STADIAは今後のゲーム業界の常識を間違いなく覆す
ワクワクと絶望が入り混じっています、新しいものが生まれると何かが終わるというのはこの事でしょうか。本日発表があったGoogleの新ゲームプラットフォームのSTADIA、これがどんな影響を及ぼすのか気になります。
形のないゲーム機、それがSTADIA
まず、STADIAはゲームハードではありません。NintendoSwitchやPS4のような筐体が無いのです。これでどう遊ぶのか?というと・・・なんとインターネット環境とWebブラウザ(GoogleChrome)があれば遊べてしまうというものなのです。
例えるならば、昔ガラケーやパソコンのブラウザで遊んでいたFlashゲームを思い出して下さい。え?それじや分かりにくいですか・・・?現代で例えるなら、艦これや刀剣乱舞のようなWebブラウザで遊ぶゲームが、STADIAならばPS4のスペック以上のゲームが遊べてしまうというものなのです。
具体的には最新のアサシンクリードがヌルヌル動く程度です。これってストリーミング技術というもので、ダウンロードが一切不要、スタートボタンを押せばすぐに始められるというシロモノなのです・・・凄くないですか?
つまり、パソコンやスマホだけではなく、GoogleChromeが動作する機器であれば、インターネット接続をしている環境ですぐにゲームが楽しめるというものなのです。ここがSTADIAのウリでして、スペックは必要としないという事が今回の一番の驚きでした。
リアルなゲームをストリーミングで遊べる理由
このリアルな描写が遊べるゲームを同時に20億人に提供可能にする、との事。この環境を構築するのにお金持ちのGoogleは莫大な予算をかけて専用のサーバーをたくさん用意しているとの事。
これはGoogleのような企業でしか出来ないことであり、具体的にはAMDの力を借りてCPUエンジンを開発し、一台辺り10万円相当するGTX1080程度のグラフィック機能をNvidiaと提携してハイスペックマシンを遠隔操作で遊べる様にした様子、凄いとしか言いようがありません。
・・・あれ?やばくないですか?今後のパソコンパーツ屋さん、って思いましたよ。なにせ、今まで15万相当のパソコンを準備しないと遊べない環境が、スマホや古いパソコンでもヌルヌル動かす事ができるのですから・・・PCパーツショップは多少なりとも打撃を受けそう。
しかもカクカク動作にはしませんよって、最初から謳っているGoogleはなんと4K対応で60fpsの動作を保証する、なんて言っているではありませんか。これって性能的にはPS4と同等かそれ以上です。
まさに黒船が見えない所からやってきた感じですね、形のないハードがどれだけ普及できるかは今後の接続料金やゲームコンテンツ次第にはなりますが、いままでゲームをしてこなかった方も今回のストリーミング技術のSTADIAで遊ぶ可能性が出てきましたね。
コントローラーはパクリ臭い
唯一、「へー」と思ったのはコントローラーでした、これがPS4やXBOXの中間のような形のコントローラーでした。もちろん独自のボタンはつけている様子ですが、多分5,000円はすると予測されます。
まぁ、このコントローラーだけ買えば筐体は購入する必要は無いわけですから、安いと言えば安いですが、何度も言うようにコンテンツ次第なんですよね。ゲームの作り手側としてもGoogleにどれだけ権利を支払うのかも不透明な状況ですし。
今回思った事は、STADIAは他の業界ではやらなかった事、言葉を変えれば出来なかった事をGoogleは成し遂げようとしております。この技術力はこんごの通信回線の5Gに委ねられる環境となっている事から、PS4が早々に消える事はありませんが、間違いなくゲーム業界全体が打撃を受けることでしょう。
また、通信回線が無い方や通信環境が不安定にとっては見向きもしないと思われますので、現在のゲーマーがどれだけこのSTADIAのストリーミング環境でのゲームを満足出来るかが気になる所です。