
「Googleは見れるのに、他のサイトが繋がらない…」そんな症状に心当たりありませんか?
ある日、お客様からこんなご相談をいただきました。
ネットの不調といえば回線やWi-Fiルーターの故障を疑いたくなりますが、実はこの問題、「IPoE方式の回線をWi-Fiルーターなしで使っていること」が原因でした。
今回はそのトラブルの原因と、実際にWi-Fiルーターを設置したことで解決した事例をご紹介します。
症状の概要|Google系は繋がるが、それ以外は全滅?
接続環境は以下のようなものでした。
- インターネット:BIGLOBE光(IPoE方式)
- 接続方法:ONU(回線終端装置)にPCを直接LANケーブルで接続
- 症状:Google検索、YouTube、Gmailなどは使えるが、その他のサイトには一切アクセスできない
原因は「IPoE回線」と「Wi-Fiルーター未使用」の組み合わせ
このような症状が発生する主な理由は、IPoE接続ではルーターが正しく経路とDNSを処理しないと通信が正常に行われないという点にあります。
✔ IPoE方式とは?
従来のPPPoE(ユーザーID・パスワードで接続)に代わり、IPoEはより高速かつ安定した通信を実現する新しい方式です。しかしその反面、PC単体ではうまく動作しないことが多く、ルーターの機能が前提になっているのです。
✔ なぜGoogleだけ繋がるの?
Googleは世界最大級のCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を持っており、IPoEの特殊な経路でも比較的繋がりやすい構造になっています。つまり、DNSやルーティングにトラブルがあっても“Googleだけ生きてる”という現象が起こるわけです。
解決方法|IPoE対応ルーターを設置しただけで一発解決!
今回のケースでは、以下の対応で問題がすっきり解消されました。
✅ IPoE対応Wi-Fiルーターを設置
「v6プラス対応」や「IPv6オプション対応」と明記されたルーターを用意し、ONUとPCの間に設置。これだけでインターネット全体がスムーズに使えるようになりました。
✅ 自動的にルーティング・DNSが最適化
ルーターがIPv6とIPv4 over IPv6の処理(MAP-EやDS-Lite)を代行し、PC側の設定不要で正しい経路を確保できました。
よくあるご質問(Q&A)
まとめ
Googleだけ繋がるネットの謎、その正体は「IPoE + ルーター未設置」だった!
もしあなたのネット環境がIPoE方式で、PCを直結しているだけなら、今すぐIPoE対応Wi-Fiルーターを導入してみてください。
驚くほど簡単に、そして快適にネットが復活するかもしれません。

因みに私はこちらを設置しましたのでご参考にしてください

「Google検索やYouTubeは普通に見れるんですが、Yahoo!やAmazonなど他のサイトがまったく表示されません」