
Windows Update ショートカットを 1 つ作っておくと、更新の画面まで 1 クリックで行けるようになります。Windows 11 で更新を確かめるには、スタートを押して、設定を開いて、左のメニューから Windows Update を選んで……と何回もクリックが要ります。たまにしか開かない画面なので、そのたびに「どこだったっけ」と探すことになりがちです。
実は Windows には、設定の画面を直接開くための公式の「住所」が用意されています。この記事では、それを使ってデスクトップとタスクバーに Windows Update のボタンを置く方法をまとめます。作るのは「画面を開くだけ」のボタンで、あとから消すのも簡単です。
先に結論:デスクトップで右クリック →「新規作成」→「ショートカット」と進み、項目の場所に「cmd.exe /c start ms-settings:windowsupdate」と入れれば、Windows Update の画面を開くショートカットができます。できたアイコンをタスクバーへドラッグすれば、タスクバーからも 1 クリックで開けます。
このボタンは画面を開くだけで、更新は勝手に始まりません。「ms-settings:windowsupdate」は Microsoft の開発者向け資料に載っている公式の URI です。
Windows Update ショートカットで何が楽になる? 4 ステップが 1 回になる
ふだん Windows Update で更新を確かめるときは、スタート → 設定 → Windows Update → 「更新プログラムのチェック」と、4 つの操作をたどります。慣れている人には何でもない手順ですが、年に数回しか開かない人にとっては、設定のどこにあるかを思い出すところから始まります。
ショートカットを置いておけば、このうち最初の 3 つが 1 回のクリックで済みます。家族のパソコンを見てあげている人なら、「更新はこのボタンを押して確かめてね」と言える目印を置ける、という使い方もできます。
用語:ms-settings: とは、Windows の「設定」アプリの特定の画面を直接開くための URI(住所のような文字列)のことです。「ms-settings:」のあとに画面ごとの名前を付けると、その画面が開きます。Windows Update の画面は「ms-settings:windowsupdate」です。
ms-settings: の URI スキームを使うと、Windows の設定を特定の画面で開ける。「Update and security」の一覧には、Windows Update の画面として ms-settings:windowsupdate が載っている。ページによっては、Windows のバージョンやエディションで使えるかどうかが変わる。
出典:Microsoft Learn「Launch Windows Settings」
Windows Update ショートカットに使う「ms-settings:」の住所一覧
Microsoft の資料には、Windows Update まわりの画面がいくつか載っています。ショートカットに入れる文字を差し替えれば、更新の履歴や詳細オプションの画面を直接開くボタンも作れます。
| 開く画面 | URI |
|---|---|
| Windows Update | ms-settings:windowsupdate |
| 更新の履歴 | ms-settings:windowsupdate-history |
| 詳細オプション | ms-settings:windowsupdate-options |
| オプションの更新 | ms-settings:windowsupdate-optionalupdates |
| 再起動のオプション | ms-settings:windowsupdate-restartoptions |
| アクティブ時間 | ms-settings:windowsupdate-activehours |
ふだん使いなら、いちばん上の「ms-settings:windowsupdate」だけで足ります。更新のあとに調子が悪くなったとき、何が入ったかを見たいなら「更新の履歴」のボタンを別に作っておく、くらいの使い分けで十分です。
メモ:ショートカットを作らずに試したいときは、Windows キーと R キーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「ms-settings:windowsupdate」と入れて OK を押してください。同じ画面が開きます。うまく開くことを先に確かめてから、ボタンを作ると安心です。
デスクトップに Windows Update のボタンを作る手順
作り方は、ねこぴーのIT活用さんの動画「【Windows11】Windows Updateボタンをタスクバーに設置」で紹介されている手順をもとにしています。動画ではショートカットの中身を 3 つの処理を組み合わせた 1 行のコマンドにしていますが、ここではそのうち「画面を開く」部分だけを使います。動画の中でも、更新の確認まで実行したくないときは最後のコマンドを省いてよい、と説明されています。
デスクトップで右クリックして新規作成からショートカットを作り、コマンドを貼り付けて名前を付ける。プロパティの「実行時の大きさ」を最小化にすると、起動時にコマンドプロンプトが表示されなくなる。
出典:【Windows11】Windows Updateボタンをタスクバーに設置(ねこぴーのIT活用)
右クリック →「新規作成」→「ショートカット」に入力する
手順は 4 つです。入力する文字は、打ち間違えると画面が開かないので、この記事からコピーして貼り付けてください。
ここ、見落としがちです:「cmd.exe」と「/c」、「start」と「ms-settings:」の間には、半角のスペースが 1 つずつ入ります。全角のスペースや全角の文字が混ざると動きません。日本語入力をオフにしてから貼り付けると間違いが減ります。
- デスクトップの何もない所で右クリックし、「新規作成」→「ショートカット」を選ぶ。
- 「項目の場所を入力してください」の欄に cmd.exe /c start ms-settings:windowsupdate と入れて、「次へ」を押す。
- 名前の欄に「Windows Update」など分かりやすい名前を入れて、「完了」を押す。
- できたアイコンを右クリックして「プロパティ」を開き、「実行時の大きさ」を「最小化」に変えて「OK」を押す。
手順 4 をしないと、ダブルクリックしたときに黒いコマンドプロンプトの窓が一瞬出ます。動いてはいるのですが見た目が落ち着かないので、最小化にしておくのがおすすめです。下の動画では、この流れを画面つきで見られます。
アイコンを分かりやすいものに変える
このままだとアイコンはコマンドプロンプトの絵なので、何のボタンか分かりにくいままです。プロパティの「アイコンの変更」を押し、ファイル名の欄に %SystemRoot%\System32\shell32.dll と入れて Enter キーを押すと、Windows に最初から入っているアイコンの一覧が出ます。好きなものを選んで「OK」を 2 回押せば変わります。
動画では、素材サイトで手に入れた PNG の画像を ICO 形式に変換し、「参照」から選んでオリジナルのアイコンにする方法も紹介されています。家族のパソコンに置くなら、色のはっきりしたアイコンを選んでおくと「あのボタン」で話が通じやすくなります。

タスクバーに置く方法と、ボタンを押したあと見るところ
デスクトップにできたアイコンを、そのままタスクバーの上までドラッグします。「リンク」と表示されたところで指を離すと、タスクバーにボタンが並びます。いらなくなったら、タスクバーのボタンを右クリックして「タスクバーからピン留めを外す」を選べば消えます。
タスクバーに置いたあとは、デスクトップのショートカットを消しても構いません。どちらを消しても、Windows Update の設定そのものは変わりません。ボタンは入口が 1 つ増えただけです。
開いた画面で確かめること
ボタンで Windows Update の画面を開いたら、次の順に見てください。
- いちばん上の表示が「最新の状態です」なら、何もしなくてよい
- 再起動を待っている表示が出ていたら、作業を保存してから再起動する
- しばらく確かめていないなら「更新プログラムのチェック」を押す
- 「オプションの更新プログラム」は、入れるかどうかを選べる更新。慌てて全部入れなくてよい
- 調子が変だと感じたら、「更新の履歴」で最近入ったものを見る
更新のあとに起きる不具合は、本当に更新のせいなのかを見分けるのが難しいところです。更新のタイミングで別の故障が重なっていた、ということもあります。

動画の「更新の確認まで自動で走らせる」コマンドはどうする?
動画の中で、ねこぴーのIT活用さんは、1 行のコマンドに 3 つの処理が入っていると解説しています。1 つ目の「cmd.exe /c」でコマンドプロンプトを起動して終わったら閉じる、2 つ目で Windows Update の画面を開く、3 つ目で「&」に続けて更新プログラムの確認を実行する、という組み立てです。押すだけで確認まで始まるので、たしかに手間はもう 1 つ減ります。
この記事でその 3 つ目を入れなかったのは、画面を開くだけなら Microsoft の資料で中身を確かめられる URI だけで済むからです。確認を始めたいときは、開いた画面の「更新プログラムのチェック」を押せば同じことができます。クリックが 1 回増えるだけで、何が起きているかを画面で見ながら進められます。
注意:ネットで見つけたコマンドを、意味が分からないままショートカットや「ファイル名を指定して実行」に貼り付けるのはやめてください。コマンドは画面に何も出さずにパソコンの設定を変えたり、ファイルを消したりできます。何をする命令かを 1 つずつ説明できないものは、実行しないのが安全です。
動画のコマンドそのものが危ないという話ではありません。動画では処理の中身が説明されていて、省き方まで示されています。気をつけたいのは、同じように見える「便利なコマンド」が、出どころの分からないページや SNS で回ってくることのほうです。サポート詐欺の手口でも、画面の指示どおりに操作させてパソコンに入り込むものがあります。
ショートカットの中身は、あとからプロパティの「リンク先」でいつでも確かめられます。家族のパソコンに作ったボタンが何をするものか分からなくなったら、そこを見れば書いた文字がそのまま残っています。

よくある質問
このショートカットを作ると、勝手に更新が始まりますか?
この記事の形(cmd.exe /c start ms-settings:windowsupdate)は Windows Update の画面を開くだけで、更新は始まりません。更新の確認やインストールは、開いた画面のボタンでいつもどおり自分で行います。動画のように最後に別のコマンドを足した場合は、開くと同時に更新の確認も始まります。
ショートカットを作らずに Windows Update をすぐ開く方法はありますか?
Windows キーと R キーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開き、ms-settings:windowsupdate と入れて OK を押すと開きます。たまにしか開かない人は、この方法で足ります。毎回入力するのが面倒なら、ショートカットにしておくと楽です。
いらなくなったら消せますか?
消せます。デスクトップのショートカットは普通のファイルと同じように削除でき、タスクバーのボタンは右クリックして「タスクバーからピン留めを外す」で消えます。どちらを消しても、Windows の設定には影響しません。
まとめ
Windows Update ショートカットは、デスクトップで右クリックして「cmd.exe /c start ms-settings:windowsupdate」を入れるだけで作れます。実行時の大きさを最小化にし、アイコンを変えてタスクバーへドラッグすれば、更新の画面まで 1 クリックです。中身は Microsoft の資料に載っている設定画面の住所なので、押しても画面が開くだけで、更新が勝手に始まることはありません。
動画のように更新の確認まで自動で走らせる形もありますが、画面を開くだけのボタンでも、更新の確認は開いた画面のボタン 1 つでできます。開いた画面の表示が何を言っているのか分からない、更新のあとから調子がおかしいというときは、パソコンを持ってご来店いただくか出張でご相談ください。









