某保険屋では審査が非常にシビアと聞きますが、それ以前に内容によっては疑われますよ、というお話です。
これからお話する内容は個人や会社を特定されないように詳細を一部書き換えておりますが本筋はそのまま書いております
とあるお客様が「PCを落として壊してしまった」との事で、某保険屋の指示で修理見積書を取るようにとの事で、以前当店をご利用になられていたことからお客様からご依頼を承りました。
かなり古いパソコンであった事から劣化の状況は激しいものの、破損したのは内部のロジックボード、つまりは母体基板の破損となるのですが、この修理(原状回復)を行うとなるとそれ相応の費用が要する事から、保険屋は先手を打ち「同等品で販売されている型番のお見積もりを取って出してください」とのご依頼をお客様にしたようです。
当店も修理不能証明書とお見積書を発行し、お客様にお渡ししてから数日後、当店に損害保険会社から電話がありました、その内容が他社の保険会社と異なる内容でした。
「外傷がなければ保険が適用出来ないんですよ」
なるほどなるほど・・・そうですか。この保険会社の対応はそうなんだな、と思いましたがその後が驚きでした。そのお電話があった数日後、アポイントもなしに2名の調査員が当店に来られたのです。
詳細は伏せておきますが、来店時に私に向けての質問で不信に思ったポイントを挙げると
「ご依頼主との関係は?」
「ご依頼主は無職ですよね?」
でした。
聞かれた時は『え?』の連続でしたね。
これらを簡単にまとめれば「お客様が意図的に壊したと疑っている」事にあり、「お客様と当店が結託して保険適用を目論んでいる」と思っているのでしょう。
私が思うに既にお電話で「保険は適用出来ない」との通達を当店に告げたのにも関わらず、調査を行っている段階に踏み入った事で、お客様と当店のヒアリングを行うフリをして不正だと一方的に疑いの目に変わったんだな、と感じました。
当店の修理見積には厳格なルールがあり、必ず対面でのパソコンの受け渡しと保険屋を仲介する場合はその指示を受ける事だけを遵守しておりますが、こちらの保険屋は提出すべき内容を記しているにも関わらず、症状によって適用出来かねない条件を後になって出してきた事も今までとは異なる保険屋らしからぬ対応であった事だと感じております。
当然の事ながらお客様と当店は友人や知人でもなく、ご依頼の元で確認作業を行ったまでの関係ですので、これ以外の内容に答えようが無いのです。
つまりはヒアリングと称した不正捜しです。その影響でお客様にも不快な思いをさせ、最終的には診断と見積を行っただけの当店にまで本部の人が稼働する羽目になったようです。
真っ当に診断だけをしたにも関わらず、この問題は未だ終息しておらず「またご連絡しても宜しかったでしょうか?」とのお願いをされておりますが、保険適用が出来ないと判断されたこの状況の中で、診断を終えた当店が何を応えれば良いのか?と考えれば、今後の修理見積の流れをより詳細に記録しなければならないと感じさせられましたね。
ふぅ・・・当店は修理が生業ですから同等品のお見積もりを出しても1円も利益にならないのに、そんな事も理解出来ないのでしょうか。
今回の保険屋が稼働する人件費を考えるなら保険を適用してあげた方が皆がハッピーになれるのになぁぁぁ、と思いましたよ。