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近日発売と噂される「Steam Machine」本当にSteam Deckの6倍速いのか?価格とスペックを冷静に検証してみる

近日発売と噂される「Steam Machine」本当にSteam Deckの6倍速いのか?価格とスペックを冷静に検証してみる

Steam Machineが出るらしい

ここ最近、「Steam Machineが近日発売されるらしい」という情報を見かけるようになりました。価格帯は日本円でおよそ10万円前後、SSD容量が多いモデルでも14万円前後と言われています。

Steam Machineが出るらしい

この価格だけを見ると、正直かなり魅力的です。ですが、個人的に一番気になったのは価格そのものよりも、訴求文として出てくるスペック表現でした。

特に目につくのが、

Steam Deckの6倍のFPSが出る

という、ややマーケティング寄りに聞こえる表現です。これは本当に“事実”なのか、それとも“言い方のマジック”なのか。今回はそこを冷静に分解してみたいと思います。

Steam Machineの公表スペックを整理してみる

まず、公開されているSteam Machineの主な構成は以下の通りです。

CPU

  • セミカスタム AMD Zen 4
  • 6コア / 12スレッド
  • 最大4.8GHz
  • TDP 30W

GPU

  • セミカスタム AMD RDNA3
  • 28CU
  • 最大持続クロック 2.45GHz
  • GPU単体 TDP 110W

メモリ構成

  • メインメモリ:16GB DDR5
  • 専用VRAM:8GB GDDR6

ストレージ

  • 512GB NVMe SSD
  • 2TB NVMe SSD
    (両モデルとも microSD スロット搭載)

この時点で分かるのは、Steam Deckとは完全に別物の設計だということです。

「Steam Deckの6倍」という表現は本当なのか?

「Steam Deckの6倍」という表現は本当なのか?

結論から言うと、「6倍」という言い方は間違いではないが、かなり条件付きというのが実情です。

理論性能で見ると「5〜6倍」は確かに近い

Steam DeckのGPUは、

  • RDNA2
  • 8CU
  • 理論性能 約1.6TFLOPS

一方でSteam Machineは、

  • RDNA3
  • 28CU
  • 理論値でおよそ8〜9TFLOPS相当

単純に理論演算性能で割り算をすると、約5.5倍前後になります。

つまり、

理論上は6倍と言いたくなる数字

なのは事実です。

ただし「FPSが常に6倍出る」わけではない

ここが一番重要なポイントです。実際のゲームでは、

  • 解像度(Deckは800p前後、Steam Machineは1080p〜)
  • グラフィック設定
  • CPU負荷
  • ゲームエンジンの特性
  • SteamOS / Proton の相性

こういった要素が絡みます。結果として多くの場合、

  • FPSが単純に6倍になるというよりも、
  • 解像度や画質を大幅に引き上げられる

という方向に性能差が使われるケースがほとんどです。

つまりこの表現は、「最大条件下では6倍級になり得る」という意味合いに近い、ややマーケット寄りの言い方だと考えるのが安全です。

一般的なゲーミングPCに置き換えるとどのクラス?

ここが一番現実的な比較ポイントです。Steam MachineのGPU性能を一般PCに当てはめると、ミドルクラスのゲーミングPCに相当します。イメージとしては、

  • フルHD(1080p)
  • 高設定〜ウルトラ設定
  • 多くのゲームで快適動作

が狙えるクラスです。デスクトップGPU換算で言うと、

  • Radeon RX 6600 XT
  • Radeon RX 7600

このあたりに近い立ち位置と考えると分かりやすいでしょう。RTX 4060クラスよりは、やや下という印象です。

Steam MachineのGPU性能

同等クラスのゲーミングPCを組むと、いくらかかる?

では、これを一般的なBTO・自作PCで組んだ場合を想定してみます。

同等クラス構成(概算)

  • CPU:Ryzen 5 7500F クラス
  • GPU:RX 7600 クラス
  • メモリ:DDR5 32GB
  • SSD:NVMe 1TB
  • マザーボード・電源・ケース一式
  • Windows 11 ライセンス込み

想定価格

👉 およそ22〜24万円前後

メモリ価格やGPU相場で多少上下しますが、20万円を大きく下回る構成は現実的ではありません

Steam Machineは本当に「安い」のか?

お聞きしている通り、Steam Machineが 10万〜14万円前後で発売されるのであれば、

  • 同等性能の一般ゲーミングPCの 約半額
  • 小型・省電力・SteamOS前提
  • 余計な常駐ソフトがない

という点で、価格面のインパクトはかなり大きいです。ただし、

  • 拡張性は限定的
  • Windows前提のソフトや一部ゲームには注意
  • 完全なPCというより「ゲーム機寄り」

という割り切りは必要になります。

宣伝文句は話半分、でも中身は本気

  • 「Steam Deckの6倍」という表現は理論値ベースでは概ね妥当
  • ただし「常にFPSが6倍」ではない
  • 一般的なゲーミングPC換算では22〜24万円クラス
  • それが10〜14万円で出るなら、価格競争力は非常に高い

個人的には、このSteam Machineが一番影響を与えるのは、ミドルクラスBTO市場だと感じています。「ゲーミングPCが欲しいけど、20万円超えはちょっと…」そんな層にとって、かなり現実的な選択肢になりそうです。

参考 : https://store.steampowered.com/sale/steammachine