スマホ修理屋は儲かるの?という内容も
先日、とある学生さんのお客様から「iPhoneの修理ってなんで始めたのですか?」とのご質問がありました。大人であれば儲ける為という理由にはなりますが、スマホ修理はその一言に尽きない内容も含まれます。また、その様なご質問をされたのは今回が初めてではありません。
そこで「あすか修繕堂」さんの動画を観て、なるほどねと思った訳です。これって的を得ている内容だと思うのですが、あくまでも個人的な感想を述べられているだけなので、正解か不正解かは動画にもご説明があるように、行ってみないとわからない事も多いです。
本日の記事は私の所感と経験を元にご説明出来ればと思いますので、修理をご希望とされている方には全く興味の無いことばかりを書くと思いますので、「そうなんだ」と思って頂く程度で結構ですので、気軽にごお読み下さい。
現状のスマホ修理屋さんの現状
動画にもご説明がある内容で「営業利益は殆どが人件費で消える、経費は2割」という事になっておりますが、その通りだと思います。当店も一人で経営しておりますが、昨日にも書きました「かなり分かりにくい店舗である」という事を前提に考えれば、駅前やテナントを借りてスマホの修理を行っている業者と比べれば経費は格段に少ないと思っております。
スマホの修理は、今から5年前がピークで、以降はフランチャイズ店舗が増えだした頃から価格競争は激化し、私が知る限りは苫小牧市内でも5店舗は廃業となりました(看板だけを出して殆ど修理を行っていない店舗もありました)。
同業者からも「今のスマホ修理って儲からないよね」というお声を頂くのですが、当然と言えば当然の事で、安く展開すれば値上げは出来ませんからね。皆様が思っている以上に一部のスマホ修理屋さんは苦しい経営をされている所も多いです。
では当店は何故継続出来ているのか?とのご質問があるとすれば、利益率を変えずに仕入れ値単価を随時反映しているだけです。そんな当店はスマホ修理を初めて今年で9年目、北海道でも2番目くらいの老舗である事は間違いありません。
これからスマホの修理屋を始める方が当店の料金表をご覧になると、「こんなんで利益なんて出ないよ」と思われるかもしれませんが、そもそも大きく展開しようとする事が間違っているのではないか、と思っています。
スマホ修理屋を始めた理由
遅くなりましたが、ここで本題の「iPhoneの修理ってなんで始めたのですか?」との学生さんに対してお答えした内容なのですが、単にiPhoneが好きだったから、というのが最初の理由でした。
9年前では部品だけではなく工具も存在していなかった事から、歯科技師の方からヘラを戴いたり、部品も当たり外れが激しかった記憶があります。ですので、「iPhoneお修理を行えれば儲かるかも」ではなく、iPhone修理というカテゴリを増やして知って当店を頂きたいという理由がありました。
まだ利益率も高かった事や、部品の精度も然程高くなかった事から、ホームページで宣伝を行っただけでご依頼は日に日に増えてきたのを覚えております。そこでもっと身近に知っていただきたいと思い、苫小牧ケーブルテレビさんからのお誘いで、イオンの店内での催しとして「パソコン無料相談会」というイベントと同時に、イベントブースでiPhoneの修理の様子をお披露目致しました。
私にとってiPhoneは特別なものです。もちろん皆様にとってもiPhoneは無くてはならないものだと思います。そもそも苫小牧市内でも修理が出来るという事を知って頂きたかったという理由から、フランチャイズ経営者とはちょっとだけ観点が異なるのはこれが理由です。
競合店があるからこそ生まれたサービスもあります
儲からないので店舗を畳む、そんな経営を継続しているのではiPhoneに対して愛がないと思います。そもそもの軸が違うのです、儲からないのならば他の事業で利益を出してでもiPhone修理を継続させる、それが責務だと思っています。綺麗事の様に聞こえますが、これが当店と他店の違いです。
また、他店との競合では非常に有意義な情報を得る事ができます。これは修理屋としての戦略だけではなく、記載においての内容や、掲載の方法に関しては感心させられているばかりです。いい所は学ばせて頂くことで、当店にとっても競合店は非常にありがたい存在である事は間違いありません。
今後、iPhone修理屋は各都市に最低でも5店舗は存在する時代になるでしょう。その中で、お客様は価格面で判断されるのか、サービスで判断されるのか、また交通の利便性で判断されるのかで店舗を選ぶ事でしょう。その中で少しでも多くの方に目に止まって頂ける様に努力をしてゆきます、これからもご期待下さい。