIの力も借りて一気に進める判断をしました。

一晩で“人が何人いても進まなかったこと”が動いた

もちろん、AIは便利なだけではありません。短期間に止めずに走らせると、コストは想像以上に膨らみます。ただ、冷静に考えると、ここが本質です。

人間が5人、10人いても、1ヶ月かけても到達できなかった地点に、わずか一晩でたどり着けることがある。この現実は、もはや「夢みたいな話」ではなく、目の前で起きています。

特に今回のCloud Codeは、不具合が少なく、成果物の完成度も高かった。結果として、私の中では「安心して任せられる領域が確かにある」と実感できたのが大きかったです。

「経費より成果物が大きい」体験をしてしまった

今回、私が一番言いたいことはこれです。

正直、かかった経費よりも、AIが成し遂げた成果物の価値のほうが大きかった。

たった一人で回している、小さなパソコンサポート店でも、こういう実感が湧く。ということは、これからのソフトウェア業界にとっては脅威でもあるし、逆に「修正・構築・解析」の依頼が増える未来でもあるのかもしれません。

「AI利用料を請求する」ことは、今後当たり前になる

今回私は、初めて請求書に「Claude Code利用料(AIによるAPI利用料金)」のような、実費に近い形の項目を載せました。

これは今後、主流になっていくと思います。

いままで私たちは、「環境の不具合」と呼ばれるような、原因が曖昧で時間が読めない案件は、お断りせざるを得ないケースもありました。でも、AIに委ねられる部分を上手く切り出すことで、短期的に環境構築や復旧を進められる場面が確実に増えてきています。

これは、紛れもない事実です。そして、私たちのような現場側も、取り入れていかなければならない時代に入ったんだと思います。