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SoftbankAirでPCがクラッシュ!? 原因は意外なWi-Fiモジュールの相性問題

ある日、お客様からこんなご相談がありました。

「新しいSoftbankAirに替えたら、パソコンが急にブルースクリーンになって動かなくなったんです」

正直、最初はピンときませんでした。Wi-Fiルーターが原因でパソコンがクラッシュ?そんなことあるのかと。でも、念のため手元のPCで同じ状況を再現してみたところ、まさかの再現性あり。

──見事にフリーズしました。しかもそのあとブルースクリーン。再起動後もWindowsがまともに立ち上がらず、ずっと再起動ループ。これは…本当に起きるんです。

悪者はどっち?SoftbankAirか、PCか

まず最初にお伝えしたいのは、SoftbankAirそのものに罪はないということです。悪いのは、PCに内蔵されていたWi-Fiモジュールの方でした。

特に問題が起きやすいのが、2012年〜2016年頃のRealtek(リアルテック)製Wi-Fiモジュール。これが新しめのWi-Fi機器(SoftbankAirや楽天モバイルのポケットWi-Fiなど)とどうにも相性が悪いようで、接続した瞬間にPCが悲鳴を上げる……というわけです。

例えるなら、最新のアプリを10年前のスマホに無理やりインストールしようとするようなもの。スペックも思想も合っていなくて、立ち上げた瞬間にフリーズするみたいな感じです。

対処法はシンプル、でも注意点も

じゃあ、どうしたらいいの?」という声が聞こえてきそうですね。

答えはシンプルです。Wi-Fiモジュールを交換すること。しかも、できれば別のメーカーのもの──たとえばインテル製やQualcomm(クアルコム)製のモジュールがおすすめです。

ただし、ノートPCの中にはWi-Fiモジュールの交換が難しいものもあります。そういうときは、USB接続タイプのWi-Fi子機(例えばTP-Linkなど)が救世主になってくれるはずです。小さなアダプターを挿すだけで、トラブルを回避できるなら安いものです。

古い機種では起きなかった問題

今回の件で少し安心材料だったのは、SoftbankAirの旧型機種では問題が起きなかったということ。つまり、Wi-Fiの新しい規格(特に6GHz帯以上)に対応した“新しすぎる”機器が、古いWi-Fiモジュールと噛み合わない、という構図が見えてきました。

最後に──SoftbankAirは悪くない

この話をすると、どうしても「SoftbankAirが悪いのでは?」と誤解されがちですが、そうではありません。むしろ、時代の流れに沿って進化した機器に、古いパーツが追いつけていないだけ。

PCの初期化やリカバリーではこの問題は解決しません。本当に必要なのは、“物理的な交換”です。だからこそ、もし心当たりがある方は、一度Wi-Fiモジュールの見直しをおすすめします。

私自身、この件で「まさかWi-Fiでパソコン壊れるなんて」と驚きつつも、やっぱり現場の声は侮れないと改めて感じました。皆さんのPCが、思わぬクラッシュに見舞われませんように。