「購入されてから7年ですか、そうであればそろそろ入れ替え時かもしれませんね」
これが家電量販店のパソコンサポート部隊にいたときの私の考えであり、実際にお客様にご提案をしていたセリフでもありました。それからパソコン修理業を開業して13年が経ちましたが、今となってはこの冒頭のセリフを述べることが無くなりました。
どちらが正解という事でもありませんが、自由なご提案を行える環境を持てるようになった事はお客様にとっても私にとってもメリットしかありませんでしたね。
現に、連日のようにご依頼があるのは修理、そして状態が難しいパソコンであれば工場直販モデルをご提案出来る事で、市場の7割程度のコストでお客様はパソコンを手に入れる事が出来ます。
またお客様も、パソコンの知識もインターネットで簡単に調べられる事が出来るが故に、事前にご提案頂ける事から作業効率も格段に増しております。ですが、不思議な事に一部の修理業者はこれを嫌味と捉える方がいるそうですね。
これは私も同じで、お医者もカーディーラーにネットで調べた事を聞いた事があるのですが、それが正しい事なのか間違っている事かを正して頂けると思ってお聞きしたものの、とても嫌な対応をしたのを覚えております。それからでしょうか、ネットの情報は簡易的に手に入れられるものを熟練者はそれを深掘りして体験する必要がある。
こうして13年が経った今でもお店があるのは、少なからずご提案を行える努力をしていた事にあるのかと思います。家電量販店時代の私はパソコンサポートであって単なるパソコンの設定だけを行っていた代行業者であり、今行っている修理との二刀流を持ち合わせておりませんでした。
開業して良かった事は、この事で環境に縛られずに知識を深められた事にあります。
「買い換えるのはもったいない」
今後もこの言葉を一日でも長く使ってゆきたいですね。