
ついにiPhone17が発表されましたね。発表のたびに「ああ、また財布が痛む季節が来たな…」なんて思うのですが、今回は修理屋として、そして一ユーザーとして、ちょっと複雑な気持ちになりました。
一言でいえば「薄くなった代償が大きすぎるんじゃないか?」という感想です。
薄さと引き換えに失ったもの
まず最初に感じたのはバッテリーの弱さ。特に「iPhone17 Air」のバッテリー持ちは、正直がっかりしました。修理の現場でよくバッテリー交換を行う立場としては、「これ、半年後に駆け込みで交換依頼が増えるのでは?」とすぐに頭に浮かびました。
そして極めつけはスピーカー。なんとモノラル。これ、2025年にして「え?まだそんな選択肢あるの?」と驚かされる仕様です。昔のラジカセを思い出してしまいましたよ。
物理SIMの完全終了とeSIMの混乱
次に大きなトピックが「物理SIMの廃止」。完全にeSIMに切り替わったことで、各キャリアショップは当面バタバタするでしょう。発行手数料もかかるので、ユーザーにとっては「余計な出費」ですが、ショップにとっては「利幅が広がる」構造。
ただし、ユーザー側からすると「eSIMに切り替えるのが不安で機種変更をためらう」ケースが増える気がします。私自身もお客様に相談されたら「今は16 Proでも十分ですよ」と伝える場面が多くなりそうです。
AI進化の停滞と「薄い進化」
今回、Apple Intelligence(生成AI関連)の本格展開は2026年に持ち越し。つまり「薄くなった」「SIMがなくなった」程度の進化に留まってしまったんです。
カメラ性能が4倍解像度になったり、高速充電に対応したりは確かに便利です。でも、正直「おぉ!」と感動するほどではなく、「うん、まあ…」くらい。4〜5年前なら大きな進化と感じたはずですが、今は世の中の期待値が高すぎて、どうしても中途半端に見えてしまいますね。
修理屋として見た17のリスク
修理視点で見ても、iPhone17は厄介です。とにかく構造が複雑で、交換が困難な部位が増えている。つまり修理費は確実に高額になるでしょう。「これなら16を使い続けたい」と考える人が増えるのは自然な流れかもしれません。
ただし価格については、Appleも意外と頑張って抑えてきた印象です。16が114,800円、17が129,800円から。CPU性能差を考えれば、価格差は「まあ許容範囲かな」と思う部分もあります。
アクセサリーで跳ね上がる総額
注意したいのは本体だけでなく、アクセサリー代が馬鹿にならないこと。ケースや充電器などを揃えると、Proモデルでは平均20万円に届くケースもありそうです。薄型化とコストカットの裏で、周辺機器で収益を補っているのでは?と勘ぐりたくなる部分もありました。
結局、どれを選ぶべきか?
まとめると、今回のiPhone17は「買うならPro」「無難にいくなら16 Proか16e」という結論に落ち着きます。
- 最新体験を求めるなら → iPhone17 Pro
- コスパ重視なら → iPhone16 Pro(在庫があれば狙い目)
- 最低限でいいなら → iPhone16e(99,800円〜)
正直、Airはバッテリーとスピーカー問題でおすすめしにくいですね。