![iMacのFusionDrive 復旧不可能でしたね・・](https://picico.net/wp-content/uploads/2022/06/87119c7c34764c4a7e39573c023ddcee.png)
無念、としか言いようがない内容ではありますがSSDとHDDをひとつに仕組んだFusionDriveという規格のデータ復旧は不可能でしたね。
そもそもデータ復旧が行えなかった最初の段階として、SSDのフォーマット形式がAPFSだとデータ復旧ソフトではデータが抜き出せない状態となっておりました。
今回の「データ復旧は不可能でした」というのはSSDは生きていたものの、HDD(ハードディスクドライブ)が破損していた事でデータ自体を別のHDDクローン化することで、再構築をすればなんとか出来ないかな?と思っていたのですが私が愚かでしたね。
因みに、これが正常のSSDです。iMacの分解はかなりお手間がかかりますのでこの写真を撮影するまでに30分(慣れれば15分)程度要しますので、この写真を撮れた段階で「よくやった」とお褒め頂ければ私が浮かばれます。
![iMacロジックボード](https://picico.net/wp-content/uploads/2022/06/E51CBFB5-9745-4FC3-B2A8-2D25CA195E78.jpeg)
そして、この基板を戻し、クローン化したハードディスクを仮設置を行いました。
![iMac取り付け](https://picico.net/wp-content/uploads/2022/06/ECCAA05A-35AF-4602-95B6-CD14398AA1B3.jpeg)
ここでiMacの電源を入れ、リカバリモードで起動してFusionDriveの再構築を行いました。
![iMac起動](https://picico.net/wp-content/uploads/2022/06/99905C2F-989A-4038-BC62-40CF66BD1823.jpeg)
ここでターミナルを起動してFusionDriveの構築は無事完了。もしかするとこの段階で既存の環境とは別物になってしまったのかもしれません。
![FusionDrive環境構築](https://picico.net/wp-content/uploads/2022/06/ED8D93D1-5B54-47AF-84A1-9771B5AE075A.jpeg)
そして起動後、やはり起動はしません、無念です。因みに外側を養生テープで固定しているのは両面テープを貼る前だからです。
これでお客様にご連絡を行い、再インストールを行う事に致しました。
![iMac OS起動せず](https://picico.net/wp-content/uploads/2022/06/EFF9394E-5050-4C83-AAEA-FEE37AC54A67.jpeg)
クローン化したハードディスクを取り外し、SSDに交換後にMacOSをインストールを行い、とりあえずは納品前の準備としては一段落です、この後は両面テープで固定しますが、細かな動作チェックを行った後に行う予定です。
![リカバリ後のiMac](https://picico.net/wp-content/uploads/2022/06/346507D9-A150-4A09-8BD5-FFBF1467486C.jpeg)
いやぁ・・・悔しい・・・FusionDrive化されたデータ復旧は本当に手強いですね。因みにお客様がAppleに連絡した所、「FusionDriveではデータを取り出すのは困難」とのアドバイスがあったそうですが、まさかここまで高難易度であったとは・・・悔しいですね。
今後もデータ復旧ソフトが進化をすれば取りだせるかもしれませんが、Macではドライブを暗号化する「FileVault」という規格となっているのですが、この暗号化をされてしまうとFusionDrive+FileVaultの環境ではほぼ復旧は不可能でしょうね。
Windowsでも「bitlocker」というドライブを暗号化する規格でも回復キーが無ければ復旧が不可能ですが、Microsoftアカウントがあればそのパソコンではなくても回復キーは発行可能との事なので、現在の所はMacのデータ復旧が最難関と言えます。
今後も高難易度の作業は大好物なので頑張りますよ!!!