
BTOパソコンを使っていて、ある日突然「画面が砂嵐になって動かない!」というトラブルに見舞われたことはありませんか?
しかも、PCを再起動してもなぜかモニターはザラザラしたノイズ表示のまま。さらには頻繁なフリーズも発生…。これは一体何が起きているのでしょうか?
画面がザラザラ…Ryzen Gユーザー必見!恐怖の砂嵐トラブル解決策
🖥️ トラブルの症状
今回のケースでは以下のような現象が確認されました:
- モニターにザラザラした砂嵐状のノイズ表示
- PCの電源を切っても、画面が切り替わらない
- モニターの電源を一度切って再度入れても、症状が続く
- 普段から使用中にフリーズが頻繁に発生
パソコンの構成は以下の通り:
- CPU:Ryzen Gシリーズ(内蔵グラフィック搭載)
- マザーボード:ASRock製(B450 / B550など)
- デスクトップ型BTOパソコン
🧩 原因として考えられるポイント
このようなトラブルには、いくつかの要因が複雑に絡んでいる可能性があります。以下、原因とされるものを整理してみましょう。
① APU(Ryzen Gシリーズ)の内蔵GPUが不安定
Ryzen Gシリーズはグラフィック機能(iGPU)を内蔵しており、これが映像出力を担当しています。
そのため、APU自体の不調(過熱・グリス劣化・ピン接触不良)が、ノイズ表示やフリーズに繋がることがあります。
対策:
- CPUのグリスを塗り直して再装着
- CPUファンやケースのエアフローを点検
② ASRockマザーボードとの相性やBIOSの安定性
ASRock製マザーボードでは、Ryzen Gシリーズとの相性において古いBIOSバージョンが原因でトラブルが起きやすいことがあります。
特に以下のような設定が影響するケースも:
- CSM(レガシーブート)設定が不適切
- メモリやiGPU関連のAuto設定が不安定
- BIOSアップデート未実施で最新CPUに未対応
対策:
- CMOSクリアで設定をリセット
- 最新のBIOSに更新(ASRock公式からInstant Flashで可能)
③ メモリの相性不良やOC設定
Ryzenはメモリの相性に敏感なCPUとして知られており、XMP/DOCP(メモリ高速設定)が自動で有効になっているとフリーズや表示異常が起こる場合があります。
対策:
- メモリ設定を「Auto」に戻す
- メモリを1枚にして検証
- Memtest等でエラーチェック
④ 電源ユニット(PSU)の不安定な電圧供給
電源ユニットが劣化していたり、元々の性能が不足している場合、Ryzen GシリーズのAPUやVRMが電力不足で異常をきたすことがあります。
特に廉価モデルでは、必要最低限の出力に抑えられているケースも。
対策:
- 別の電源ユニットで検証
- BIOSのハードウェアモニターで12Vラインを確認(11.6V以下は要注意)
🔧 まず試してみたい対処法まとめ
優先度 | 対応策 |
---|---|
★★★ | CMOSクリアでBIOSをリセット |
★★★ | HDMI/DisplayPortケーブルと端子の差し替え |
★★☆ | BIOSアップデート(ASRock公式サイトから) |
★★☆ | メモリのOC無効化(XMP/DOCPをOffに) |
★★☆ | 電源ユニットを交換して挙動を確認 |
★☆☆ | CPUの抜き差し・グリス再塗布 |
🔚 最後に
Ryzen Gシリーズ+ASRockマザーボードという構成はコストパフォーマンスに優れていますが、その反面でわずかな設定ミスやパーツの相性で挙動が不安定になることも少なくありません。
「砂嵐画面」「フリーズ」のようなトラブルが続いた場合は、単にPCを再起動するだけでは解決せず、根本的な見直し(BIOS・電源・冷却・メモリ)が必要になる場合があります。
当店でもこのようなトラブルは過去にも事例があり、構成や環境に応じたアドバイスや診断を行っています。
お気軽にご相談ください!