ふーむ、iPhone6sでのバッテリー交換のご依頼が増えています。悩んではいないのですが、この辺りの機種のバッテリー交換を行うべき基準についてはあくまでも個人的にはですがオススメ出来ない時期になってきましたね。
iPhone6sは2015年9月25日に発売され、既に6年が経過した機種。
言わば名機ですよ、ここまで愛される端末は滅多に存在しないと思うんです。修理のご依頼があれば喜んで行わせて頂きますが、基板(ロジックボード)の経年劣化に関して懸念せざるを得ない状況になってきていると危惧しております。
そもそも「修理」は延命させるのではなく直すもので、「交換」などは修理ではなく延命させるもの、という位置付けで考えておりますがそこがなんともはっきりしないのがこの「6年も経ったiPhoneのバッテリーの交換をしてあとどれくらい使えるのか」という事になりますが、個人的にはスマートフォンの利用頻度にもよりますが、4年以上の利用は出来るだけ控えてほしいと考えており、バッテリー交換などはその延命措置として行わせて頂いておりますが、流石に6年は奇跡の連続で今日まで動いていた機種として崇めなければならないレベルだと思っております。
巷ではiPhone修理屋が続々と増えており、3~4年前が開店ラッシュのピークだと思うのですが、当店は10年もiPhone修理に携わっているんですよ。
よくもまぁ、しぶとくやってこられたな、と思います。
つまり何が言いたいかと言えば、iPhone6sの発売日にはとっくにiPhone修理業に携わっている一人でして、その経年劣化の経過を見届けている生き証人みたいな感じになっており、10年前にご来店されたお客様が先日修理を行ったiPhone3GSを持参された時は声を出してしまいました。
それはさておき表題の通りとはなりますが、発売日から6年も経った機種に関しては修理屋としては適切に判断すべきだと思いまして、無理に修理をせずに機種変更へと促す事が責務だと最近感じております。
もちろん、機種変更を行う為に行わなければならない場合の修理に関してはその限りではありませんが、なんともこの辺りのご説明が難しいんですよね。
「無責任ではなく責任を感じているからこそ修理をお受けしない」という、ちょっと変わった話題でした。