
Steam Machineが出るらしい
ここ最近、「Steam Machineが近日発売されるらしい」という情報を見かけるようになりました。価格帯は日本円でおよそ10万円前後、SSD容量が多いモデルでも14万円前後と言われています。

この価格だけを見ると、正直かなり魅力的です。ですが、個人的に一番気になったのは価格そのものよりも、訴求文として出てくるスペック表現でした。


特に目につくのが、
Steam Deckの6倍のFPSが出る
という、ややマーケティング寄りに聞こえる表現です。これは本当に“事実”なのか、それとも“言い方のマジック”なのか。今回はそこを冷静に分解してみたいと思います。
Steam Machineの公表スペックを整理してみる
まず、公開されているSteam Machineの主な構成は以下の通りです。
CPU
GPU
メモリ構成
ストレージ
この時点で分かるのは、Steam Deckとは完全に別物の設計だということです。
「Steam Deckの6倍」という表現は本当なのか?

結論から言うと、「6倍」という言い方は間違いではないが、かなり条件付きというのが実情です。
理論性能で見ると「5〜6倍」は確かに近い
Steam DeckのGPUは、
一方でSteam Machineは、
単純に理論演算性能で割り算をすると、約5.5倍前後になります。
つまり、
理論上は6倍と言いたくなる数字
なのは事実です。
ただし「FPSが常に6倍出る」わけではない
ここが一番重要なポイントです。実際のゲームでは、
- 解像度(Deckは800p前後、Steam Machineは1080p〜)
- グラフィック設定
- CPU負荷
- ゲームエンジンの特性
- SteamOS / Proton の相性
こういった要素が絡みます。結果として多くの場合、
という方向に性能差が使われるケースがほとんどです。
つまりこの表現は、「最大条件下では6倍級になり得る」という意味合いに近い、ややマーケット寄りの言い方だと考えるのが安全です。

一般的なゲーミングPCに置き換えるとどのクラス?
ここが一番現実的な比較ポイントです。Steam MachineのGPU性能を一般PCに当てはめると、ミドルクラスのゲーミングPCに相当します。イメージとしては、
が狙えるクラスです。デスクトップGPU換算で言うと、
このあたりに近い立ち位置と考えると分かりやすいでしょう。RTX 4060クラスよりは、やや下という印象です。

同等クラスのゲーミングPCを組むと、いくらかかる?
では、これを一般的なBTO・自作PCで組んだ場合を想定してみます。
同等クラス構成(概算)
- CPU:Ryzen 5 7500F クラス
- GPU:RX 7600 クラス
- メモリ:DDR5 32GB
- SSD:NVMe 1TB
- マザーボード・電源・ケース一式
- Windows 11 ライセンス込み
想定価格
👉 およそ22〜24万円前後
メモリ価格やGPU相場で多少上下しますが、20万円を大きく下回る構成は現実的ではありません。
Steam Machineは本当に「安い」のか?
お聞きしている通り、Steam Machineが 10万〜14万円前後で発売されるのであれば、
という点で、価格面のインパクトはかなり大きいです。ただし、
という割り切りは必要になります。

宣伝文句は話半分、でも中身は本気
個人的には、このSteam Machineが一番影響を与えるのは、ミドルクラスBTO市場だと感じています。「ゲーミングPCが欲しいけど、20万円超えはちょっと…」そんな層にとって、かなり現実的な選択肢になりそうです。














