
先に結論
1
苫小牧市が公表している令和8年度の目撃・痕跡情報は、8月1日までで34件です。最も多いのは字丸山、次いで字高丘、字錦岡です。
2
お盆に関係するのは字高丘です。高丘第一霊園と高丘第二霊園の周辺で、複数回の目撃が記録されています。
3
最新情報は「ひぐまっぷ」で地図上に確認できます。苫小牧市が公式に案内している外部サイトです。
苫小牧市は、ヒグマの目撃情報を1件ずつ公開しています。日時、場所、体長、進んだ方向まで書かれた一覧です。ただ、あの表は上から順に並んでいるだけなので、読んでも全体像がつかめません。
そこで、市が公表している令和8年度の一覧を地区ごとに数え直しました。数字にすると、今年の苫小牧がどうなっているかがはっきりします。
今年、どこで見られているか
34
件(4月〜8月1日)
9
件 字丸山
7
件 字高丘
5
件 字錦岡
残りは、字植苗・字美沢・字樽前・字柏原がそれぞれ2件、字静川・字糸井・字沼ノ端・明徳町・山手町がそれぞれ1件です。地区名を見て気づくことがあるはずです。上位3つは、いずれも市街地ではなく山側と西側に寄っています。
一次情報:主な地点(苫小牧市の公表一覧より)
字丸山
ほぼ全件が国道276号。中央インターチェンジから支笏湖方面へ6〜17km地点に分布。走行中のドライバーによる目撃が中心です
字高丘
高丘第一霊園付近、高丘第二霊園付近、高丘森林公園(金太郎の池)、水源地付近。国道276号沿いと公園内の両方に記録があります
字錦岡
錦大沼公園通、樽前サービスエリア付近、苫小牧工業高等専門学校付近、北海道ゴルフ倶楽部内、口無沼付近、西インターチェンジ付近。6月に集中しています
7月下旬
7月25日・26日に、字柏原と字沼ノ端の国道235号沿いで3件。年度前半は西側中心でしたが、この時期に東側の記録が続きました
最新
8月1日、字植苗のネイチャーセンター入口から南東400m地点の畑で、15cmの足跡とトウモロコシの食害を確認(痕跡)
出典:苫小牧市「令和8年度 ヒグマ目撃情報一覧」(2026年8月確認。件数は同一覧を地区別に集計したもの)
なお、明徳町3丁目(6月12日)と山手町(7月13日)の記録は、市の一覧でも「ヒグマのようなもの」「ヒグマらしき生き物」と書かれています。断定された目撃ではありません。ここは正確に受け取ってください。
お盆に、いちばん関係があるのは高丘です
この記事を今日書いている理由が、ここです。
高丘第一霊園と高丘第二霊園は、苫小牧の多くの家がお盆に向かう場所です。そして市の一覧には、その周辺の国道276号沿いで5月に複数回、7月にも1回の目撃が記録されています。5月10日には高丘第一霊園から千歳方面へ500m付近で体長2mのヒグマ1頭、5月21日には高丘第二霊園から千歳方面へ300m付近で3頭。7月15日にも高丘第二霊園から3km先の地点で体長2mの1頭が道路に飛び出しています。
霊園の敷地内で目撃された、という記録ではありません。ただ、あの一帯が今年よく記録に出ている場所だ、という事実は知ったうえで行くほうがいいと思います。
ここは要確認
墓参りに行くなら、供え物を置いて帰らないでください。食べ物の匂いは、人の暮らしと山を結んでしまいます。8月1日の植苗の記録が畑の食害だったことは、そういう段階に入っていることを示しています。花はともかく、食品は持ち帰る。これだけは徹底してください。
そして、行く前にひぐまっぷを開いてください。この記事の数字は8月1日までのもので、来週には古くなります。地図で最新を見るほうが確実です。(2026年8月確認)
なぜ、丸山の国道276号ばかりなのか
ちょっと脱線
一覧を見ると、字丸山の9件はほぼ全部が国道276号での目撃です。中央インターチェンジから支笏湖方面へ6.5km、7.2km、8.5km、10km、12km、17km。数字が並ぶと、道路そのものが観測地点になっているのが分かります。
これは「丸山にクマが多い」というより、「森の中を抜ける道路を人間が走っているから、目撃される」という話に近いはずです。目撃件数は、クマの数ではなく人の目の数を反映します。逆に言えば、人がめったに入らない場所の状況は、この一覧には出てきません。数字の読み方として、そこは押さえておいてください。
店長より
店にいると、こういう話は噂で流れてきます。「どこそこに出たらしい」。ただ噂は、場所も日付も体長もだいたい間違って伝わります。市が1件ずつ書いて出してくれている以上、そっちを見たほうが早いし正確です。この記事も、来週には市のページに追い越されます。
今日からできること
以下は、苫小牧市が公開している注意事項に沿った内容です。特別な装備は要りません。
山菜採りなどで林に入るときは、住宅地の近くであっても単独で入らない
入る前に、家族や知人に行き先を伝えておく
鈴や笛など、音を鳴らして自分の存在を知らせる
自宅の近くに山林がある場合、家の周りに餌になるものを置かない。畑の作物は刈り取る
人通りの少ない場所への散歩に注意する。薮や林に不用意に入らない
見かけたら、環境生活課 自然保護担当(0144-32-6331)へ連絡する
よくある質問
Q
苫小牧のヒグマ出没情報は、どこで見るのがいちばん早いですか?
A
地図で見たいなら「ひぐまっぷ」です。苫小牧市が公式ページから案内している外部サイトで、直近の出没が地図上に表示されます。文章で詳細まで確認したいなら、市の目撃情報一覧のほうが情報量があります。両方ブックマークしておくのがおすすめです。
Q
市街地に住んでいれば、気にしなくて大丈夫ですか?
A
今年の記録の大半は山側と西側に寄っています。ただし明徳町や山手町でも「ヒグマらしきもの」の目撃が記録されており、ゼロではありません。苫小牧市は市街地におけるヒグマ対策のページも用意しています。過度に怖がる必要はありませんが、出ないと決めつける根拠もない、というのが正確なところです。
Q
実際に出会ってしまったら、どうすればいいですか?
A
ここは私が要約すべきではないと考えています。苫小牧市の「ヒグマにご注意ください!!」のページに、遭遇時の対応が掲載されています。あわせて北海道の「あなたとヒグマの共存のために」、胆振総合振興局の「あっ!ヒグマだ!!」「ヒグマによる事故防止のために」、環境省のクマ類出没対応マニュアルが、いずれも市のページからリンクされています。山に入る予定があるなら、出発前に一度目を通してください。
ブックマークしておく場所
苫小牧は、市街地のすぐ裏に山があって、その山へ抜ける道を毎日たくさんの人が走っている街です。だから記録も残るし、注意もできます。怖がるためではなく、行く場所を選ぶために数字を見てください。
この記事の情報は2026年8月時点のもので、件数は苫小牧市が同年8月1日までに公表した目撃情報一覧を集計したものです。出没状況は日々変わるため、お出かけ前に「ひぐまっぷ」および苫小牧市の公式ページで最新をご確認ください。
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