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中古BTOパソコンの謎、勝手に電源が落ちてしまう問題

こんな事があるのか、改めて実感した

先日、ご来店されたお客様で、当店がリデュース販売したPCが不調との事です。当店では滅多に、というよりは新品のパーツでしかBTOのパソコンの制作を承っていないので今回のご連絡は想定内といえば、想定内。ですが当店で整備した時には発生していなかった不具合で「パソコンが10分以内に確実に落ち、以降は電源が入ることがない」との症状でした。

この業界のあるあるネタなのですが、「パソコンに絶対はあり得ない」という事。つまりパソコンの不具合はパーツとパーツの組み合わせで起こる不具合もあれば、パーツとソフト(OSも含む)の不具合のどちらかなので、消去法で考えれば確実に全てが新品のパーツで構成をすればそのリスクも格段に減る事は間違いはありません。

ですが、お客様の予算のご都合もそれぞれ。期待に応えるにはリスクを十分にご理解を頂かなくては購入後のアフターケアは可能な限りご自身で行う事になります。今回の症状はお客様では判断できない事から当店にご連絡が幾度もあり、診断に至った訳です。

中古PCのマザーボード

まずは再現具合としては開始10分前後で電源が突然落ちてしまう問題は当店でも再現。電源の落ち具合から電源ユニットかと思いましたが、電源テスター確認を行っても正常値、つまり問題はマザーボードであると判断しました。

中古パーツなので元々取り扱っていなかったマザーボードなのですが「GIGABYTE製」は私との相性が悪く、個人的にも格安で販売を行うにもこのマザーボードは多少抵抗がありました。そこで今回は再度中古とはなりますが、正常動作を行っていたパソコンの買い取りを行ったASRock製を採用してみた所、あっさりと起動。

動作も30分ベンチマークテストで負荷をかけましたが問題無いようです、これで交換後の安定動作は確認ができましたのでGIGABYTE製マザーボードとは完全にお別れです。

中古PCの交換したマザーボード

因みに交換後は必ずと言ってもいい程、行うべき事はBIOSのアップデートでしょう。これは「必ず」とは言いましたが全てのマザーボードを対象としてではなく必須ではありません、不特定の条件でまたパソコンが不調になるのであれば可能な限り出来る事を行うべきです。

BIOSのアップデートは最近非常に簡単になっており、今まではBIOS画面からフロッピーディスクで起動したりUSBにイメージデータをダウンロードする必要がありましたが、Windowsが起動している状況でもアップデートが可能なのは非常にありがたい。パソコンが突然落ちない事を祈りつつ、アップデートは無事に完了しました。

中古PCの交換したマザーボードのBIOS

最後に全ての配線を行って終了なのですがここで問題が発生、配線後に電源が入らないのです。これは何が原因かと一つずつ確認を行ってみましたがケースに取り付けられているUSB3.0のケーブルをマザーボードに刺すと電源は入らなくなるようです。全くの謎ですASRock製のマザーボードの不具合なのか、それともケース側のケーブルの問題なのかは判明できませんでしたが、お客様のご負担を考えれば交換は行えない状況という事で、USB3.0の前面の端子は諦めて頂く流れとなりそうです。

今回はマザーボードの交換と前面USB3.0を省くことで安定致しましたが、改善の余地があるのではないかと現在メーカーに問い合わせを行っております。この様に出来ないことでも、理由をご説明できない様ではお渡しする際にお客さまにとっても不安が残ります。ですので出来る事は全て確認する、このような取り組みはお客様の為だけではなく当店にとっても大事なことだと感じます。

中古のパーツを使ったBTOは今後も要注意ですね
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