
AI動画生成という言葉を、私はずっと話半分で聞いていました。文章を入れるだけで動画ができる。脚本も、絵も、声も、編集も要らない。そんな話が本当なら、それはもうパソコンの中に「一人スタジオ」が入っているのと同じです。脚本家も作画担当も声優も編集マンも、全員AIが兼任するスタジオ。さすがに盛ってるでしょう、と。
そこで今回は、AI動画編集ソフト「HitPaw Edimakor」の最新版V5.2.0で強化された「ストーリーから動画生成」に、あらすじ数行だけ書いて残りの工程を全部丸投げしてみました。私がやったのは、文章を書いてボタンを押しただけです。
HitPaw Edimakorは、通常のカット編集からAI動画生成・自動字幕・AI音声・AIアバターまでを1本に詰め込んだ、オールインワンのAI動画編集ソフトです。「編集ソフト」と名乗っていますが、実態はもう制作会社に近い。撮影素材がなくても、文章から動画そのものを生み出せてしまうからです。
同じHitPawのAI画像編集ソフトは以前このブログでも検証していて、AI補正の実力に感心した記憶が新しいところです。今回はその動画版の本気を見にいきます。
検証の前に、V5.2.0で何が変わったのかを整理します。ここは情報パートなので、淡々といきます。追加・強化されたのは次の6つです。
アイデアやテーマを入力するだけで、AIが脚本・キャラクター・シーン・ナレーション・字幕などの制作をサポートし、ストーリー動画を効率的に作成できます。生成される映像は、たとえばこんな質感です。
ストーリーから動画生成で作られた映像の一場面。雨の質感まで出ています
キャラクターを正面・側面・背面など複数の視点から設定することで、シーンが変わってもキャラクターの外見を統一しやすくなりました。AI生成の弱点だった「カットごとに別人になる問題」への回答です。
生成されたキャラクター設定画。三方向と顔アップまで一式揃います
字幕・背景・キャラクターの位置などをあらかじめ設定したテンプレートを使って、AIアバター動画を効率的に作れます。自分で調整した構成をカスタムテンプレートとして保存できるので、シリーズものの解説動画のように同じ体裁で量産する用途に向きます。
アバター動画のテンプレート一覧。選ぶだけでレイアウトが決まります
ステッカーの動きやデザインに効果音を組み合わせて、ショート動画やSNS動画をより印象的に演出できる機能です。ツッコミの「ガーン」を音付きで貼れる、と言えば伝わるでしょうか。
エレメント内のサウンドステッカー。音と動きがセットになっています
Edimakorで作成・編集した動画を、書き出してからアプリを開き直すことなく、TikTokへ直接投稿できるようになりました。ショート動画の量産と相性のいい導線です。
公開設定の画面。編集から投稿までソフト内で完結します
2倍・4倍・8倍・16倍速で動画をプレビューでき、長時間の動画でも内容確認を効率化できます。地味ですが、編集作業では確認の待ち時間が一番積み上がるので、実務派に効くアップデートです。
プレビューの再生速度設定。最大16倍速まで選べます
店長より
ここから本題です。今回のルールはひとつだけ。私はあらすじを書く以外、創作的な作業を一切しない。用意したお題は「雨の日、学校帰りの少女が道端で濡れている白い子猫を拾い、家で世話をして、翌朝一緒に新しい一日を迎える」という短い物語です。これをAIに渡して、一人スタジオがどこまで仕事をするのか見届けます。
手順は次のとおりです。実機で確認しながら書いているので、画面の表記どおりに進めば迷わないはずです。
ホーム画面。右上の青いカードがAIビデオジェネレーターです
少女と子猫のあらすじを入力した状態。右下のボタンで脚本化されます
台本の分析中。ここまでで人間の創作的な仕事は終わっています
キャラクター生成の設定画面。三面図はこの工程で作られます
AI画像モデルの選択画面。モデルごとに画風が変わります
動画生成モデルの選択画面。静止画のシーンがここで動き出します
仕上げのBGM選択。ライブラリから選んで乗せるだけです
あらすじ数行から生まれた完成動画。脚本・映像・声・字幕、すべてAI製です
丸投げした側の感想としては、いちばん驚いたのはキャラクターの一貫性でした。少し前のAI動画は、シーンが切り替わるたびに主人公の髪型や制服が微妙に変わる「毎カット転校生」状態が当たり前で、あれは三面図という設定資料をAI自身に持たせることで解決したわけで、つまりアニメ制作で人間がやってきたキャラクターシートの文化をそのままAIの工程に移植したということであり……と、制作論を延々と語り始めていました。動画を1本作っただけの男が。要するに、あらすじを書いた5分後には、私の仕事はもうなかったということです。
店長より
HitPaw Edimakor V5.2.0の「ストーリーから動画生成」は、あらすじ数行を渡すだけで脚本からBGM付きの完成動画まで到達できる機能でした。三面図によるキャラクターの一貫性、テンプレートによる量産性、TikTok直接投稿まで含めて、思いつきを形にするまでの距離が本当に短い。
動画制作は「機材と技術がある人のもの」だと思っていた方こそ、一度試してほしいです。あなたのPCに、一人スタジオが開業します。伝えたいことは書きました。










