
WARDOGS の推奨スペックと最低スペック、自分のパソコンで足りるのか。100 人が 3 チームに分かれて戦う大規模 FPS『WARDOGS』が 2026 年 9 月に Steam で早期アクセスを始め、友達に誘われて気になっている方、始めてみたら思ったより重かった方が一気に増えました。10 月 15 日にはシーズン 2 も控えています。
公式の最低スペックを見ると「GTX 1660 でいいの? 意外と軽いじゃん」と思います。私も思いました。ところが、その行の最後に小さく「(Upscaled)」と書いてある。この記事は、ほぼこのカッコの中の一語の話です。
先に結論:WARDOGS の推奨スペックは RTX 3070/RX 6700 XT・メモリ 16GB で「1440p 中設定 70fps 以上」。最低スペックの GTX 1660/RX 590 は「1080p 低設定 60fps」ですが、これはアップスケールを使った場合の目安です。
メモリは最低・推奨とも 16GB で、8GB は条件の外です。GTX 1660 でも遊べますが、画質と安定を求めるなら推奨クラスが目安になります。
WARDOGS の推奨スペックが気になる理由。100 人・3 チームの大規模 FPS
WARDOGS は、BULKHEAD が開発し Team17 が販売する PC 向けの FPS です。100 人のプレイヤーが 3 チームに分かれ、マップ上の「コントロールゾーン」を奪い合います。建物を壊したり、逆に作ったりできるのも特徴で、要するに画面の中で起きていることが、とにかく多いゲームです。
人気の伸び方もかなりのもので、ゲーム系ニュースサイトの AUTOMATON は、発売から 5 日で 200 万本を売り、その後も連日 20 万〜30 万人ほどが遊んでいると伝えています。
開発元の BULKHEAD は 9 月 23 日、シーズン 2 を 10 月 15 日に開幕すると発表した。新しいコンテンツの追加と既存要素の調整が予定されており、映像ではマップの天候が切り替わって嵐のような大雨が降る様子が映っている。
出典:AUTOMATON「大盛況100人対戦FPS『WARDOGS』、シーズン2アプデは10月15日配信へ」
10 月 15 日のシーズン 2 で来るもの
中身の詳細はまだ発表されていません。分かっているのは「新しいコンテンツ」「既存要素の調整」、そして映像に映った大雨です。AUTOMATON の記事では、雨で視界が悪くなり、足音も聞き取りにくくなるのではと見ています。
雨の演出で動作が重くなるかどうかは、公式には何も言われていません。ただ、早期アクセスのゲームは、アップデートのたびに要素が足されていくものです。Steam のストアページでも、早期アクセスの期間は 1〜2 年ほどを見込んでいて、マップ・武器・乗り物を増やしていく予定だと書かれています。

WARDOGS の推奨スペックと最低スペック(Steam 公式)
ここからは数字の話です。Steam のストアページに載っている公式の必要スペックを、そのまま表にしました。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | Core i5-8600/Ryzen 5 3500 | Core i7-12700K/Ryzen 7 5700X |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| GPU | GTX 1660/RX 590 | RTX 3070/RX 6700 XT |
| 空き容量 | 50GB | 50GB |
| 性能の目安 | 1080p 低設定 60fps(アップスケール) | 1440p 中設定 70fps 以上(ネイティブ) |
最低スペックの目安は「1080p・低設定・60fps(アップスケール)」、推奨スペックの目安は「1440p・中設定・70fps 以上(ネイティブ)」または「4K・中設定・60fps 以上(アップスケール)」。アンチチートはカーネルレベルのものを使う。
出典:Steam「WARDOGS」ストアページ
最低スペックの「アップスケール前提」とはどういう意味?
問題のカッコの中の一語です。最低スペックの「60fps」は、GTX 1660 がフル HD(1920×1080)をそのまま描いて出る数字ではありません。もっと小さな解像度で描いて、それを引き伸ばして 60fps を出す、という条件付きの数字です。
用語:アップスケールとは、ゲームの映像を画面より低い解像度で描き、それを画面の大きさまで拡大して表示する仕組みのことです。NVIDIA の DLSS、AMD の FSR、Intel の XeSS などがあります。GTX 1660 は DLSS に対応していないため、使えるのは FSR や XeSS のほうです。
ここで少しだけ深掘りします。昔の「最低スペック」は「これ未満だと起動すらあやしい」という線でした。今の大作は、最低スペックの時点でアップスケールを入れた数字を書くのが珍しくありません。つまり最低スペックは「素の力で動く線」から「補助輪をつけて走れる線」に意味が変わってきている。100 人が同じ場所で建物を壊し合うゲームで、描画の重さを解像度で逃がすのは理にかなっていて……と、グラフィック技術の歴史を語り出しそうなのでここで止めます。読者に必要なのは「GTX 1660 だと、少しぼやけた画面で 60fps」という一行だけです。
推奨:RTX 3070/RX 6700 XT で 1440p 中設定 70fps 以上
推奨のほうは「ネイティブ」、つまりアップスケールなしで 1440p(2560×1440)の中設定 70fps 以上です。フル HD のモニターで遊ぶなら、推奨クラスの GPU があれば設定を上げる余地が出ます。4K で遊ぶ場合も、推奨クラスでアップスケールを使って 60fps 以上が目安とされています。
メモリは最低・推奨とも 16GB、空き容量は 50GB
見落としやすいのがメモリです。最低と推奨で同じ 16GB。ということは、16GB は「これがあれば快適」ではなく「これが無いと話が始まらない」数字です。遊びながらブラウザや Discord を開くなら、16GB でも余裕はあまりありません。空き容量は 50GB ですが、アップデートで増えていくものなので、少し多めに空けておくと安心です。
手持ちのパソコンで足りるか、5 分で確かめる方法
「で、うちのパソコンは何が入ってるの?」という方のために、Windows の標準機能だけで調べる手順です。ソフトを入れる必要はありません。
- キーボードの Ctrl+Shift+Esc を同時に押して、タスクマネージャーを開く。
- 左の「パフォーマンス」を選び、「GPU」の項目を開く。右上に出る名前(GeForce GTX 1660 など)が、グラフィックの名前です。
- 同じ画面で「メモリ」を開き、右上の合計の数字を見る。16GB 前後なら条件を満たしています。
- 「CPU」を開いて、右上の CPU の名前を見る。表の Core i5-8600/Ryzen 5 3500 と比べます。
- 「ディスク」を開き、ゲームを入れるドライブが SSD か HDD か、エクスプローラーで空きが 50GB 以上あるかを確かめる。
調べた名前を、上の表と見比べてください。GPU の型番は数字が大きいほど新しい、とは限らないのがややこしいところです。GTX 1660 と RTX 3070 の間に入るかどうか迷ったら、型番で検索してベンチマークの比較を見るのが早いです。
ここ、見落としがちです:ノートパソコンでは「GPU 0」と「GPU 1」の 2 つが出ることがあります。片方は CPU に内蔵されたグラフィックで、ゲームに使うのは NVIDIA や AMD の名前が付いたほうです。内蔵のほうの名前を見て「条件を満たしていない」とあきらめたり、その逆をしたりしないように、両方を確かめてください。
SSD か HDD かも、地味に効きます。公式の条件に SSD の指定はありませんが、大きなマップの読み込みは保存先の速さに左右されます。HDD に入れて「試合開始に間に合わない」は、スペック表には書かれない種類のつらさです。

快適に遊ぶ構成の目安。グラボ交換で済む? PC ごと替える?
足りないと分かったとき、次に悩むのがここです。判断の軸は単純で、CPU とメモリが条件を満たしているなら、グラボ交換で済む可能性が高い。CPU が最低の Core i5-8600/Ryzen 5 3500 より古いなら、グラボだけ替えても CPU が足を引っ張るので、PC ごと考えたほうが結果的に安くつくことが多いです。
目指す性能は、推奨の RTX 3070/RX 6700 XT と同等かそれ以上です。どちらも少し前の世代のカードなので、今の世代では下位〜中位のモデルで同じくらいの性能のものがあります。買う前に、候補のカードと RTX 3070 の性能比較を一度見ておくと、買いすぎも買い足りなさも防げます。
- CPU が最低条件(Core i5-8600/Ryzen 5 3500)以上か
- メモリが 16GB 以上あるか(無ければグラボより先に増設)
- 電源ユニットの容量(W 数)と、グラボ用の補助電源コネクタがあるか
- ケースに新しいグラボの長さと厚みが入るか
- メーカー製のスリムなパソコンではないか(多くは大きなグラボが入らない)
このリストのうち、いちばん軽く見られがちなのが電源です。グラボの箱や公式サイトには「推奨電源容量」が書いてあるので、今の電源ユニットのラベルに書かれた W 数と見比べます。
注意:電源ユニットの容量や補助電源コネクタが足りないまま新しいグラボを付けると、ゲーム中に突然電源が落ちたり、再起動を繰り返したりします。変換ケーブルで無理につなぐと、ケーブルや部品が熱を持って傷むおそれがあります。容量が足りなければ、グラボと一緒に電源ユニットも替える前提で予算を組んでください。
ノートパソコンで遊ぶときの注意(同じ名前の GPU でも性能差と熱)
ゲーミングノートでも、条件を満たす GPU とメモリ 16GB があれば遊べる可能性はあります。ただ、ノート向けの GPU は、デスクトップ向けと同じ名前でも性能が 1 段低いことが多く、機種ごとの電力設定でも差が出ます。さらに長時間のゲームでは熱がこもって速度が落ちることがあります。
ノートは基本的に後からグラボを替えられません。買う時点で「推奨スペックに少し余裕を持たせる」くらいがちょうどいい、というのが私の考えです。膝の上や布団の上で遊ぶと、吸気口がふさがって一気に熱くなるので、机の上で遊ぶのがいちばんの対策です。

カーネルレベルのアンチチートと Windows の注意点
スペックと同じくらい大事なのが、WARDOGS がカーネルレベルのアンチチート(不正行為の対策ソフト)を使っている点です。Steam のストアページにも明記されています。カーネルレベルとは、Windows の中心に近い深い場所で動く、という意味です。
この種のアンチチートは、Windows 以外の環境とは相性がよくありません。非公式の解説サイトの WARDOGS Hub の必要スペック解説では、Linux や Steam Deck ではゲームが始まる前に止まると説明されています。Steam Deck で遊ぶつもりの方は、公式の対応状況を確かめてから買うのが安全です。
メモ:最低スペックの OS は Windows 10 ですが、Windows 10 はマイクロソフトのサポートが 2025 年 10 月 14 日に終わっています。ゲームは動いても、セキュリティの更新は延長サポートに入っていない限り届きません。推奨の OS は Windows 11 です。
もう一つ、人気ゲームには「FPS が上がる軽量化ツール」「設定ファイルを書き換えるだけ」といった話がすぐに出回ります。アンチチートが深い場所で動くゲームで、出どころの分からないツールを入れるのは、アカウントを危険にさらすだけです。Steam のアカウントそのものの守りも、この機会に見直しておいてください。

よくある質問
GTX 1660 のパソコンでも WARDOGS は遊べますか?
遊べる範囲に入っていますが、公式の目安は「1080p・低設定・60fps(アップスケールあり)」です。GTX 1660 は DLSS に対応していないため、FSR などほかのアップスケールを使う前提になります。画質やフレームレートの安定を求めるなら、推奨の RTX 3070/RX 6700 XT クラスが目安です。
メモリ 8GB のパソコンでも WARDOGS は動きますか?
公式の条件は最低・推奨ともに 16GB なので、8GB は条件を満たしていません。起動できたとしても、カクつきや読み込みの遅さが出やすくなります。遊ぶなら、16GB 以上に増設してから始めるのが先です。
ゲーミングノートでも WARDOGS を快適に遊べますか?
条件を満たす GPU とメモリ 16GB を積んでいれば、遊べる可能性はあります。ただしノート向けの GPU は、同じ名前でもデスクトップ版より性能が低いことが多く、熱で速度が落ちることもあります。買う前に、搭載 GPU の名前とメモリ量を仕様表で確かめてください。
まとめ
WARDOGS の推奨スペックは RTX 3070/RX 6700 XT・メモリ 16GB で、1440p 中設定 70fps 以上が目安です。最低スペックの GTX 1660/RX 590 でも遊べますが、その「1080p 低設定 60fps」には、カッコの中の一語「アップスケール」が付いています。メモリは最低でも 16GB、Windows は 11 が推奨です。
10 月 15 日のシーズン 2 までに、タスクマネージャーで GPU・メモリ・CPU を確かめ、足りないのがグラボだけなのか、PC ごとなのかを見極めておくと、アップデートの日に慌てずに済みます。カッコの中の一語を読んだ人から、快適に遊べます。電源容量やケースの大きさが分からず交換に踏み切れない方は、パソコンをご来店・出張で見せていただければ一緒に確かめます。










