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iPhoneを修理に出す前にバックアップは必要?データを守るための準備を解説

iPhoneを修理に出す前にバックアップは必要?データを守るための準備を解説
先週、iCloudが値上げされました。50GBが月150円から180円へ。差額は30円、年間で360円です。
……この数字だけ見せられても「へえ」で終わりますよね。私も最初はそう思いました。
ただ、店頭に立っていると、この30円が妙に刺さるんです。
スマホやパソコンをお預かりするとき、私が必ず聞くことがあります。「バックアップ、取ってありますか?」。で、「まだです」と答える方の理由が、驚くほど同じなんですよ。
iCloudの5GBが、とっくに埋まっている。
つまり皆さん、サボっているわけじゃないんです。取ろうとして、入口で詰まっている。そこにきて先週の値上げです。逃げ道の入場料が上がった。
しかも、もっと厄介な話があります。「取ってあります!」と即答された方の中にも、実は戻せないバックアップを握りしめている方が、そこそこの割合でいらっしゃる。これ、修理が終わってから発覚すると、正直こちらもどうにもできません。
というわけで今日は、iPhoneを修理に出す前のバックアップについて書きます。Apple公式が何を要求しているのか、iCloudとパソコン保存はどう違うのか、そして「容量が足りない人」の逃げ道まで。よろしくお願いします。
この記事の結論(先に言っておきます)
修理内容によっては初期化されて返ってくる。バックアップは「念のため」ではなく必須作業
Apple公式も、修理前の準備手順の1番目にバックアップを挙げている
iCloudの5GBで詰まっているなら、パソコンへのローカル保存という第三の道がある
そして最重要。大事なのは「取ること」ではなく「戻せる状態にあること」
iPhoneを修理に出す前にバックアップが必要な理由
修理の内容によっては、まっさらになって返ってきます
「画面が割れただけなのに、中のデータまで消えるの?」というご質問、本当によくいただきます。
結論から言うと、修理内容によります。 そして「どの修理になるか」は、開けてみるまで確定しないことがある。ここが厄介なんです。
画面やバッテリーの交換だけで済めば、データはそのまま残ることが多い
ただし本体交換(リフレッシュ品との入れ替え)になった場合、元の本体は手元に戻りません
水没や基板のトラブルでは、そもそも通電しなくなってからではバックアップが取れない
診断の過程で初期化が必要になるケースもある
つまり「取れるうちに取る」が唯一の正解です。壊れてからだと、取りたくても取れません。当たり前の話なんですが、当たり前すぎて後回しにされがちなんですよね。
Apple公式も、1番目に挙げています
Appleのサポートドキュメント「iPhoneやiPadを修理に出す準備をする」では、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダにデバイスを修理に出す前の手順として、1番目にバックアップが挙げられています。また、修理後に返却された際はデータが消去されている場合があることにも明確に触れられています。
正直に言うと、これは店側の都合でもあります
せっかくなので、こちらの事情も開けておきます。
私が「バックアップをお願いします」としつこく申し上げるのは、お客様のためだけではありません。うちの店を守るためでもあります。
データが消えた消えないという話は、誰も幸せになりません。お客様は取り返しのつかないものを失い、店は信用を失う。だから私は、少ししつこいと思われても聞きます。ご容赦ください。
ピシコ店長
店長より
バックアップの話を延々とする修理屋って、なんだか営業っぽく見えるかもしれません。でも逆で、ここを飛ばすと後で全員が困るんです。5分で終わる話なので、お付き合いください。
iPhoneのバックアップ方法|iCloud・PC保存の違い
方法は大きく2ルートあります。どちらが優れているという話ではなく、性格が違うので、両方知っておくと詰まりません。
ルート1:iCloudにバックアップする
iPhoneだけで完結する、いちばん手軽な方法です。
1
iPhoneをWi-Fiに接続し、電源につなぐ
2
「設定」を開き、いちばん上の自分の名前をタップ
3
「iCloud」→「iCloudバックアップ」の順に進む
4
「今すぐバックアップを作成」をタップし、完了まで待つ
メリットはとにかく手軽なこと。ケーブルもパソコンも要りません。寝ている間に自動で終わります。
注意点は、ひとつだけ。容量です。
2026年7月18日、iCloud+が値上げされました
無料で使えるのは5GBまで。それを超えると有料の「iCloud+」になりますが、この料金が2026年7月18日に改定されています。
プラン
改定前
改定後
50GB
月150円
月180円
200GB
月450円
月540円
2TB
月1,500円
月1,800円
全プランでおよそ2割の値上げ。日本では2024年11月に続き、1年半で2度目の改定です。無料の5GB枠だけは据え置きとなっています。
金額そのものは決して大きくありません。ただ「バックアップを取りたいだけなのに、毎月お金がかかる」という心理的な抵抗は、値上げのたびに確実に大きくなります。
ちなみに、写真をたくさん撮る方だと5GBは本当にあっという間です。動画は1分で100MBを超えることもあるので、運動会を数本撮ったらそれだけで埋まります。「容量不足で止まっているんです」という方は、なにも特別ではありません。むしろ多数派です。
ルート2:パソコンにバックアップする
ここ、情報が古いまま止まっているサイトが本当に多いので、はっきり書きます。
Windowsは、もうiTunesが第一手順ではありません。
Apple公式の手順(2026年5月20日更新)では、Windowsパソコンでバックアップする際は「Appleデバイスアプリ」を開くのが1番目の手順になっています。iTunesは「Appleデバイスアプリがない場合」の代替という位置づけです。Macの場合はFinderを使います(macOS Mojave以前はiTunes)。
「iTunesが見つからない」と店頭で困っている方、けっこういらっしゃるんですが、たいていこれです。アプリが変わっただけで、消えたわけではないので安心してください。
1
MacはFinder、WindowsはAppleデバイスアプリを開く(無い場合はiTunes)
2
付属のケーブルでiPhoneをパソコンに接続する
3
「このコンピュータを信頼しますか?」と出たら、画面の案内に従う
4
デバイスを選択し、Appleデバイスアプリなら「一般」、iTunesなら「概要」をクリック
5
「ローカルのバックアップを暗号化」にチェックし、パスワードを設定する
6
「今すぐバックアップを作成」をクリックして完了まで待つ
手順5の暗号化、飛ばさないでください
ヘルスケアやアクティビティのデータを残したい場合、暗号化バックアップでないと保存されません。歩数も睡眠も、何年ぶんでも一瞬で消えます。
ただし引き換えに、設定したパスワードを忘れると復元する手立てがなくなります。ここは本当に、紙に書いて財布に入れるくらいでちょうどいいです。「あとで思い出せるだろう」は、まず思い出せません。
2つのルートを比べると、こうなります
項目
iCloud
パソコン保存
手軽さ
◎ iPhoneだけで完結
△ PCとケーブルが必要
容量
無料5GB/以降は有料
◎ PCの空き容量まで
費用
月180円〜
◎ 追加費用なし
ネット環境
必須(Wi-Fi)
◎ 不要
選んで保存
△ 項目単位で一部可
× 基本まるごと一括
選んで復元
× 全体を戻す
× 全体を戻す(上書き)
お気づきでしょうか。いちばん下の行、どちらもバツなんです。
Apple純正の方法はどちらも「まるごと保存して、まるごと戻す」が基本設計。「写真だけ戻したい」「連絡先だけ確認したい」ができません。そして復元すると、現在の中身は上書きされます。
修理前の一時退避としては、正直これで十分なことも多いです。ただ、ここが気になる方には第三の選択肢があります。
iCloud以外でiPhoneをバックアップしたい場合
次のどれかに当てはまるなら、パソコン保存+専用ソフトという道が候補に入ります。
iCloudの容量が足りない(そして値上げされたばかりで課金したくない)
写真だけ、LINEだけなど、必要なデータだけ保存したい
修理に出す前に、自分の手元にデータを置いておきたい
戻すときに、今の中身を上書きしたくない
この用途に使われるソフトはいくつかありますが、今回はTenorshare iCareFoneを取り上げます。iPhoneのデータをパソコンで管理・バックアップ・転送できるソフトで、iTunesの代替として使われることが多いものです。
紹介する製品
Tenorshare iCareFone(iPhoneデータバックアップ・転送ソフト)
iPhone・iPadのデータをパソコンでバックアップ・管理・転送できるソフトです。写真・動画・音楽・連絡先・メッセージ・LINEトーク履歴など20種類以上のデータに対応し、必要なデータだけを選んで保存・復元できるのが最大の特徴です。修理前のバックアップのほか、機種変更や日常のデータ整理にも使われています。
開発元はTenorshare。iOS向けのデータ管理ツールを長く手がけているメーカーです。
Windows/Mac対応・無料版あり
iCareFoneを使ってiPhoneをバックアップする方法
まず、どんなソフトなのか
スペックを先に並べておきます。修理前バックアップという用途で見たとき、対応機種の幅は地味に大事なので。
最新バージョン
v9.3.6(約150MB)
対応iOS
iOS 27/26/18/17/16/15/14以降
対応iPhone
iPhone 17 Pro 〜 iPhone 5s
対応Windows
Windows 11/10/8.1/8/7
対応Mac
macOS 26/15/14/13/12/11/10.12以上
対応データ
写真・動画・音楽・連絡先・メッセージ・LINEトーク履歴など20種類以上
iPhone 5sまで遡って対応しているのは、正直ありがたいところです。うちにも「10年近く前のiPhoneからデータを取り出したい」というご相談は普通に来ますので。
修理前のバックアップという視点で見ると、効くのはこの4つ
1.容量制限がない/パソコンや外付けHDDの空き容量が上限。iCloudの5GBに縛られません
2.選んで保存できる/全部は要らない、写真とLINEだけ、といった保存ができます
3.選んで復元できる/必要なデータだけを、既存の内容を上書きせずに戻せます
4.ネット環境が要らない/通信状況に左右されず、ケーブル接続だけで完結します
3番目が、この記事の主題である「戻せないバックアップ」問題への回答になっています。まるごと上書きしか選べない仕組みだと、いざ戻す段になって「今のデータが消えるなら怖くて押せない」という状態に陥りがちなんですよね。
バックアップの手順
手順そのものは3ステップで終わります。ただ、その前に絶対に守っていただきたいことが2つあります。ここを外すと、高い確率で途中で止まります。
この2つだけは、必ず守ってください
1.iPhoneのスリープを解除した状態を保つ/画面が消えると転送が中断されます。作業中は触らずに放置したくなりますが、それが一番危ない。設定から自動ロックを「なし」にしておくと確実です
2.ケーブルはパソコン本体に直接挿す/USBハブやドッキングステーションを経由すると、ほぼ確実に途中で切断されます。モニター側のUSBポートも同様です
2つ目は、実際にハブ経由でつないで痛い目を見た話です。データ量が多いほど転送に時間がかかり、その分だけ切断のリスクも上がります。途中で切れたバックアップは、当然ながら使い物になりません。 最初からやり直しです。
パソコン本体のポートが足りない、キーボードやマウスを抜きたくない——気持ちは分かりますが、ここは我慢してください。数十分の作業を2回やるほうが、よほど面倒です。
1
iCareFoneをインストールして起動し、iPhoneを付属のUSBケーブルでパソコンに直接接続します
iCareFoneを起動してiPhoneを接続した直後の画面
接続が認識されると、この画面になります。ここで認識されない場合は、ケーブルとポートを疑ってください
2
「バックアップと復元」を選び、対応ファイル一覧からバックアップしたい項目を選択して「バックアップ」をクリックします
iCareFoneでバックアップする項目を選択している画面
迷ったら全部にチェックで問題ありません。容量を節約したい場合だけ絞り込みを
3
しばらく待つと、iPhoneのデータがパソコンに保存されます。完了後は「バックアップデータを確認」から中身をチェックできます
iCareFoneのバックアップ完了画面
この画面が出れば完了です。ここまで来たら、次は必ず中身を見てください
所要時間はデータ量によります。写真が数千枚ある方は、それなりに時間がかかると思っておいてください。修理の予約を取る前日くらいに、余裕を持ってやるのが無難です。
復元の手順
1
iPhoneを接続し、「バックアップと復元」から既存のバックアップファイルを選んで「開く」をクリックします
2
スキャンが終わると、中身をプレビューで確認できます
iCareFoneでバックアップの中身をプレビューしている画面
戻す前に中身が見える。この記事でいちばん推したいのは、実はこの画面です
3
戻したいデータを選び、パソコンまたはiPhoneに復元します
iCareFoneで復元先を選択する画面
復元先を選べます。ここでも、接続はパソコン直挿しのままで
個人的にいちばん評価しているのは、手順2のプレビューです。戻す前に中身が見える。これがあるだけで「取ったつもり」の事故がかなり減ります。
正直な話をします。無料版でどこまでできるのか
ここ、はっきり書いておきます。うちは修理屋であって、ソフトの販売代理店ではないので。
iCareFoneには無料版とフル版があり、機能に差があります。主なところを並べるとこうです。
機能
無料版
フル版
デバイスのデータをバックアップ
○ 可能
iOSデバイスへワンクリック復元
× 不可
写真をPCにエクスポート
10枚まで
無制限
バックアップをPC・HDDへ書き出し
10個まで
無制限
写真・音楽・連絡先の管理
各10件まで
無制限
つまり、取るのはタダ。戻すのは有料です。
ずるいと言えば、まあ、ずるい。ただ私は、この構造をそこまで悪く見ていません。バックアップを作る作業そのものが、無料でフルに動くソフトは実はそんなに多くないからです。10ファイルまで、みたいな制限をバックアップ本体にかけてくる製品もあります。
「無料版」と「7日間無料体験」は、別物です
ここ、混同している解説記事をよく見かけるので分けて説明します。iCareFoneにはタダで使う方法が2つあって、性格がまったく違います。
項目
無料版
7日間無料体験
使える期間
期限なし
7日間
使える機能
制限あり(上表のとおり)
全機能
支払い情報の登録
不要
必要
期間終了後
そのまま使える
自動更新される
7日間無料体験を使うなら、ここだけ守ってください
7日間無料体験は期間終了後、自動的に有料へ移行します。 これはメーカー側も明示している仕様です。
「無料体験」という言葉から、7日経ったら自動で止まると思い込んでしまう方が本当に多いのですが、止まりません。続けるつもりがないなら、申し込んだその日にカレンダーへ「6日後:解約」と入れてください。 解約はいつでもできます。
これはiCareFoneに限った話ではなく、無料体験つきサブスク全般に共通する注意点です。うちの店に持ち込まれる「身に覚えのない引き落とし」の相談、けっこうな割合がこれです。
なお、この7日間無料体験はiCareFone単体で申し込めます。 他製品とのセット購入は必要ありません。
以上をふまえて、修理前の使い方としては、こういう順番をおすすめします。
私が読者だったら、この順番で使います
1.まず無料版で、修理前に丸ごと退避させておく(支払い情報の登録も不要、ここまで完全にタダ)
2.修理から戻ってきて、データが消えていなければそのまま何もしない
3.初期化されて返ってきて、戻す必要が出たときに初めて7日間無料体験か購入を検討する
4.7日間無料体験を選ぶなら、その場で解約日をカレンダーに入れる
先に払わなくていいんです。しかも30日間返金保証が付いているので、買ってから「思っていたのと違う」となった場合の逃げ道もあります。
ピシコ店長
店長より
この記事の手順とスクリーンショットは、実際にインストールして手元のiPhoneで一通り動かしたものです。仕様と価格はメーカー公式サイトで確認しました。できることと、できないことを、そのまま書きます。 途中で切断されて泣いた話まで書いているのは、そういう理由です。
価格(2026年7月時点)
月間更新ライセンス
¥3,480
税込・自動更新
1ヶ月間無料アップデート
年間更新ライセンス
¥5,980
税込・自動更新
1年間無料アップデート
永久ライセンス
¥6,980
税込・一回払い
永久無料アップデート
いずれも1PCにインストール可・接続デバイス数は無制限・30日間返金保証つき(Windows版の価格です)。
ここだけは、購入前に見てください
月間・年間ライセンスは、初期設定で自動更新がオンになっています。 一回払いなのは永久ライセンスだけです。
「修理のときだけ使えればいい」というつもりで月間ライセンスを買い、そのまま忘れて課金が続く——これ、サブスク全般でいちばん多い事故です。解約はいつでもできますので、必要がなくなったら早めに手続きしておいてください。
また、購入画面では、ライセンス本体のほかにオプションのサービスが最初から明細に含まれている場合があります。 決済ボタンを押す前に「ご注文の詳細」の内訳を一度ご確認ください。不要なものはその場で外せます。
なお、割引価格は時期によって変動します。上記は2026年7月時点で公式サイトに表示されていた金額です。最新の価格は購入ページでご確認ください。
購入するなら、クーポンコードを忘れずに
現在、Tenorshareではサマーキャンペーンを実施中です。購入画面のクーポン入力欄にコード「TS-SUMMER-25」を入力すると、通常価格より割引が適用されます。
入力欄は決済ページの「ご注文の詳細」の下あたりにあります。金額の合計が変わるので、適用されたかどうかは合計金額で確認してください。入れ忘れたまま決済すると、当然ながら定価です。私は過去に何度もやりました。
まずは無料版で試してから判断するのがおすすめです
なお、バックアップ先を外付けHDDにしたい方は、メーカー公式でも手順が解説されています。写真が数万枚あるような方は、こちらのほうが現実的かもしれません。
少しだけ、真面目な話をさせてください
ここまで手順の話ばかりしてきたので、一度だけ根っこの話をします。
「バックアップ」という言葉、日本語だと「控えを取っておく」くらいのニュアンスで受け取られがちなんですが、実務的な定義はもう少し厳しいんです。
復元できる状態にあること。そこまで含めてバックアップです。
コピーしただけのものは、正確にはバックアップではありません。ただのコピーです。この2つを混同したまま安心してしまうのが、いちばん危ない状態だと思っています。
データ保護の世界には「3-2-1ルール」という古典的な考え方があります。データは3つ持て、2種類の異なる媒体に保存し、1つは別の場所に置け、というものです。個人でここまでやる必要はまったくありませんが、「1箇所だけ」がいちばん危ないという感覚だけは、持っておいて損はありません。iCloudだけ、パソコンだけ、では片肺なんですよね。
そしてもう一つ。企業のシステム運用では、バックアップから本当に戻せるかを定期的にテストします。なぜかというと、テストしていないバックアップは、かなりの確率で戻らないからです。暗号化パスワードを忘れている、ファイルが壊れている、そもそも対象から漏れていた。現場で見てきた失敗の大半は、この3つに集約されます。
日本の中小企業のバックアップ体制がどうとか、クラウド依存のリスクがどうとか、書きたいことはまだあるんですが……
……いや、待ってください。これ、iPhoneを修理に出す前の記事です。 企業のデータ運用の話をしてどうする。ブレーキをかけます。
個人レベルの結論は、拍子抜けするほどシンプルです。
今日から使える、たった一つのこと
バックアップを取ったら、1回だけ中身を見てください。
写真が入っているか。連絡先が入っているか。それだけです。見るだけならタダですし、5分で終わります。この5分をやるかやらないかで、「戻せないバックアップ」を握りしめたまま修理に出すという最悪の事故が防げます。
iPhoneを修理に出す前に確認したいこと
バックアップ以外にも、事前にやっておくことがあります。ここは公式が言っていることと、店頭でよく引っかかることを分けて書きます。
Apple公式が挙げている6項目
1.バックアップを取る(iCloud/Mac/Windowsのいずれか)
2.iCloudの同期完了を確認する/設定→自分の名前→iCloud で「iCloudに保存済み」の横のアイコンが緑になっていること
3.Apple Cashをオフにする/設定→ウォレットとApple Pay から
4.ウォレットからカードやパスを削除する/ウォレットアプリ→カードを選択→詳細→削除
5.「部品と修理の履歴」を確認する/「修理を完了」と表示されている部品があると、持ち込む前にその修理を完了させる必要があります
6.「探す」をオフにする/設定→自分の名前→探す→「iPhoneを探す」をオフ
このうち3・4・5を書いている記事はほとんど見かけませんが、公式にはっきり載っています。特に5番は見落としがちで、条件によっては修理そのものを受けられないことがあるので、事前に見ておく価値があります。
6番の「探す」については、オフになっていない場合、Appleでは修理を行えない場合があると明記されています。無断でデバイスを修理されることを防ぐための仕組みなので、ここは避けて通れません。設定アプリからオフにできない場合は、「探す」アプリまたはiCloud.com/findから該当のiPhoneを選び、「このデバイスを削除」で対応できます。
加えて、店頭でよく引っかかる3つ
SIMカード/物理SIMは基本的にお客様のお手元で保管を。eSIMの場合は、修理内容によって再設定が必要になることがあります
ケース・保護フィルム・リング/作業前に外します。強力な接着タイプのリングは、剥がすときにフィルムごと持っていくことがあるのでご注意を
パスコードとApple Accountのパスワード/これがいちばん多い。「探す」をオフにするにはパスワードが必要です
3つ目、本当に多いんです。「パスワード、忘れました」でその日の修理が止まってしまう。ご来店の前に、一度ログインできるか試しておいていただけると確実です。
パスワードは「教える」のではなく「自分で入れる」
Apple公式は、AppleもApple正規サービスプロバイダも、Apple Accountのパスワードやデバイスのパスコードの提供をお願いすることは絶対にないと明記しています。
一方で、修理内容によっては作業中にパスコードの入力が必要になる場合があり、その際は技術者がデバイスを操作している間、そばを離れないようにとも書かれています。
つまり原則は、「口頭で伝える」のではなく「必要な場面でご自身の指で入力する」。これが正しい形です。修理を依頼する店を選ぶときの判断材料としても、覚えておいて損はない話だと思います。
よくある質問
Q. iPhoneを修理するとデータは消えますか?
修理内容によります。画面やバッテリーの交換だけであれば、データはそのまま残ることが多いです。ただしApple公式も「修理後に返却された際、デバイスのデータが消去されている場合がある」と明記しており、本体交換になった場合は元の本体自体が戻ってきません。「消えない前提」で出さないことが、唯一の自衛策です。
Q. バッテリー交換でもバックアップは必要ですか?
必要です。バッテリー交換自体はデータに触れない作業ですが、開封してみて別の不具合が見つかることがありますし、作業中の予期せぬトラブルがゼロとは言い切れません。それに、バッテリーが劣化するほど使い込んだ端末には、それだけ多くのデータが入っています。失うものが大きい端末ほど、バックアップの価値は高いと考えてください。
Q. iCloudの容量が足りない場合はどうすればいいですか?
選択肢は3つです。①iCloud+にアップグレードする(50GBで月180円〜/2026年7月改定)②不要なデータを整理して5GBに収める ③パソコンにローカル保存する。修理前の一時退避が目的なら、③がいちばん現実的だと思います。追加費用がかからず、容量の制限も受けません。この記事で紹介したiCareFoneのようなソフトを使えば、必要なデータだけを選んで保存できます。
Q. 修理店にバックアップをお願いしても大丈夫ですか?
技術的には可能ですが、その場合お客様のパスコードを店側に預けることになります。可能な限り、ご自宅でご自身の手で取っておくことをおすすめします。Apple公式も、パスワードやパスコードを他人に教えないよう明記しています。

操作に不安がある場合は、店側が代わりに操作するのではなく、手順を教えてもらいながらご自身で進める形が理想です。パスコードをご本人の指で入力するなら、店側がそれを知ることはありません。

「うちで全部やっておきますよ」と軽く言われた場合は、その店が利用者の情報をどう扱う方針なのか、一度確認されることをおすすめします。
まとめ
長くなったので、要点だけもう一度。
修理前バックアップ、これだけ押さえれば大丈夫
修理内容によっては初期化される。Apple公式も準備手順の1番目にバックアップを挙げている
iCloudは手軽だが無料は5GBまで。2026年7月に有料プランが値上げされた
Windowsのバックアップは、いまは「Appleデバイスアプリ」が第一手順(iTunesは代替)
容量で詰まっているなら、パソコンへのローカル保存という道がある
「探す」オフ、Apple Cashオフ、ウォレットのカード削除も忘れずに
ソフトの無料体験を使うなら、申し込んだその日に解約日をカレンダーへ
そして——取ったバックアップは、必ず一度中身を見ること
最後の項目だけ、しつこいようですがもう一度書かせてください。
戻せないバックアップは、バックアップではありません。
安心を買ったつもりで、安心の形をした何かを持っているだけ、という状態がいちばん怖い。これは修理を預かる側として、何度も見てきた光景です。
中身を見るのに5分。それだけで、この記事を読んだ意味はほぼ回収できます。よろしくお願いします。
キャンペーン情報
いま試すなら、この2つが使えます
1.7日間無料体験/全機能を7日間試せます。iCareFone単体で申し込み可能です。ただし期間終了後は自動更新になるため、続けない場合は必ず期間内に解約手続きを
2.クーポンコード「TS-SUMMER-25」/購入する場合、決済画面のクーポン入力欄にこのコードを入力すると通常価格よりお得になります
まずは無料版か7日間無料体験で試してみて、必要だと判断してから購入。この順番が、いちばん損をしないと思います。キャンペーンは期間限定のため、最新の内容は購入ページでご確認ください。
30日間返金保証つき/クーポンは決済画面で入力します
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。ソフトウェアの仕様・価格・キャンペーン内容は変更される場合がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
※Tenorshare製品はTenorshareが独自に開発した製品であり、Apple Inc.と提携しているものではありません。

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ピシコ
苫小牧でパソコン修理店「ピシコ」を16年経営。 毎日テックブログを更新しながら、 企業のAI導入・業務自動化を伴走支援しています。 自分の会社で実装した「自動化」: ✅ 予約システムの完全自動化 ✅ 見積書の自動生成 ✅ 請求書の自動発行 あなたの会社でも、同じ仕組みが作れます。 📞 初回30分無料オンライン相談実施中