「叫び声のような」または「バイクが走っているかのような」もの凄い音がパソコンで鳴り響いている方。もしかして、原因は汚れではなく動物の毛だったりします。今回修理をご希望とされましたお客様はこのような症状でした。
まずは基盤全てを洗浄
CPUファンの音が轟音になりましたらもはや清掃だけでは解決しないという事はこのブログをお読みになっている方も存じているかと思われますが、ホントそうなのです。
今回の場合は動物の毛がキーボードから入り込み、CPUファンに汚れと一緒に巻き込んで放熱フィンが詰まってしまっておりました。これって普通の事でありどなたでも起こり得るトラブルかと思います。
この場合は徹底的に清掃と洗浄を行い、CPUファンのグリスアップで改善されます。因みに今回のお客様の場合はファンの一部を新品に交換しておりますが、グリスアップで改善される事がほとんどですので、まずは交換の前に基盤の洗浄を行ってみて下さい。
最近書きましたブログにもグリスアップの方法は書いてありますのでご参考にして頂ければと思います。
最近思うことはなんでも交換すればいいと言うものではないという事、もちろんHDD等の経年劣化で交換が必要なパーツはありますが、メーカー修理まで行わなくても改善される事ばかりですので、行える限りの処置はしておいて損はないよ、という事です。
またノートパソコン等の基盤を分解をしていると、色々な事に気づきます。例えばWiFiのコネクタが断線していたり接続が外れていたり。意外にも「WiFiが繋がりにくい」というお声も頂くのですが内部で配線が外れている事をこのような機会で気づかされる事があります。
滅多にノートパソコンの掃除をする事はありませんが、キーボード周りの汚れを取るだけでも劇的に寿命を延ばす効果もある事を知っていただくだけでも、最終的にはお財布に優しい結果に繋がります。
これを最後まで読んで頂いた方で「そろそろ掃除でもするかなー」と思われた方もいるかもしれません。修理屋はそんなに専門的な知識もある訳でもなく大げさな修理なんて事は滅多にしません。ネジを外して戻すその繰り返しで慣れているだけですので、まずはパソコンの修理に慣れるにはお掃除から初めては如何でしょうか。