最近ではSSD(ソリッドステートドライブ)も一般的に認知されてきた事で、「SSDにすれば速くなるんでしょ?」というお声を頂きますが、最近ではそのSSDであっても速度の差があまりにも大きい。
例えば、SATA規格のSSDでは最大書込速度が平均450MB/s、最大読込速度が平均520MB/sに対して、M.2となるNVMe規格では最大書込速度が6500MB/s、最大読込速度が7000MB/sという、規格が異なるだけで速度が雲底の差を示す時代に、CPUのスペックがどうこう言っている時代ではなくなてきている事を知るべきかと。
つまりは自作をしている人、もしくSSDの速度と規格を把握している人がだけが速度アップを制する時代となってきましたね。
なにせ「俺はi7を使っているから最速だよね」という文言は既に時代遅れとなりつつあり、演算処理が速いだけで動作のレスポンスは不明確なんですよね。これが例えば「SSDを使っているよ」となっていても、NVMeを理解して更にPCIe3.0(Gen3)とPCIe4.0(Gen4)を理解していないと最速を狙えないんです。
うちのお店では、自作のご依頼を頂くときはCPUやグラボの構成はお客様のご希望に沿いますが、最終的にご予算が合えばPCIe4.0(Gen4)対応のNVMeのSSDを採用するようにご提案していますが、この辺りの目に見えないスペックの違いは伝わりにくいのです。
先日、「年寄りなんだけどPCを自作してて、自分でマザーボードを取り替えたりして楽しんでいるんだよ」という方がご来店された際でも、好きなメーカーや構成にこだわりはなかったのでSSDの重要性をお伝えした次第です。あくまでもPCの自作は、自由を貫いてほしい気持ちと、正しい方向にもっていく、という微妙なバランスでパーツのご提案しておりますが、意外にも「それを導入すると壊れにくいのかな?」というご質問を頂いた際では返答に困る事がありますね。
これはお伝えしておきますと、SSDの平均寿命はあてにならない、とう事になるのですが、個人的な感覚で申し上げれば転送速度の速い媒体では現状寿命が低いと感じられる、とお伝えしております。
速度と寿命は表裏一体、カーレースのタイヤの減りとまではゆきませんが、PCの速さを求めるには入れ替えのタイミングを少しだけ早めに意識しなければならない時代となりましたね。5年使えれば大往生なんじゃないでしょうかね、これからのSSDは。