先日、お客様から現地調査の依頼がありまして、「ヤフーのホームページの表示が非常に遅いんだよ」との事でお調べしてみました。
お客様のご自宅はau光でWi-FiルーターはTP-LINK社のAX20で、私も事務所で愛用している最強コスパな環境であり安定度もありました。
実際にお客様のパソコンを拝見させていただきましたが、確かに通信が遅い。そこで通信の安定度を確認するためにコマンドプロンプトで「ping www.yahoo.co.jp」と入力して通信の遅延を確認しようと思ったのですが、「応答がありません」との返答が連続で返って来るのです。
そこで、Wi-Fiルーターや光ルーターの再起動、Wi-Fiルーターのファームウェアの更新などを行ったのですが、解消されず。
そこで私の手持ちのiPad mini6でWi-Fiに接続してみた所、問題なくサクサクと通信は行えており、インターネットの速度のベンチマークをGoogleで「ネットスピード」と検索してみましたがダウンロード速度は200Mbps以上の数値を記録。
念のため手持ちのiPhone 12 miniでもWi-Fiで高速通信が行えておりましたので、原因はパソコン側のWi-Fi内蔵子機の劣化が濃厚となりました。
今回調査を行ったパソコンは、7年前のパソコンであった事から経年劣化が生じた影響か、また一度HDDからSSDに交換されたものであった事から本日までサクサクと使えていただけに、その他の内部が劣化した事と考えれば、症状としては珍しくはありませんよね。
ここで、簡単にまとめると
パソコンで突然Wi-Fiの通信速度が遅くなる原因はルーターや通信環境だけではなくパソコン本体内蔵のWi-Fi子機の経年劣化も考えられる
と、なります。
このように、速度が遅くなる問題が発生した場合には、最低でも数台のWi-Fi接続が行える通信機器があれば検証が行えますので、古いスマートフォンでも廃棄は売買をできるだけせずに、せめて一台だけでも保持しておくことをオススメします。
最後に、以下の様なUSB子機を差し込めば本件の問題は解消されると思いますので、パソコンの買い換えに関しては行わなくても良さそうです。