
今回の事象は、dynabook製ノートPC(第11世代 Intel CPU/Iris Xe Graphics 搭載機)にWindows 11 25H2 をインストールした際に発生する、グラフィックドライバー起因のブラックアウト問題です。
結論から言うと、Windows Update によって「最新版の純正グラフィックドライバー」が適用されることが原因で、画面が真っ暗になり操作不能となります。
以下が、実際に安定動作した手順です。
① Windows Update を行う前に、特定バージョンのドライバーを入れる
まず重要なのは順番です。
Windows 11 25H2 をインストール後に「Windows Update はまだ実行しないこと」です。これは「最新版ではない」過去の安定していた Intel Iris Xe グラフィックドライバーを 先に手動でインストールするという意味。
ここで最新版を入れると、この時点でブラックアウトします
因みに私が行った機種は以下の環境となります
- 型番:P1-M7SP-BL(P1M7SPBL)
- CPU:Intel Core i7-1165G7(第11世代 Tiger Lake)
- GPU:Intel Iris Xe Graphics
- BIOS:3.60
- OS:Windows 11
本件はインテル第11世代が対象となりますのでドライバは以下の表を参考に「30.0.xxx 系(WHQL / dynabook版)」をインストールします。
| 世代 | 安定性 | 推奨ドライバ(傾向) |
|---|---|---|
| 第12世代+IrisXe | 高 | 30.0.xxx 系(公式提供版) |
| 第11世代+IrisXe | 高 | 30.0.xxx 系(WHQL / dynabook版) |
| 第10世代+UHD | 中 | 27.20.xxx / 26.20.xxx 系 |
| それ以前 | 低 | OS指定版 or dynabook公式旧版 |
ドライバーのダウンロード先については、今回はこちらのサイトから過去のdynabookで提供されたドライバを拝借しました(自己責任で)。

ダウンロードしたのは display-20220222150425.zip でドライバのバージョンは「30.0.101.1122(2021-11-15 : 524.44 MB)」というものを使用しました
まずは、これでグラフィックドライバーのインストールは完了です。
② gpedit を使う準備をする(Windows 11 Home 含む)
Windows 11 25H2 では、gpedit(ローカルグループポリシーエディター)がHome では標準非搭載のため、「ニッチなPCゲーマーの環境構築Z」様のこちらの記事からgpeditを有効にする手順としてzipファイルが配布されておりますので実行することで、gpedit.mscを使用可能にすることが出来ます。
実際の操作は④で行いますので、導入が終わればひとまずは完了です。
③ デバイスマネージャーから Intel Graphics のデバイスIDを取得
次に、ドライバー更新を物理的に止める準備をします。
- デバイスマネージャーを開く
- ディスプレイ アダプター → Intel Iris Xe Graphics
- プロパティ → 詳細
- ハードウェア ID を表示
- 表示された ID をメモ(もしくはコピー)
ここで取得した デバイスID全てが、後の「更新拒否」のキーになります。

全てのデバイスIDをコピペでOKですので、メモ帳などで保存しておきましょう
④ gpedit で「そのデバイスIDを更新させない」設定を行う
取得したデバイスIDを使い、[win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」の内容に「gpedit.msc」と入力すればローカルグループポリシーエディターが表示されます。
次に、以下の手順で
ローカルグループポリシーエディターのにある
→「コンピューターの構成」
→ 管理用テンプレート
→ システム
→ デバイスのインストール
→ デバイスのインストールの制限
→「これらのデバイスIDと一致するデバイスのインストールを禁止する」
- 状態:有効
- 例外:なし
- 一覧に、先ほどメモした Intel Iris Xe のデバイスID を登録
する事によりWindows Update / 手動 / 裏配信を含めてIntel Iris Xe グラフィックドライバーは更新不可という状態になります。
⑤ 必ず再起動を行う
この手順は省略不可です。上記の作業が完了しましたら、必ず再起動を行ってください。
- グループポリシー
- デバイスインストール制御
が完全適用されます。

ここでインターネットに繋げてOKです。既に繋いでしまった方は画面がブラックアウトしていなければセーフとなります
⑥ Windows Update を実行する
再起動後、通常どおり Windows Update を実行します。
すると、
❌ Intel Iris Xe グラフィックドライバーは更新されない
⭕ Wi-Fi
⭕ Bluetooth
⭕ サウンド
⭕ 各種周辺デバイス
といった その他のドライバーや更新は問題なく適用されます。また、
- セキュリティパッチ
- 累積更新プログラム
も通常どおりインストール可能となります。
WindowsUpdateで「セキュリティパッチ」が正常にあたらない場合においては、最悪やり直しとなりそうです。OSのクリーンインストール作業から初めて再度上記手順を踏んで行ってください。
OSのクリーンインストール作業からドライバーのインストールを成功させるには、まずはグラフィックドライバーのインストールをオフラインで完了させる事が最も重要です。

足りないドライバーはWindowsUpdateで取得出来ない場合がありますので、他社ツールの「Driverbooster」などで補いましょう(自己責任ですけど)
まとめ
- Windows 11 25H2 ではIris Xe の「最新版ドライバー」がブラックアウトの原因
- 対策は
- Windows Update 前のオフライン時に安定版ドライバーを入れる
- gpedit.mscを使える状態にする
- ローカルグループポリシーエディターを使って更新を物理的に拒否
- オンライン後に Windows Update を行う
- グラフィック以外の更新は問題なく進む
この手順は、dynabook × 第11世代 Intel Iris Xe を扱う場合、しばらくの間「実用的な回避策」として有効だと思われます。
同様の環境で作業される方は、インストール順と更新制御には十分注意して進めることをおすすめします。















インテル第10世代~第12世代のIris Xe Graphics 搭載機はOSのクリーンインストール作業は地雷がメチャクチャ多いので、頑張って乗り切りましょう!!