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【修理店日記】iPhoneのバッテリー交換、45分間のお電話になった理由とは?

先日、初めてのお問い合わせで、iPhoneのバッテリー交換についてお客様と45分もの長電話をすることになりました。

お問い合わせいただいたのは、市外に単身赴任中のご主人様からのご紹介で、奥様からのご連絡でした。機種の確認やバッテリー交換の可否、価格、作業内容、注意点など、詳細にご説明させていただいたのですが、奥様は「iPhoneの修理」に対して非常に不安を感じておられる様子でした。

そのため私は、以下のような基本事項から、できる限り丁寧にお伝えしました。

iPhone修理の前提知識として

  • 当店はAppleの正規修理店ではないため、純正バッテリーは使用しておりません。
  • 取り扱うのは高品質な互換バッテリーであり、過去に交換でのトラブルはありません。
  • 交換後、最大容量の表示が「不明」になる場合がありますが、これは仕様によるものです。
  • 必ずしも100%成功を保証するものではないため、慎重なご判断が必要です。

しかし奥様は、ご主人様からの「予約だけ」の伝言で状況をよく把握されておらず、「自分で希望して交換するわけではない」という不安が強く出ているように見受けられました。熱心にメモを取ってくださっていましたが、あまりにも情報が多く、肝心なポイントが伝わっていない可能性も感じました。

そこで私は、一度このご依頼を「保留」とさせていただき、ご主人様と改めて直接お話ししたい旨をお伝えしました。理由は、お店を最初に調べたのも、実際に修理を希望されたのもご主人様だからです。

「新品同様になる」は誤解です

ここで読者の皆様にもお尋ねします。
「iPhoneのバッテリーを交換したら、新品と同じになる」と思っていませんか?

実際にはそうではありません。多くの場合は多少の延命措置にすぎず、本体の経年劣化や使用状況により、性能が大幅に改善されるわけではありません。

紹介や第三者からの依頼で、本人の意思が伴わないまま修理を進めると、後々のトラブルに発展することもあります。私たちはこうしたケースを過去にも何度か経験しており、慎重な対応が必要だと痛感しています。

当店が大切にしていること

iPhoneのバッテリー交換を無理におすすめすることはありません。
ご不安が少しでもあるようなら、「交換しない」という選択も十分にアリだと考えています。

私たちは以下のような方針でサービスを提供しています:

  • 経年劣化によるバッテリー不調を感じたときは、機種変更を視野に。
  • バッテリー交換はあくまで「延命措置」や「一時的な回復」として捉える。
  • 限られた時間・人件費・広告費を抑えることで、低価格での提供を実現。

最後に

iPhoneのバッテリー交換は、「今すぐ使えなくなるかもしれない」ほど困っている場合にこそ、選択肢となるものです

「なんとなく遅い気がする」「前より持ちが悪くなった」くらいであれば、修理よりも買い替えの検討が現実的かもしれません。

ご紹介や口コミでご来店いただくのは本当にありがたいことです。
だからこそ、すべて正直に、リスクも含めてご説明する。それが私たちのスタンスです。