学生さんのと会話はとても興味深い
本日はとあるお客様のお話をします。
当店は開業して8年目、はじめてのご依頼が中学生の時で、その後高校生になってもご依頼頂くことは珍しくありません。そんなお客さまの中で「あぁ・・・面白いなぁ・・・」と思う事例があるのです。なんと例えると良いのかは分かりませんが、私にとって若かりし時を思い出させてくれる、とても居心地の良い会話をして下さる方です。
もしかしたら、このブログをその方が読んで下さるかもしれません。この今を青春している方にとっては”なんてことのない”記事かもしれませんが、それでもあえて書かせて下さい。
1回目は自身で、2回目は事故、3回目は自然に
”息を切らして”ご来店。当店は民家沿いにあるお店ですので、大抵はお車で来られるお客様が多いことで、息を切らしてご来店される事はありません。ですがそのお客様は
「はっ・・・走ってきました・・・」
と仰るのです。急がなくても液晶画面は無くなりませんし、修理のお時間を気にして頂くことも必要はありません。
そのお客様は数年前にもiPhone5の液晶交換修理を行ったことから、2回目のご依頼であった事から会話も「お元気でしたか?」から始まり、話しているうちに学生生活やプライベートの様子まで会話が弾みました。その会話の中で”いつiPhoneを割ってしまったのか”と聞いてみた所、このようなお返事を頂きました。
「荒野行動というゲームで雑魚に負けて、叩きつけたら割れました」
回答としては100点満点となる自己破損です。「お見事です」と言いたくなくなる程の割れっぷりの理由が分かりました。
そんな会話をしながらもお客様は視線を外さずに真剣な眼差しで修理中の液晶画面を見つめておりました、よほど深刻な日々を送っていたのでしょう。そこで「いつ頃割ってしまったのですか?」とお聞きすると「1ヶ月前です」との事、・・・これには驚きました。高校生の多感な時期にスマホが触れないという苦痛・・・
「何もやる事がない日々で・・・頭がおかしくなりそうでした・・・」
との事。因みに一ヶ月間ご来店出来なかった理由はアルバイト代が出るまでの辛抱だったようです。iPhoneは割れると高確率でタッチが効かなくなります。それに加えてタッチパネル箇所にも被害が及んだ時は勝手にタッチされて連射の様な状態になってしまう事から、パスワードの入力執行回数を超えて初期化を行わないとならない程の惨劇となるのです。
そんなiPhoneも無事に修理を終え、とても嬉しそうにご帰宅されました・・・のもつかの間の2週間後、再度修理の予約が入りました「落としたら割れてしまいました・・・・」との事。
なんという事でしょう・・・
「何もやる事がない日々で・・・頭がおかしくなりそうでした・・・」
あれ?デジャブ?これってデジャブなのでしょうか?お話を聞くと1週間の間を我慢していたとの事なので、2週間前の修理から計算すれば修理後から1週間に割ってしまった事になります。そんなiPhoneも無事にまた修理を終え、安堵された様子でとても嬉しそうにご帰宅されました。が、翌日の開店時、電話にもの凄い着信履歴があったのです。
「帰宅後に触っていたら自然に割れました・・・」
そんなミラクルを聞いたことも拝見した事もなかったので、思わず通話中に「えっ!」と声を漏らしてしまいましたが、これは非常に稀にある事なのですがiPhoneの背面のバックプレートに歪みが生じる事で全面の液晶画面が圧迫され、画面にヒビが入ってしまう事もあります。そして再々修理を行うために再々度ご来店頂きましたが、流石に落ち込んだ様子で
「昨日は・・・ほとんど寝られませんでした・・・」
か・・・可愛そうに・・・本当に不憫でなりません。ですが、iPhoneが直ってゆく様子を直してゆくうちに段々と元気になってきた様子で会話も通常に戻ってきた時にこの様な事を質問してきたのです。
「天国に・・・行った事がありますか?」
天国
耳を疑いました、天国・・・もちろん私は行ったことはありません。iPhoneが何度も壊れてしまった事でそんな事まで考える様になるなんて・・・と思いましたがここは冷静に「天国ですか?行ったことないですね」と冷静に返答を致しましたが。
「そうですか・・・行ったこと無いんですね、僕は友達と行くんですよ、天国に」
え!?と・・・友達と!
「天国って言う焼肉屋さんです、激安で食べ放題なんですよ、安すぎて不安になんですよ、なので行ったことがあるかなって・・・」
あっ!!・・・なるほど・・・
焼肉屋さんですか・・・どうやら澄川町にあるみたいです。食べログのクチコミでは愛想の良いおじいさんが運営しているようですね。かなり気になってしまったので今度、天国に行ってみたいと思います。