迷惑電話の判定アプリ「電話帳ナビ」をiPhoneに入れたのは2024年の夏でした。当時は「知らない番号の正体が着信の時点でわかる」というだけで十分に価値があって、これは良いものを見つけたと思ったんです。
ところがその後、iPhone側が本気を出してきました。iOS 26には、知らない番号に自動で応答して用件を聞いてくれる機能が標準で入っています。つまり「アプリを入れる理由」そのものが、2年前とは変わってしまったわけです。今あらためて、料金も設定も含めて整理し直します。
先に結論:電話帳ナビはiPhoneでも問題なく使えます。ただし無料で使えるのは「番号の正体を表示する」ところまでで、迷惑電話を自動で鳴らさずに切る機能は月360円の有料版です。
iOS 26を使っていて「着信を鳴らしたくない」だけが目的なら、標準の通話スクリーニングで足ります。アプリが効くのは「相手が誰なのかを名前で知りたい」場合です。
電話帳ナビは無料でどこまでできるのか
このアプリでいちばん誤解されているのが、無料と有料の線引きです。「迷惑電話ブロック」という名前から、入れれば勝手に着信を止めてくれると思われがちですが、そこは有料の担当になります。
| できること | 無料 | 有料(PRO) |
|---|---|---|
| 知らない番号の相手先を表示 | ○ | ○ |
| 迷惑電話かどうかの判定 | ○ | ○ |
| 判定精度を高める番号データの更新 | ○ | ○ |
| SMSの自動フィルタ | ○ | ○ |
| 迷惑電話を自動で着信拒否 | × | ○ |
| アプリ内の広告非表示 | × | ○ |
有料版の価格は月360円、半年2,100円、年4,000円の3種類です。ちなみにこの金額、私が2024年に見たときとまったく同じでした。何もかもが値上がりしていくご時世に2年据え置きというのは、地味にありがたい話です。

年4,000円を高いと見るか安いと見るかは、迷惑電話がどれだけ来ているか次第です。一日に何本も鳴る状態なら安い買い物ですし、月に一度あるかないかなら、無料のまま「番号の正体を見る道具」として使えば十分だと私は思っています。

iPhoneでの設定手順。入れただけでは効かない部分がある
インストール後にやることは、驚くほど少ないです。番号の判定データを取り込んでしまえば、あとは着信のたびに勝手に働いてくれます。
- App Storeから電話帳ナビをインストールする
- アプリ下部の「保守」を開き、電話番号の判定データを更新する
- 「電話番号の判定精度を高める」をオンにする(無料)
- SMSも止めたい場合は「SMS」タブを開き、iPhone側のフィルタ設定を行う

問題は4番目です。ここを飛ばしている人が、おそらくかなりいます。
ここ、見落としがちです:SMSの自動フィルタは、アプリを入れただけでは動きません。iPhoneの「設定」から不明な差出人のフィルタを有効にして、電話帳ナビをフィルタとして選ぶ必要があります。アプリ内にも赤い枠で警告が出ていますが、読み飛ばすと「入れたのに効かない」状態になります。

この画面のキーワードフィルタも、よく考えられています。初期状態で「不在のため」「口座を凍結」「アカウントを停止」といった語句が登録されていて、詐欺SMSが好んで使う言い回しがそのまま並んでいます。自分で追加もできるので、実際に届いた文面から特徴的な語を足していくのが効きます。
2026年の今も必要? iOS 26の通話スクリーニングとの違い
ここからが、2024年に書いた内容を書き直すことにした理由です。iOS 26では「不明な発信者をスクリーニング」という機能が標準で入りました。知らない番号からかかってきたとき、iPhoneが先に応答して用件を聞き、それを見てから出るかどうかを決められます。
不明な発信者からの着信にiPhoneが自動で応答し、発信者に名前と用件を尋ねる。その内容が表示されてから、応答するかどうかを選べる。
出典:Apple サポート「iPhoneで通話をスクリーニングする/着信拒否する」
設定は「設定」→「アプリ」→「電話」→「不明な発信者をスクリーニング」で、「通話の理由を尋ねる」「消音」「しない」の3つから選びます。用件まで確認したいなら「通話の理由を尋ねる」です。
メモ:この項目が見当たらないときは、iPhoneの言語が日本語、地域が日本になっているかを確認してください。言語と地域の組み合わせが合っていないと、そもそも設定画面に出てきません。
では両者は何が違うのか。ひとことで言えば、iOSは「用件を聞く」、電話帳ナビは「相手が誰かを教える」という役割分担です。
| 比べるところ | iOS 26の標準機能 | 電話帳ナビ |
|---|---|---|
| 費用 | 無料 | 無料(自動拒否は月360円) |
| 着信前にわかること | 相手が話した用件 | データベース上の名前と評判 |
| 相手が黙っていたら | 何もわからない | 登録があれば名前が出る |
| 企業や病院からの着信 | 用件を聞かれて手間 | 名前が出るのですぐ出られる |
| SMS対策 | 不明な差出人の振り分け | キーワードでの振り分け |
この表で伝えたいのは、どちらが優れているかではなく、併用しても喧嘩しないということです。標準機能で知らない番号をふるいにかけつつ、電話帳ナビで「これは取引先だ」と判別する。役割が重なっていないので、両方入れておくのがいちばん静かになります。

もうひとつ、触れておかなければいけないことがあります。iOS版の電話帳ナビは、バージョン6.3.11(2025年4月9日)を最後に更新が止まっています。動作はしますし評価も4.4と高いままですが、1年以上アップデートがないアプリであることは、入れる前に知っておいてよい事実だと思います。
キャリアの迷惑電話対策が、いつのまにか無料になっていた
アプリとiOSの話ばかりしてきましたが、契約している携帯会社のサービスも見逃せません。ここ数か月で状況がはっきり変わりました。
ソフトバンクは特殊詐欺被害の防止に向けて、迷惑電話を着信拒否できる「ナンバーブロック」の月額使用料110円を、2026年8月1日から無料にした。
出典:ソフトバンク「迷惑電話防止サービス『ナンバーブロック』の月額使用料を無料化」
各社の状況を並べると、こうなります。
- ソフトバンク・ワイモバイル:ナンバーブロックが2026年8月1日から無料(申し込みは必要。LINEMOは対象外)
- au:迷惑電話撃退サービスが月110円。2026年9月30日までの申し込みで6か月無料
- ドコモ:あんしんセキュリティが月220円。迷惑電話対策のほかウイルス対策なども含む
メモ:auの6か月無料キャンペーンは2026年9月30日が受付の期限です。1回線につき1回限りなので、検討している方はこの記事を読んだ流れで申し込んでしまったほうが早いかもしれません。
どれも申し込みが要るぶん、アプリより一手間かかります。ただ、キャリア側でブロックしてしまえばiPhoneが鳴ること自体がなくなるので、効き方としてはいちばん根元に近いです。無料になったのなら、使わない理由はあまりありません。
電話ではなく着信そのものの正体が気になる方は、国際電話を使った手口についても別の記事にまとめています。
よくある質問
電話帳ナビをiPhoneで使うと料金はかかりますか
基本機能は無料です。知らない番号の相手先表示、迷惑電話の判定、SMSの自動フィルタまでは料金がかかりません。迷惑電話を自動で着信拒否する機能と広告の非表示だけが有料で、月360円、半年2,100円、年4,000円から選べます。
電話帳ナビでブロックするとどうなりますか
有料版の自動着信拒否を有効にしている場合、迷惑電話と判定された番号は着信音が鳴らず、履歴に残る形になります。無料のままでは自動では拒否されず、着信画面に警告表示が出るだけなので、出るかどうかは自分で判断することになります。
電話帳ナビがiPhoneで使えないときはどうすればいいですか
まずアプリの「保守」から判定データを更新してください。SMSのフィルタが効かない場合は、iPhoneの設定側で不明な差出人のフィルタを有効にし、電話帳ナビをフィルタとして選んでいるかを確認します。iOS 14以降が必要なので、極端に古いiPhoneでは動作しません。
iOS 26があれば電話帳ナビは不要ですか
着信を鳴らしたくないだけならiOS 26の通話スクリーニングで足ります。ただし標準機能は相手に用件を尋ねる仕組みで、相手が誰かを教えてくれるわけではありません。企業や病院からの着信を名前で判別したい場合は、電話帳ナビを併用する意味があります。
2024年に「一石三鳥のアプリだ」と書いたときは、迷惑電話もSMSも電話帳も、これ一つで面倒を見てもらえることが値打ちでした。2026年の今は、iPhone本体とキャリアがその仕事の一部を引き取ってくれています。
それでも電話帳ナビが残っているのは、「鳴らさない」ことと「誰かを知る」ことが別の問題だからです。静かにしたいなら標準機能とキャリア、正体を知りたいならアプリ。この住み分けさえ分かっていれば、どれを選んでも損はしません。分からなくなったら、お店で一緒に設定しながら考えましょう。









