時は一刻も争うものでして、遠方からご来店されたお客様のHDDのデータ復旧に関しては即日納品を可能であれば心がけておりまして、その為に「どれだけ速く修復し、コピーを終わらせるか」という事に注力しています。
USB2.0外付けHDDを高速でコピーする場合は分解する
その手法は力技にはなりますが、お持ち込みでの「USB2.0外付けHDD」の場合、ケースからHDDを分離させて復旧専用のパソコンに直接内蔵HDDとしてコピーを行うという、技術的でも何でもありませんが効率化としてはこれが一番。
もしこれを読んでいる方が頻繁にコピー作業を行う様であれば以下の器具は備えておいて損はありません。
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これらはHDDを収納させる器具を「ラック」、HDDを収納させる器具を「マウンタ」と言いまして、内蔵HDDを入れ替えて利用するには便利すぎるアイテム。ノートパソコン等で使用される2.5インチはマウンタを利用してラックに収納させます。今回はこれらを使用して2.5インチHDDのデータの抜き取りを行い、外付けHDDにデータを移行させました。
因みに今回お預かりした外付けHDDではBUFFALO製でしたが、外付けHDDは取り外しがやや困難なモデルですがコツをつかめば比較的カンタンに外す事が出来ます。そのコツとは背面に小さな穴が空いている所に爪楊枝で押し込むとツメが外れ、次に放熱口の隙間にマイナスドライバーを差し込むとカンタンに蓋が開きます。
最後にラックを複数台搭載した当店のPCをご紹介、これは4台と一見多いかもしれませんがRAID構成のHDDのデータ復旧の為に用意したもの。基本は2台あればHDDのクローンが行える事から最低2台あれば快適なHDDコピーが行えそうです。
高額な商品ではありませんので手軽に導入が行え、効率的にコピーを行うことが出来ますので、頻繁に利用する事がなければ内蔵HDDをラックに入れておけばそのまま増設用のHDDとしても活用できますので普段の利用としても活躍する事は間違いありません。
データ復旧を技術と言える時代は終わり、軽度なHDD障害ではカンタンに作業が行える事から、これからは料理と同じ様に「修理にも時短」が求められる時代なのかもしれません。私達修理業を営む者としては柔軟な姿勢で「効率的に作業が行える環境を即取り込む」事が大事な事なのかもしれません。