まず申し込み可能な環境と仕様を知りましょう
現在では固定回線でご利用になっている殆どの方が「光ファイバー」線もしくは「ケーブルテレビ」回線だとは思いますが、通信速度は年々携帯電話通信サービスに遅れを取っているのが現状です。たとえば携帯電話であれば「5G」という規格が始まりつつありますが、固定通信回線では未だに1Gbpsが主流である事皆さんも知っている事でしょう。
そこで、NTTがいよいよ、そう・・・いよいよ重い腰を上げて10Gbpsの通信サービスを提供する流れとなっており、通信回線を少しでも速くしたい方にとっては念願のサービスとなります。その名が「フレッツ光 クロス」、これは・・・NTTさんは相当焦ったのでしょうね、最近の移動通信システムがここまで進化するなんて、でもau光やNUROは一歩先に2Gbpsを提供開始しており、何故ここまでNTTの提供が遅いのかを知る必要があります。
NTTが10Gbpsの提供を開始したワケ
まずネットで読んだ記事では、NTTさんがインタビュー答えた内容で印象的であったのは「10Gbps対応の周辺機器が充実してからの提供を行いたかった」との事で、理にかなった内容に思えます。ですが周辺機器メーカーは市場の規格を参考に商品を提供する仕組みとなっておりますので、周辺機器メーカーの製品の浸透具合よりも、高額でも10Gbpsで行える通信の規格を打ち出さなければならなかったのではないかな、と思います。
私が考察したのは、動画配信サイトの影響で一般家庭が現在利用する通信量が膨大となっている背景から、通信インフラの整備が現状で精一杯となっている事だと。この答えはいずれかの内容は必ず正解が当てはまっている事だと思いますので、この内容を踏まえてNTTがどれだけ切迫した状況で10Gbpsの提供を開始したのかをご説明したいと思います。
申し込みの前にフレッツ光クロスを知るべきポイント
次に、何よりも気になるのは月額料金となる費用なのですが、これは公式サイトに料金表が掲載されておりましたので抜粋させて頂き、この料金料を元にご説明を行いたいと思います。
月額費用的には少しだけ負担が増えますが、これは基本料金ですのでこれに別途プロバイダ料金が加算されますので大体は8,000円前後だと思います。かなり以前からインターネット通信を利用していた方にとっては「こんなものでしょ?」と思うほど安い料金プランだと思われますが、最近では楽天モバイルなどの携帯電話サービスや格安SIMなどの影響で固定回線が割高に感じられる事があるかもしれませんが、通信量を考えれば致し方ない費用だと思います。
ここで予めてお伝えしておきますが、
「全ての方が10Gbpsのサービスを利用できるワケではない」
という事を踏まえてご説明を続けます。
一部の都心から提供を開始、今後順次エリアを拡大
まず現状(2020年3月21日現在)の提供エリアは以下の通りです。
NTT東日本:NTT東日本東京23区の一部より順次拡大
(足立区、杉並区、江戸川区、練馬区、世田谷区、葛飾区、大田区、板橋区の一部から提供開始予定)
NTT西日本:NTT西日本大阪市および名古屋市
つまり、これを書いている私の地域となる北海道苫小牧市での提供開始はまだまだ先のお話になりそうですが、そう遠くもなく提供エリアに実装されると思いますが、待ち望む方にとってはじれったい期間となります。
過去の光ファイバーの提供の時よりは幾分速く提供は開始されるとは思いますが、提供開始までに周辺機器を10Gbps対応で揃えておいても良い時期とも言えますので、今のうちに準備はしておきましょう。
マンションタイプは未提供
そして悲報なのが、今回のフレッツ光クロスではマンションタイプは現状では非対応です。これはマンションオーナー様がどう頑張っても無理なお話ですので、ご相談する余地もないという事。どうしても10Gbps回線でインターネットをされたいのであれば現状では戸建てもしくは配線が引き込めるアパート2階建て以下の住居にお引越しをするしか方法がありません。
もし仮に、NTT側が対応を開始してもマンション側が収容すうる10Gbps対応通信機器を設置しなくてはならないので、現状提供を開始するのは高級マンションか対応後の新規マンションが優先になる事は間違いなさそうです。
何故か「光でんわ」は未対応
ここで今回の驚くべきポイントとして、フレッツ光クロスは「光でんわ」には対応していない様子。つまり固定電話を使いってフレッツ光クロスを利用されたい方にとっては別途電話回線を用意しなくてはならないというの現状です。
しかし、あの天下のNTT様が電話機能をバッサリと打ち切るのは、それ程までに10Gbpsを進めなければいけない理由があったのでしょう。つまり高齢者での加入促進の営業は困難となりますので、フレッツ光クロスは上級者向けのサービスとなりそうです。
プロバイダは限定される
そして最後に、現在ご利用されているプロバイダがフレッツ光クロスに対応していない可能性があるという事に注目すべきです。その理由としては以下の図をご覧頂ければと思いますが「IPoE事業者様網」と記載されているのですが、このIPoEに対応してないプロバイダは事実上ご利用する事ができません。
因みに現状ではNTT東日本で情報公開している対応プロバイダは、東京では「ぷらら」と「ASAHIネット」のみとなります。ですが今後はドコモ光のような切り売りしたようなプロバイダも順次対応になるとの事ですので、現在加入されてるプロバイダの対応を待つか解約して新規で申し込んだ方が早いかもしれません。
如何でしたでしょうか、現状でのフレッツ光クロスが利用出来る環境を知る事で、お申し込みできる条件を把握して頂くことでまだまだのサービスである事をご理解頂ければ幸いです。今後も北海道エリアで提供開始された際は記事を書こうと思います。