
例の「勝手にキーボードが電車のように走り出す」不具合のパソコンを改めて回収し、じっくり調査させていただきました。お客様からは二度もご依頼をいただいた案件で、私としても「今度こそ原因を突き止めたい」という気持ちでいっぱいでした。
さて、その結果を皆さんに共有したいと思います。
結論から言うと…パソコン自体は無罪でした
まずは肝心の結論から。調査の結果、ノートパソコン本体には一切の不具合は見つかりませんでした。
内蔵キーボードを外しても、取り付けても、先日記事にした「勝手に入力される現象」は再現せず。「じゃあ原因は外付けキーボードか?」と思いきや、これも違いました。
調べれば調べるほど迷路に迷い込む感じで、頭を抱える私。正直、この時点で「まさかポルターガイスト?」なんて冗談も浮かびました。
真犯人は…USBハブ
ところが、ある接続パターンを確認した瞬間に「あっ!」と気づきました。そう、原因はUSBハブだったんです。
外付けキーボードを新しく買い替えても症状が再現したのですが、そのとき必ずUSBハブを経由していました。つまり、キーボードでもPC本体でもなく、ハブが悪さをしていたという結論にたどり着いたのです。
「まさかハブでここまでおかしくなるのか…」と驚きましたが、こういう意外な落とし穴こそ現場あるある。経験が増えるごとに、また一つ「ネタ」が増えた気もします(笑)。
これまでの振り返りとお客様への思い
今回の件、お客様には二度のご依頼をいただき、その都度こちらも調査を重ねました。出張サポートでいえば往復二回分、時間も手間もかかってしまったのは事実です。
けれど最終的に原因を突き止められたことは、修理屋として心からホッとしました。「分からないまま終わる」というのが一番つらいんですよね。
お客様にとっても「パソコンそのものに問題はない」とわかったことは、きっと安心材料になると思います。
今回の教訓
今回の「勝手に入力される怪現象」、真犯人はUSBハブでした。
つまり、
- 内蔵キーボード → 問題なし
- 外付けキーボード → 問題なし
- 本体(OSやハードウェア) → 問題なし
- USBハブ → 真犯人
という結果に収束しました。
パソコンの不具合は、つい「本体かキーボードが悪い」と考えがちですが、意外と周辺機器が原因ということもあります。もし似たような症状に出会ったら、まずはUSBハブやマウスなど「黒子役」を疑ってみるのも大事ですね。
問題は収束しました
今回の記事は、「勝手にキー入力される問題が無事に解決した」というご報告です。不具合の正体はUSBハブという意外なオチでしたが、原因がわかったことでようやく安心してお返しできます。
トラブルは一筋縄ではいかないことも多いですが、その分原因にたどり着けたときの安堵感は格別です。これからも「パソコンの怪奇現象」を一つずつ解き明かしていけたらと思っています。