自作ユーザーにとっては発狂しかねない問題が起こっている模様。それは、最新のBIOSに更新をするとWindows10もしくは11のライセンスが失われてしまうという問題、というよりは不具合が起こっている様子です。 では、具体的にはどのような手順で、再現されてしまうのでしょうか。まずは以下のフォーラムの報告内容を読んでみましょう。
Asrock は、この AGESA Combo V2 PI 1.2.0.B を搭載したいくつかのボード (主に AM4、b500 シリーズ) 用の新しい BIOS を提供しています。この新しいバージョンに関する情報は、バージョン番号を除いて入手できません。最後によく知られているバージョンは Combo V2 PI 1.2.0.A です。
「There is new AMD AM4 AGESA Combo V2 PI 1.2.0.B」より引用
~このコメントにて~
このアップデートにより fTPM がデフォルトにクリアされるため、アップデート後に Windows を再アクティブ化する必要があります。Windows 8 プロダクト キーを持つ Windows 10/11 を使用している場合は、このパッチを更新しないでください。Windows 10/11 のライセンスは失われ、再アクティブ化できなくなります。
この内容を要約すると、ASrock製のマザーボードで最新のBIOSを更新すると、fTPM(ファームウェアTPM)というWindowsのBitLockerや生体認証機能となるHelloなどの機能で使用するための機能が更新される、として覚えておくと間違いはないと思います。
しかし、そのfTPMが一度リフレッシュ(初期化)されてしまうことで、マザーボードが別のものとWindows側で認識されてしまい、認証が一度解除されてしまうという問題。
これがWindows10や11のプロダクトキーをお使いの場合は再認証されるのですが、不幸にもWindows7もしくは8のプロダクトキーをお使いだった場合は再アクティベーションが行えないという不具合が本件の問題のようです。
この問題は以下の記事でもご紹介しましたが、9月下旬からWindows7もしくは8のプロダクトキーは新規インストールを行うWindows10や11で利用出来なくなった事が起因かと。
これらはマイクロソフト側でも認知しているようで、現在原因を調査中とのこと。よって私達としては対策を待つしか無いようです。
現状ではAMD対応マザーボードのみの問題となりますので、既存のユーザーでWindows7/8のプロダクトキーを使ってWindows10/11を認証された方はBIOSの更新は控えた方が良いと思います