「ミラーリングされたNASにデータを入れたので大丈夫」
世間では大事なデータは外付けハードディスクやネットワークのNAS(ネットワークアクセスストレージ)に入れておけばとりあえずは安心ですが、肝心な事としてバックアップ先でデータを利用されている方が意外に多い事から、バックアップ先のデータをうっかり消去してしまうケースが後を絶ちません。
この使い方は本来のバックアップとは言えず、データのバックアップはあくまでも「複写」という事を覚えておくべきでしょう。
データバックアップ先のハードディスクは使わない
私のバックアップの方法は他の方とは少しだけ違ってまして、外付けハードディスクにバックアップを行い、数年後には別のハードディスクを購入して最新版のデータと前回のバックアップを行ったハードディスクのデータを複写します。
つまり複写した物理ハードディスクを「塩漬け状態」にして、トラブルなどで消えた場合はここからデータを頂くようにしております。
これを
「2021年までのバックアップデータ」
「2020年までのバックアップデータ」
「2019年までのバックアップデータ」
と、データは消さずに物理的にハードディスクを増やして管理する方法をとっております。
手間がかかるだけ安心と覚えよう
なんて非効率な方法と思われがちですが、万が一に備えれば徹底して損は無く一台が破損しても全てを失う事は決してありません。
ならば、クラウドサービスを使えば安心で安心じゃない?と思われるかもしれませんが、私が保有しているデータは20TBなのでクラウドサービスで契約が行えても維持費だけで考えれば物理ハードディスクのほうが遙かに安価です。
パソコンやスマートフォンの進化は止まりませんが、個人データは日に日に増える一方です。そんな時にクラウドサービスだけでデータを保持で維持する事に不安を感じた方が良いと思います。
もちろん使わないデータは精査をしてして削除をおりますが、それは元データがあるハードディスクからは削除をせず、新ハードディスクに複写する時だけ不要なデータを省くだけにしており、これで大事なデータだと思い出した時にも精神的に安定します。
この無駄とも思える方法が非常に重要で、データこそ面倒な手間をかけるべき、というのがお金では買えない大事な写真や動画やファイルを守る唯一の手立てとなります。
データは残さないという方もおりますが、それは習慣や癖であって、一度消したくないデータを保持した場合はこの上記の方法を思い出して下さい。
非常に面倒ですが不慮の事態には役立つと思います。
「データは外付けハードディスクに入れれば大丈夫」