
Windows 10のサポートが2025年10月に終了して、もう半年以上経ちました。
「買い替えなきゃ」と思いつつ、まだ動いているからと使い続けている方、あるいは押し入れに眠らせている方——今日はそういう方に、ちょっと面白いニュースをお伝えしたいと思います。
NVIDIAが「GeForce NOW」のLinux版クライアントアプリをリリース(現在ベータテスト中)しました。これ、Windows 10世代のノートPCを持っている方には、かなり注目できる話です。
そもそも「GeForce NOW」って何?
ゲームを自分のPCで動かすのではなく、NVIDIAのサーバーにあるハイエンドGPUでゲームを動かして、その映像をインターネット経由でストリーミング配信してもらうサービスです。
わかりやすく言うと、Netflixが動画を配信するように、ゲームプレイそのものを配信してもらうイメージです。手元のPCは「画面を受け取って表示するだけ」でいいので、ハイスペックなマシンが要りません。
infoGeForce NOWのプランは3種類。Free(無料)、Performance(月額1,790円)、Ultimate(月額3,580円)があります。プランによって利用できる時間やゲーム画質が変わります。対応タイトルは4,000本以上。
これまでもWindows・Mac・スマホ・ChromeOSなどに対応していましたが、今回ついにLinuxに正式対応しました(ベータテスト中)。
Windows 10ノートと何の関係があるの?
ここが今回の核心です。順を追って説明しますね。
Windows 10ノートが”詰み”になった経緯
Windows 11には「TPM 2.0」や「Secure Boot」など、古いPCでは満たせないハードウェア要件があります。Core i5・i7の第10世代あたり(2019〜2020年頃)のノートでも、要件を満たせずアップグレードできないケースが多い。
サポートが切れたWindows 10を使い続けるのは、セキュリティ的にリスクがあります。かといって買い替えは出費がかかる。修理に持ち込まれるお客さんから「どうしたらいい?」と聞かれることが増えています。
Linuxという選択肢
Windowsの代わりにLinux(特にUbuntu)を入れるという方法があります。Linuxは無料で動作が軽く、旧型機でもサクサク動きます。ブラウザ閲覧やメール、動画視聴などの日常用途なら十分実用的です。
ただ「ゲームがしたい」となると、話が変わっていました。LinuxはWindowsのゲームが基本的に動かない。そこに今回、GeForce NOWのLinux版が登場したわけです。
lightbulbGeForce NOW Linux版の動作要件は「Ubuntu 24.04 LTS以降」「x86/x64デュアルコア・2GHz以上のCPU」「H.264/H.265 Vulkan対応GPU」。古めのノートPCでも多くは満たせます。
実際のところ、どれくらい快適?
PC Watchの検証記事(参考URL参照)によると、Core i7-10510U搭載のノートPCにUbuntuを入れてGeForce NOWを動かした結果、オープンワールドRPGなどのタイトルをしっかり快適にプレイできたとのこと。
「RTX 5080級」という表現はさすがに少し大げさですが、クラウド側のハイエンドGPUがゲームを動かしてくれるので、手元の端末のスペックはほとんど関係ない——というのは本当です。
warning快適にプレイするには安定した高速インターネット回線が必須です。光回線で有線接続が理想。モバイル回線や速度の遅い環境では遅延やカクつきが出やすくなります。
捨てる前にやること5選
修理屋の立場から、Windows 10ノートを眠らせている・捨てようとしている方にやってみてほしいことをまとめました。
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1
Windows 11へのアップグレードを一応試す Microsoftの「PC正常性チェック」アプリで要件を確認。意外と対応しているケースも。まずここから。
- 2 用途がブラウザとメールだけなら、Chromebook的な使い方を検討 Linuxを入れてChromeを動かすだけでも、日常用途はほぼカバーできます。動画・SNS・ネットショッピングも問題なし。
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3
Ubuntu 24.04 LTSのライブUSBで動作確認 インストール前にUSBから起動して動くか試せます。インストールなしで体験できるので、リスクゼロで試せます。
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4
GeForce NOWのFreeプランでゲームを試してみる 無料プランで対応タイトルの動作確認ができます。続けるかどうかはそれから考えればいい。
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5
どうしてもダメなら、下取り・リサイクルへ SSDやメモリが生きていれば部品として価値がある場合も。ゴミとして捨てる前に確認を。
Windows 10ノートの選択肢を整理すると
| 選択肢 | 費用感 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Windows 11へアップグレード | 無料◎ | 要件を満たせる機種のみ | TPM 2.0など要件チェック必須 |
| Ubuntu導入+GeForce NOW | 月額1,790円〜○ | ゲームを引き続き楽しみたい | ベータ版・光回線推奨 |
| Ubuntu導入のみ | 無料◎ | ブラウザ・メール中心の用途 | Windows専用アプリは使えない |
| 新しいPCに買い替え | 6万円〜△ | 用途が多く本格的に使いたい | 出費はかかるが一番確実 |
| 廃棄・リサイクル | 無料〜数千円 | 使う用途がもうない | データ消去を確実に |
修理屋としての正直な感想
「Ubuntu入れてみたいけど、自分でできるか不安」という方が多いのは、すごくよくわかります。実際、インストール作業自体はそれほど難しくないのですが、「万が一失敗したら」という心理的ハードルは高い。
ただ、今回のGeForce NOWのLinux対応は「ゲームがしたいから仕方なくWindowsを使っていた」という層にとって、かなり状況を変える話だと思っています。
パソコンを延命させることは、ゴミを減らすことでもあるし、出費を抑えることでもある。まだ動いているのに捨てるのはもったいない。試せる選択肢があるなら、まず試してから判断してほしいな、と。
warningLinuxは「安全」ではなく「別の環境」です。セキュリティリスクがゼロになるわけではないので、ブラウザやシステムのアップデートは引き続きこまめに行いましょう。
checklistこの記事のまとめ
- GeForce NOWのLinux版クライアントがベータテスト開始(2026年4月時点)
- 動作要件が緩く、Windows 10世代のノートPCで動作確認済み
- Ubuntu 24.04 LTS以降に対応。ゲームはクラウドで動くので端末スペックは問わない
- 捨てる前にまずWindows 11の要件確認、次にUbuntuのライブUSB体験がおすすめ
- GeForce NOWはFreeプランで無料体験可能。快適プレイには光回線が必須
- Linuxも適切なアップデート管理は必要。完全に放置はNG









